こんばんはこざかいです。
今回はアクリル絵の具のタッチの描き分けについて書いていきます!
アクリル絵の具は油絵とも水彩画とも違う絵の具なので、アクリル絵の具独特の技法もあります。
その辺りを今回は描いていきたいと思います!
アクリル絵の具はいろいろなタッチが使える!
アクリル絵の具は水彩絵の具と油絵絵の具を組み合わせたような絵の具のため、その分使い方次第で表現の幅が広い絵の具です。
絵具に混ぜると質感を付けたり、盛り上げることのできるメディウムというものもあるほどです。
しかし、絵の具に使う水加減を工夫するだけでも表現はめちゃくちゃ広いので、今回はそのあたりを紹介していきます。
ちなみに今回使うのはターナーのアクリルガッシュです。
不透明のガッシュのほうが表現の幅が広いので、今回はこの絵具を使いました。
アクリル絵の具は水の使い方で変幻自在
アクリル絵の具は使用する水の量を変えるだけで全く違う雰囲気の絵に仕上がります。
これは絵の具に対して水を10~30%ほど加えて塗ったものです。
これが基本になります。
かすれ表現技法
これは絵の具に水を加えずに、少量を平筆にとって塗ったものです。
紙の凸凹の凸に絵の具がついて、乾いたざらざらと質感になっています。
固いものの質感とかを表現するのに最適です。
スポンジに絵の具を付けて描くのもアリです。
絵の背景を作るときによく使われますね。
かすれ表現をするときは筆が傷みやすいので、古くなった筆や、下記のような安いナイロン筆を使うのがおすすめ
ぼかし表現
これはにじみ・ぼかし表現です
一度水を多めにして塗った絵の具を塗ります。
そして、乾く前に水のみの筆で重ねるようにして塗ると、ぼかすことが出来ます。
水で多く薄めると水彩絵の具のような表現もできますね。
にじみ表現 技法
にじみ表現です。
先に紙の方に刷毛でうっすらと水を引き、そこに水を多めに含ませた絵の具をたらします。
そうすると、周りに絵の具が広がっていきます。この広がり方は、紙と絵の具の水分の量によって変わっていきます。
絵の背景や抽象画などによく使われます。
うまく使いこなすと、雰囲気のある絵作りができるので、絵のクオリティが結構あがる表現です。
これはにじみ表現の応用。
水が多めの絵の具で塗ってから、乾いたティッシュで拭き取ります。
こうすると独特な表現ができます。
雲を描くときにもよく使う技法なので、簡単にできておすすめ。
他にも綿棒とか、スポンジで拭き取ったり、いろいろな表現ができます。
絵の具と筆だけが絵の表現ではありません。
意外なものも画材として使えたりするので、自分で試してみましょう!
実際に技法を組み合わせて描いてみた!
実際にこれらの技法をどんな時に使うのか簡単に解説していきます。
技法を組み合わせて、簡単なトマトを描いていきます。
まず、鉛筆で下書きをします。
そして赤い実の部分にのみ水を敷いてから、上から黄色い絵の具を薄くにじませます。
その上に、乾く前に今度は赤系の絵の具をにじませていきます。
この時になるべく立体感も意識しながら色をのせるとよいです。
光の当たるところは白く残します。
また、輪郭は強い色をのせずに、色を薄くしておくとより立体感が出ます。
すると、それだけでトマトらしくなってきました。
次にへたを描いていきます。
へたは身の部分よりも硬く、乾燥した質感です。
なので、ここはトマトの実の部分と質感を変えるために、水は少なめで描いていきます。
これで完成です!
簡単にいい感じの絵ができました!
にじみやぼかし表現は慣れると簡単に雰囲気のある絵を描くことが出来るようになります。
そこまで難しい表現でもないので、絵を描き始めたばかりの方にも最適です。
ちょっとした手紙の挿絵にもぴったりですね。
ちなみに今回使用した絵の具はターナーのアクリルガッシュです。
はじめて絵を描く場合は絵の具の色の数を多くそろえるのがおすすめです。
他のメーカーのアクリル絵の具を比較しました。
具体的にどのアクリル絵の具を選べばいいか解説してあります!
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