ブルーピリオドの名言や場面をまとめてみました!
こんばんは!
今回は僕の大好きな漫画のひとつの「ブルーピリオド」について名言と名場面をまとめてみました!
登場人物ごとにご紹介していきます!
※この記事はネタバレを多く含みます!
なので「まだ読んだことが無いよっ!」ていう人は絶対読んでください!
矢口八虎
この物語の主人公。不良だが、努力家で成績優秀。
性格は周りに気を遣いすぎるタイプで、なんでもこなせてしまうそんな自分に虚しさを抱いている。

「他人の努力の結果で酒飲むなよ。お前のことじゃないだろ」
このセリフはまだ美大を目指す前の八虎のセリフ。
人が自分の夢に向かって頑張れた結果に対して、それを応援している夢も無い自分に対してのセリフです。
この後に、矢虎は美大を目指し、自分のやってみたいことに対して本気で努力する様になります。
僕はこの漫画の中で一番心に響きました。
もちろん、人を応援したりするのは良いことです。
しかし、本当の意味で感動できるのは自分の努力の結果に対してです。

「でも俺 藝大に行きたい」
矢虎が母親を説得するシーンです。
矢虎の家庭は経済的にあまり裕福では無く、お金のかかる美大はかなりの負担でした。
また、父親が事業の立ち上げに失敗した経験もあり、母親は安定志向でした。
なので矢虎はめちゃくちゃ言いづらかったセリフです。
美大を目指す人にとって、この両親に頼み込むというのは誰しもが体験する苦難です笑
親の同意が得られずに、美大受験を諦めてしまう人も結構います。
僕もこの経験をしていたので、このセリフは胸が苦しくなりますね。

「勉強ならどんなに遠くても目指すところがちゃんと見えてた」
「でも美術は」
勉強は時間をかければかけた分だけ点数が上がっていきます。
それが分かっていた八虎はいままで真面目に勉強して学年でもトップクラスの成績でした。
また、点数が100点を目指すというしっかりとした目標があります。
しかし、美術は違うんです。
かけた時間だけ絵が良くなるものではないし、100点なんてものはありません。
実際、かけた時間の分だけ良い絵が描けるなら、浪人生しか受かりません。
また、浪人生になると上手いけど悪い絵というものになる可能性があるんです。
どういうことかというと、絵のテクニックが先行して、一見上手いけど絵に描かれている顔が似ていなかったり、感動が無かったりすると普通に落ちます。
いわゆるブランク的なものです。
しかも、絵の答えは人それぞれ違います。
藝大では同じ系統の絵は1,2枚しか採らないように、決まった答えが存在しないんです。
美大受験の難しさは、絵を描いていく中で今やっていることが、本当に良い方向に進んでいるのかも自分でもよくわからないまま進んでいくことなんです。

「自分の絵に飲み込まれそうなソレを感じた」
美術部の先生に勧められて初めての特大キャンバスの100号サイズで絵を描いたときのセリフです。
自分で絵を描くとき、たまに飲み込まれそうな感覚って出るんです。本当にたまにですが!
飲み込まれそうな感覚の絵って大抵は自分にとっての「良い絵」であるので、すごくうれしいんです。

「あのときはどういう風に描いてたっけ?」
僕としてはこのセリフは「うわぁぁぁぁぁぁぁっ!」てなります(笑)。
めっちゃ、、めっちゃわかる、、!
これは美大受験で陥る大きな落とし穴なんです。
その理由を簡単に説明すると、自分の上手くいっていた時の絵の模倣をすると、絵がその時を超えられない、劣化版のコピーが出来上がるからです。
全く絵に新鮮味もなくなり、成長もストップするので、全く良くないんです!
でも、美大受験をしたことがある人なら誰しもが一度は体験したことがあることです。
これが例えば受験の直前や当日に発動するともう大学には受からないです。
それぐらいの経験なんです。
逆に、このスランプ状態を抜け出すと、一気に絵がよくなります。


