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人の集まる展示と集まらない展示。長蛇の展覧会に並んで思うこと

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人の集まる美術と集まらない美術

現在、全国的に市や県の運営する美術館が多く建てられています。

特に都市部に集中しており、時期ごとに様々な展覧会が催されています。

その中でも人が多く来る展示とそうでない展示があります。

その差について考察します。

人が多く来る展示とは?

時々、美術館で1時間や2時間待ちの行列が出来る企画があります。

私も多く経験しました。美術館の外まで並ぶこともしばしば。

それらの企画には共通した特徴があります

 

特徴

・美術の教科書に載っていること

・リアルなもの

・ ジャンルは洋画、漫画アニメ、など

特徴1、美術の教科書に載っていること

美術教科書に載っている作品は誰もが一度は目にする作品のため、知名度が高いです。

美術の画家で誰を知ってる?と聞かれれば、多くの人は、ゴッホやピカソ、レンブラントなど、著名すぎる画家を挙げるでしょう。

知名度が高ければ、その分来場の見込みがあるので、必然的に人が集まります。

逆に載っていないような作家の場合、その多くは人が集まることは難しいです。

それは、そのような企画展が開催されている横で、新人のアーティストのグループ展が行われていてもそちらには人がいないことを見ると明らかです。

一般に美術館に行く人の目的は「有名なあの作品を見たい!」というのがほとんどだからです。

特徴2、 リアルなもの

抽象画と具象画の展示とで比べた場合、人が多く来るのは圧倒的に具象画の展示です。

日本人の好みの画風の傾向が現在は具象画です。人の美術の好みの傾向は次の順で推移します。

具象画→抽象画→現代アート

現在のステップを見慣れて飽きると、次のステップに移ります。

日本ではまだ美術を見る目が具象画で止まっているので、現在は具象画の展示が人気があります。

特に日本人が現代アートを見ると「わからない」という感じで終わってしまいます。

特徴3、 ジャンルは洋画、漫画アニメ、など

洋画は人気があります。

「あなたの知っている有名な画家は?」と聞かれた時もゴッホやピカソをあげませんか?

それだけ洋画家の知名度は高いのです。

あとは漫画、アニメなどの企画です。

アートというよりサブカルチャーですが、みんなが慣れ親しんだもので、知名度も高く人気があります。

その他の展示では、仏像も人気があります。

これは仏像ブームとも言われています。

なぜ現代アートや現存の作家展示とで差があるのか

上記の3つのものは美術館に行列ができるほどに人気があります。

しかし、その一方で人の少ない展示もあります。

それらは例えば現代アートや若手の作家などです。

それはいったいなぜでしょうか。

私の考えですが、現代アートや現存の作家の作品は、多くの人が「わからない」ものであるからだと思います。

「わからない」にはいくつかの種類があります

・具体的なモチーフが描かれていないから

・見たことがない、知らない人の作品だから

・作品には「コンセプト」があることを知らない

・作品は理解するものという思い込み

この4つが挙げられます。

・具体的なモチーフが描かれていないから

これはまず何が描かれているか「わからない」絵というのは今の日本では受け入れられにくいです。

それは先ほどお話しした、

具象画→抽象画→現代アート

この流れの中でまだ日本人は見る目が具象どまりであるからです。

具体的なモチーフが描かれていると何の絵かは「わかる」ため、受け入れられやすいのです。

・見たことがない、知らない人の作品だから

知らない人の作品も、知らないから「わからない」ということが言えます。

今までに見たことのある作品をみていると、それは「わかる」(知っている)になります。

例えば美術史に乗るような作品だと、それらは社会的にも認められていて、周囲の評価があるので、分かるといえるのです。

ですが全く知らない人の作品の場合、他の人の評価も知らないので、「わからない」といってしましいます。

・作品には「コンセプト」があることを知らない

作品には「コンセプト」というものがあります。

コンセプトとは作品の作られた”意味”です。

現代アートではそのコンセプトを知らないと全く作品を楽しめません。

ですが、コンセプトはよほど美術に慣れ親しんだ人でないとくみ取ることができない(慣れていない)ので 、

現代アートを見ても「何かよくわからないもの」として終わってしまいます。

・作品は理解するものという思い込み

作品を理解するものという思い込みもあります。

例えば、作品には何か美しさの法則のようなものがあって、それが何かは分からないけど、それが理解できないから「わからない」というものです。

ですが、例えばあなたは海や夕陽を眺めたときに「美しい」と感じますよね?

そこに理屈はないはずです。

それと同じように作品を見てはいかがでしょうか。

そうすることでもう少し気楽に作品を見ることができます。

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