美術で生活していくための参考書をまとめました!
今回はこれから絵を描いたり彫刻を作って売ったりして、美術作家として活動していきたい人のために
具体的な方法が書かれているhow to本のおすすめを紹介していきます。
紹介するものはどれも僕自身が実際に読んだもので、みんなにも読んでほしいと思い、今回は生地にしました。
美術の作家になるための方法が書かれた本は限りなく少ない
美術に関する本は多くありますが、実際に作家になるための方法が書かれた本はめちゃくちゃ少ないです。
まぁそもそも美術の専業の作家自体の絶対数が少ないので、(多くは兼業している)必然的に少なくなりますよね。
僕は作家になるためにかなり探してそれでいくつか見つけられたので、皆さんと共有します。
実際に作家を目指したい!と思ったときに具体的にどうすればいいかが手探りになり、何もわからないまま終わってしまうことって結構よくあります。
美大ですら作家になる方法は具体的に語られることはほぼありません。
なので、今回紹介する本をぜひ参考にしてみてください。
紹介する本は下記の4冊です。
必ず読んでほしいのはこの2冊
・職業は専業画家: 無所属で全国的に活動している画家が、自立を目指す美術作家・アーティストに伝えたい、実践の記録と活動の方法
・完売画家
上記2冊はどちらも国内で活躍する具象画の作家さんの本です。
かなり具体的な方法が書かれているので絶対に読んでほしい
その他のおすすめ
・芸術起業論
・学校では教えてくれないアーティストのなり方
「芸術起業論」は現代アートの分野で日本で最も有名な村上隆さんの本。
具体的な方法というよりは、考え方や戦略が書かれています。
「学校では教えてくれないアーティストのなり方」は海外在住の日本のギャラリストが書いた本。
内容がやや薄く、海外向けであることから必読ではないのですが、余力があれば読んでほしいです。
職業は専業画家: 無所属で全国的に活動している画家が、自立を目指す美術作家・アーティストに伝えたい、実践の記録と活動の方法
この本は僕が最近読んだ本で、かなり具体的に書かれているのでもっともおすすめ。
この記事を書こうと思ったきっかけになった本。
著者の福井 安紀さんはデザイン系の大学を卒業してからは兼業画家として細々と生活したのちに、専業の画家になりました。
作家になるときに収入がどのように変化したかや、知名度の上げ方、どのギャラリーで展示したのか、具体的な名前とともに紹介されています。
この本のように専業画家になる前からどのような経緯をたどったかが書かれた本は限りなく少ないので、その点で読む価値はあります。
再現性も高い内容で、丁寧でわかりやすい点もいいですね。
僕がこの本を読んで参考になったのはギャラリーの選び方についてです。
SNSやWEB上では話せないような内容なのでこの本を読みましょう。
価格は若干高めですが内容が濃く、十分に価値があります。
完売画家
この本はリアルな写実の油絵を描く中島健太さんが書かれた本です。
SNSでの知名度もあり、テレビでもたびたび出演されている方なので知っている人も多いのではないでしょうか。
この方は美大に在学中からかなりお金に苦労されており、当時父親を亡くしていました。
そのため、かなり絵を売って生活していこうと切羽詰まって頑張ってきた方です。
この本で参考になるポイントはSNSの活用で自分の作品をいかに多くの人に知ってもらえるかと、作品の価格の付け方です。
作品をただギャラリーで展示して売るだけでは無い、今どきのやり方も多く参考になりますね。
中島さんはyoutubeをやっていたり、TV出演したりと自分の売り込みが強い作家です。
作品は作品の良し悪し以外にも、自分の宣伝がめちゃくちゃ重要。
必読です。
芸術起業論
芸術起業論は日本の現代アーテイストとして最も有名な村上隆さんが書かれた本です。
自身の経歴や、作品を販売していく戦略が書かれています。
村上隆さん自身は東京芸術大学の日本画の博士課程を終了後渡米し、のちに日本でカイカイキキを設立。
カイカイキキは美術業界では珍しく、会社組織としての傾向が強いです。
集団になることで、自分でギャラリーを持ったり、映画を制作したり、巨大なアートを作ったりなどが行えています。
経歴がすさまじいので再現性はあまりないのですが、どのように作品を売っていったのかの考え方は参考になりますね。
自分の作品のジャンルが現代アートだったり、海外で活躍したい人にはぜひ読んでほしいです。
学校では教えてくれないアーティストのなり方
この本は海外の日本人ギャラリストが書かれた本です。
作家が書いたものではなく、内容は他と比べると自己啓発的な部分が多いのでおすすめ具合はそこまでではありません。
基本的な作品の配送の方法から展示まで書かれているで、全くアートの売り方がわからない人にはいいかもしれません。
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