「好きなことをやるって いつでも楽しいって意味じゃないよ」
100号サイズの絵を褒められたと思ったのもつかの間、いつの間にかその時の絵の模倣になってしまい、絵の順位が一気に下がってしまったときのセリフです。
たとえるなら点数にすると今まで90点ぐらいだったのが、一気に15点とかになったイメージです。
絵は本当に良い時と悪い時の波があります。特に現役生の場合は。
好きなことをやっている人を横から見ると、「楽しいからいいよね」って言いたくなりますが、良いことばかりではないんです。
好きなことに本気で取り組んでいる分、うまくいかない時は本気で悔しいし、落ち込みます。
この言葉は僕の中で一番の名言です。

「絵を描くのが、、、怖いんだよ、、、!」
最初は絵が好きだったはずだったのが、受験で絵を描く中で自分でもどうしたらいいかわからずに、「絵を描くことが怖い」と言っているセリフです。
「今、絵を描いても何も進歩が無いんじゃないか」
「どう描けばいいかわからない」
こんな不安や恐怖の気持ちがひしひしと伝わってくるセリフです。
本当に「良い絵」には正解もないし、どうやれば「良い絵」になるかなんて自分でもよく分からないんですよね。
それでも毎日絵の課題が出るので、そんな中制作しなければいけないことは恐怖なんです。

「同時に存在するんだよ」
「絶対受かりたいって気持ちとさ」
「全員殺したいって気持ちとさ」
「合格なんてどうでもいいからこの絵を描かせてくださいって気持ちが」
藝大の一次試験のデッサンを描いているときの八虎のセリフです。
しびれますね。
この試験のために一年間毎日絵を描き続けてきて、最後の試験の時、本当にいろんな思いがこみ上げてきます。
矛盾している言葉ですが、八虎の強い思いが伝わりますね。
この目の前の絵を最高のものにするために必死に食らいついています。
美大の受験の時のこの瞬間はアーティストにとって一番集中し、食らいつく瞬間なんです。

「絵を描くまで俺はずっと”透明”だった」
自分のやりたいことが無い、そんな今までの自分と絵に必死に取り組んでいる今の自分とを比較してのセリフです。
人に合わせることに慣れてしまえばなるほど、だんだんと自分の好きなことを言うことが出来なくなってくるんです。
自分を表現することが”絵”なので、透明な人では絵は描くことが出来ないんです。
まだ透明だったころの八虎と今の八虎とを比べて見違えるほどの心の成長を遂げています。

高橋世田介
主人公の八虎の同級生でライバル的存在です。
絵が初めからありえないぐらい上手く、誰の助けも受けずに一人で絵を描き続けます。
八虎とは違い、天才肌。
人を寄せ付けない性格から孤独の存在で、八虎と性格が真反対なので関係がぎすぎすしています。

「つまんない受験絵画なんか押し付けやがって、、!」
世田介くんが美術予備校で教わる絵に嫌気がさして出ていくときのセリフです。
天才ならではのセリフですね。
実力が伴っているからこそ言えて、実力が無ければめちゃくちゃダサい!
世田介くんだからこそ言えます。
このように美術予備校を辞めて出ていく人は少なからずいます。
あとは他の予備校に変えたりとか。
担当の講師との相性もあったり、いろいろな理由で出ていきます。
そのまま絵を辞めちゃう人もいますね。
このセリフにある”受験絵画”についてはこの後の展開のキーワードになってきます。

「美術じゃなくてもよかったクセに」
チャラチャラした見た目で、友達も多く人付き合いも良い八虎に対してのセリフです。
「こんなこと目の前で言っちゃうの!?」と突っ込みたくなりますが、僕としてはこの気持ちすごくわかります。
絵しか描けない人にとっては、なんでもできる人が絵を描きはじめると嫉妬するんですよね。
例えば、芸能人で絵を描きはじめる人っているじゃないですか。
元SMAPの香取慎吾さんとか、嵐の大野くん、あとは片岡鶴太郎さんとか
嫉妬しつつも内心はうらやましかったり、そんなセリフです。

「だから今日だけはムリした方がいいよ」
2次試験の初日に倒れてしまった八虎を鼓舞してのセリフです。
ライバルだと認めているからこそ出た言葉です。
周りはムリしないでと思うところをこの世田介くんは同じライバルとして逆の言葉で応援しています。
普段は思ったことをすぐに口に出してしまい、嫌な奴な感じの世田介君ですが、今回は珍しく良いこと言ってます。

