日本画の画材が高い理由
日本画を始めたときに画材を買いますが、結構たかいな、、、って思いますよね。
他のアクリル絵の具や水彩絵の具に慣れていると、画材代が2~4倍ぐらいの差があるのではと思います。
そこで今回は日本画が高い理由と代用方法を解説していきます。
ちなみに必要な画材についてはこちらでまとめています↓
絵の具の原料は鉱石
絵の具の原料が鉱石や岩石で作られています。
これらを粉末状にしたものが岩絵の具で、名前の通りですね。
ちなみに油絵具も伝統的なものは鉱石や岩石を砕いて作られます。
ニカワで練るのが日本画、油で練るのが油絵の違い。
色によって原料が異なるので価格もことなります。
最も高いのは緑青や群青で、緑青はマラカイト群青はアズライトでできており、5gで5~6千円近くもします、、!
宝石にもなるような希少な鉱物を砕いているのでそれは高いわ、、って感じですよね。
一応Amazonでも購入することができます↓
昔はこの高価な絵の具を使うことは難しいので、画家がうまくこれを使わないようにしていたりとか、逆にふんだんに使って驚かされる絵もあります。
例えば画家の東川端龍子さんはこの天然の群青を使うために借金をするなどしていたようです。
近年は代用品として、人工的に顔料が作られた新岩絵の具が開発されており、ほぼ同じような発色で低価格になっています。
たとえば群青では新岩絵の具だと5gで300円ほどなので、20分の1ぐらい安くなります、、!
こちらが新岩絵の具です↓
筆もこだわるとめちゃ高い
日本画に使う筆も高価なものが多いです。
日本画の特性上、水の含みが良く、柔らかくて穂先のまとまりが良い筆を選ぶ必要があります。
筆のタッチが如実に出やすい繊細な絵の具なため、必然的に質の良い筆が求められますね。
価格は平均的に5号サイズで1000円前後です。
安く済ませる方法
日本画を安く済ませる方法として、高価な岩絵の具を代用品の新岩絵の具やほかの絵の具にする方法があります。
新岩絵の具は天然顔料では無く、人工的な顔料なので費用がかなり抑えられると思います。
また、岩絵の具以外にも水干絵の具があり、これは天然の土、または胡粉や白土に染料を染め付けたものです。
これも天然の岩絵の具と比べて安いので、おすすめです。
ほかにも、水彩と使用感が近い顔彩もおすすめです。
↑顔彩はパレットに入った状態で販売されており、その都度水でぬらして溶かしてから使います。
手間が少ないので、初心者にもおすすめ、、!
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