アルフォンス・ミュシャとは?どんな作品?
世界的に有名なアーティストのアルフォンス・ミュシャ( Alfons Maria Mucha )をご存知でしょうか?
1860年生まれのアーティストで、主にポスターや挿絵を制作していたグラフィックデザイナー・画家です。
特に日本でもかなり人気の高いアーティストの1人で、展覧会が開催されると連日行列ができます。
実際に私も行ったことがあるのですが、その時は国立新美術館で3時間近く待たされました(笑)
来ている人も老若男女問わずという感じで、若い人も多く見に来ています。
それだけ人気のミュシャですが、一体なぜこんなにも人気なのでしょうか。
今回はその秘密について考えていきたいと思います。
この記事はこれからミュシャの美術展に行ってみたいという人や、アートに興味のある方向けの記事になっています。
そもそもミュシャってどんな人?
ミュシャは1860年に生まれたチェコのアーティストで、
ジャンルはグラフィックデザイナー・イラストレーター・画家です。
主に企業のや舞台の宣伝のポスターや、挿絵を多く手がけた作家で、石版画(リトグラフ)の技法で制作される作品を多く手がけています。
ミュシャの代表作は「黄道十二宮」
代表的な作品はこれ「黄道十二宮」!
この作品はもともとカレンダー用に制作されてた絵です。
みんな一度は見たことがある作品ではないでしょうか。
この絵はすごく装飾的な作品で、特に髪飾りやネックレスのデザインもすごく凝っていますよね!
こんなジュエリーが本当にあるのかな?って思うほどに美しいデザインです。
また、この絵の特徴としてアールヌーヴォー様式と言わています。
動植物が有機的な曲線のラインで描かれているのが特徴なんです。
例えば、髪の毛の先が丸まっているところや、背景の文様が曲線のみで描かれているところがそうで、すごく装飾的ですよね。
ミュシャの作品の特徴は?
ミュシャの作品にはどんな特徴があるのでしょうか?
私の主観ですが、簡単にまとめてみました。
ミュシャの作品の主な特徴
・装飾的
・曲線美しい
・作品のほとんどは女性が主役
・絵に描かれているジュエリーのデザイン性が高い
ざっくり言うとこんな感じだと思います。
ミュシャの作品はアールヌーヴォー様式で描かれているのが最大の特徴です。
アールヌーヴォー様式とは?
アールヌーヴォー様式とは 19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心に開花した国際的な美術運動。花や植物などの有機的なモチーフや自由曲線の組み合わせによる装飾性が特徴
ミュシャの作品紹介!
ミュシャの作品は人気のため、インターネットで画像検索するだけでも多くの作品が見つかります。
今回はその中からいくつかピックアップして、作品の内容について少し見ていきます。
「ジスモンダ」
「ムーズ川のビール」
上の作品は サラ・ベルナール主演の宗教劇『ジスモンダ』のポスターで、ミュシャが有名になったきっかけの作品です。
下の作品はミューズビールのポスターです。右手に泡があふれているビールを持ちながらもたれかかっている女性が描かれています。
頭にかぶっているの花も豪華で、その中にビールの原料の麦やホップも入っていますね。
ミュシャはこのように企業や、舞台の宣伝のポスターを多数手がけている作家です。
現代で言うところのグラフィックデザイナーです。
現在もミュシャの影響を受けているものも多く、例えば文字や人物の配置が似ているものがあります。ミュシャはデザイナーにとって頻繁に手本にされる作家ですね。
「東ローマ帝国皇帝として載冠するセルビア皇帝ステファン・ドゥシャン」
実はミュシャは立体感の無い平面的なイラストの作品ばかりではなく、このようなリアルな絵画も制作しています。
これらは全体的に霞がかったような雰囲気の絵が特徴的です。
実際に私もこの絵の本物を見たことがあるのですが、この絵はめちゃくちゃでかいです。
縦は4m、横は4.8mです。なので、展示会で見たとき、混んでいても遠くから見ることができました。
実際に見るとそのサイズに圧倒されます。
この絵はシリーズになっており、「スラヴ叙事詩」と言われています。
作品サイズがかなり大きいこともあり、日本にはなかなか展示されません。
この作品が展示されるときにはぜひ行って見てください。
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