「むかつく」
「ちょっと見ない間に上手くなりやがって」
2次試験終了間近のセリフです。
ツンデレかっ!(笑)
世田介君を超えることを目標にしていた八虎にとっては最高の褒め言葉でした。
大葉先生
声が大きく明るい美術予備校の講師。イメージは和田アキ子に近いです(笑)
八虎の担当の講師で、冗談を混じりながらも的確なアドバイスをしています。
講師としての指導力の高さがセリフからうかがえます。

「一位の絵じゃなくて矢口の”最高の絵”を目指さなきゃね」
予備校で一位になれずにもがいていた八虎に対してのセリフです。
予備校で一位という順位にこだわろうとすると瞑想するんですよね。
他の人はもちろん画風も違うので、いろいろ取り入れようとしたりして、最終的に自分が何が描きたいのかが分からなくなってくるんです。
順位ももちろん大切ですが、一位になるための絵に固執すると、”自分の絵”からはどんどん遠ざかっていきます。
自分にとっての最高の絵こそが合格への近道です。

「この数カ月君たちは自分の弱さと強さに向き合った」
「そして描き続けた」
「それは結果ではなく必ず君たちの財産になるわ」
八虎を含めた生徒たちを受験に送り出すときのセリフです。
絵を描くことは自分と向き合うことと同じで、悩みや不安が多くあります。
それでも必死に描き続けた生徒へのエールです。
僕も美大を卒業してからもこの受験の時の経験は生きていて、「あの頃があったから」って今も思えますね。

「作品は諦めたらそこで完成よ」
藝大に合格した八虎に対してのセリフです。
これはスラムダンクの安西先生の有名なセリフ「諦めたらそこで試合終了だよ」という言葉をもじっています。
絵の場合は諦めた時点で”完成”なんです。
これはつまりある意味では”完成は無い”ということを意味しています。
完成してしまったら、それ以上は無いんです。
自分の作品は生涯考え続けるもので、終わりは無くて、
常に自分にとっての完成を目指して描き進んでいきます。

佐伯先生
八虎の学校の美術部の先生。
八虎や他の生徒の性格をよく理解していていつも気にかけてくれる、生徒思いで面倒見のよい先生です。
八虎が美術を目指す後押しをしてくれます。

「感動しますね」
「一人の生徒が育っていく過程というのは」
八虎に自主課題として100号の大きなサイズの絵を描かせたときのセリフ。
美術予備校での成長をその絵から感じ取っています。
絵を描く人にとって絵の内容から、その人がどのように成長してきたのかって結構わかるものなんですよ!
桑名マキ
八虎の美術予備校の同級生。
家族全員藝大出身のサラブレッド。
藝大に現役で主席で合格した姉を持ち、それが逆にコンプレックスになっている。
絵の才能は高く、常に予備校の油絵の課題では1位になっているほどの実力を持つ。

「楽しかったなぁ、、、」
藝大に落ちたときのセリフ。
常に藝大に主席合格した姉がコンプレックスで、そのコンプレックスを超えられずに保守になってしまいました。
それが絵に出てしまい、落ちてしまいます。
切なすぎです、、!
恋ちゃん
八虎のいつも一緒にいる不良友達のうちの1人。長身でこわもてだが友達思い。

「じっ、、自分のやりたいこと選んでて」
「俺も」
「やってみたいと思っちまったんだよなあ、、、っ」
自分のやりたいことを見つけて努力している八虎に影響されたときのセリフ。
涙ながらに八虎に自分の夢を伝えます。
僕はこのシーンで涙が出そうになりましたね。
人が本気になって夢に向かって努力している姿ってとても美しいし、勇気づけられますよね。
そして、自分もああなってみたいと思うんです。
まとめ!
いかがでしたでしょうか
ブルーピリオドではまだまだ紹介していない名シーンもあるので、随時紹介していこうかなと思います。
とりあえずまだ読んでない人は絶対に読んでください!
すべての人に勇気をくれる、本当におすすめの漫画です。
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