銀粘土ってもろいの?
銀粘土が脆いのかについて今回は解説していきます。
よく銀粘土を使わない人の意見で、銀粘土はもろいから、、というのをよく耳にします。
ですが、なぜもろいと言われるのかが疑問な人も多いはず。
なので、具体的な理由と、その対策法を紹介。
銀粘土=もろいというイメージから、使わない人もいると思います。
ですが、実は対策法があります。
銀粘土がもろいと言われる2つの理由
銀粘土がもろいといわれる理由は大きくこの2つ。
・純銀なため
・粘土の成分が抜けてできるものなため
・純銀なため
銀粘土は99.9%の純銀でできているため、柔らかいです。
一般的に金属は単一のものより合金にした方が硬くなります。
合金になると異なる金属の元素が複雑に絡み合うので、変形などが起こりにくくなります。
銀粘土は単一の銀なので、柔らかいのですね
市販のシルバーアクセサリーで純銀とされているもののほとんどは銀と銅の合金になっています。
よく使われているのが950や925と呼ばれるもので、950は銀95%銅5%、925は銀92.5%、銅7.5%の合金。
もし手元に純銀のジュエリーを持っていたら刻印がされているので確認してみると良いです。
銀粘土ですが、多くは純銀99.9のものなので柔らかく、これが「銀粘土=もろい」と呼ばれる原因になっているんですね。
・粘土の成分が抜けてできるものなため
銀粘土は制作の過程でどうしてももろくなりがちです。
銀粘土の仕組みについて話しますが、銀粘土は銀と粘土が混ざって作られており、焼いたときに粘土の成分が抜けて銀だけが残ります。
この時に、粘土があった部分は空洞になるので、例えるならものすごく細かいスポンジ状になります。
なので、密度が詰まっていない分、強度は劣ります。
これは銀粘土の特性上、仕方がない部分ですね。
強度を持たせる方法
銀粘土に強度をもたせる方法は2つあります。
・薄かったり、細いデザインを避ける
・950の銀粘土を使う
・薄かったり、細いデザインを避ける
銀粘土で作るときに、細すぎたり薄すぎる表現を避けることで強度を上げることができます。
華奢な指輪よりも幅広の指輪にしてみるとかですね。
目安としては最低限つまようじより太くなるようにしましょう。
華奢なシンプルな指輪を造りたい場合は、ワックスで作って鋳造に出すか、近くの彫金の体験教室に行くのをおすすめします。
・950の銀粘土を使う
銀粘土の多くは99.9%の純銀ですが、950の純銀の銀粘土も販売されています。
市販のジュエリーと同じように合金なので、強度が強くなっています。
強度に不安があるならこの銀粘土を使ってみるといいかもしれませんね。
販売量は少なめなので、ネットでの購入がおすすめ。
950の銀粘土にするだけでいいので簡単ですね!
コメント