美術解剖学の本のおすすめ
今回は美術解剖学の本のおすすめをいくつか紹介していきます!
体や顔を描くとき、骨格や筋肉の構造を知るだけで説得力のある絵になり、画力がアップします。
その時に読みたい本を僕の経験をもとに解説。
ぜひ参考にしてみてください。
僕自身美大受験をしたので、解剖学の本はいろいろ読み漁りました。
その時に見つけたものも紹介していきます。
美術解剖学は主に2種類に分かれる
美術解剖学は主に絵画系向けとモデラー・彫刻向けの2つに分かれています。
これは本のなかで使われている参考資料がスケッチがメインなのか、粘土がメインなのかで分かれています。
絵画系の場合は明暗の変化、彫刻向けは粘土の付け方や量感に重点が置かれている感じですね。
両方揃えると完璧ですが、美術解剖学の本は高いので、1冊購入する場合は自分の分野に適したものを選びたいところ。
絵画向け
やさしい美術解剖図
この本は僕が実際に予備校時代に読んでいた本です。
数ある解剖学の本の中でこの本のタイトルにもあるようにわかりやすかった一冊。
図は基本的にスケッチのみですが、ハッチングを多用して描かれており、デッサンの時にどのような方向で鉛筆のタッチをつけていけばいいかもわかりやすいです。
骨格を理解するときは、一度この本のスケッチをそのまま模写すると記憶に残りやすいのでおすすめ。
この本のスケッチが最も平易なタッチで描かれており、かなりデッサン向きの本です。
最初に買う解剖学の本として最適!
アーティストのための美術解剖学
この本は挿絵や画像での解説が少なめな代わりに、かなり文章量が多くなっています。
主に形や動きの仕組みの解説がメイン。
例えば、指の関節の長さの法則や、手を曲げたときにどのように骨が動くのかなどが分かりやすいです。
人体の骨格は人によって違うので、法則性を知ると理想的な人体を描くことが可能に。
自分の骨格を参考にした場合、美しくない形をしている部分が生まれるので、それを修正できます。
僕は手の指先がかなり丸い形でした。
理想的な手の形とは異なっており、受験でそのまま描くといまいちパッとしない感じに。
なので、形を修正して描いたりしていました。
その時に、この本である程度法則性を抑えておくと修正がしやすくなります。
また、形や動きの法則性を知っていれば、ある程度見ないでも描けるようになってきます。
絵の説得力アップにもつながるので、丸暗記するレベルで読んでほしい一冊。
彫刻・モデラー向け
スカルプターのための美術解剖学
スカルプターのための美術解剖学 2 表情編
上記の2冊は価格は高いですが、内容はすごいです。
ぜひAmazonのリンクから、試し読みでのぞいてみてください。
実物とクレイモデルの比較が合成を使われており、実際の人体のどこに骨や筋肉が入っているのかがめちゃくちゃわかりやすいです。
写真も大きいのがいいですね。
筋肉の部位ごとに色分けされていたりもします。
実際に粘土で造形していくときも、最初に骨を造形し、筋肉、皮膚までの段階を踏む流れがつかみやすいように解説されています。
美大受験でも彫刻科の塑像で役に立つので持っておくのがおすすめ
僕が受験生の時に欲しかった本ですね、、
美大受験では人体(自画像や手のデッサン)がよく出るのでこれを読むだけで評価が絶対に上がります。
立体像で理解する美術解剖
こちらは上記の「スカルプターのための美術解剖学」に比べるとモデルが油土でつくられています。
粗いところがありますが、塑像の時にどのように粘土で造形していけばいいかはわかりやすいです。
モデラーよりは彫刻家向けの本ですね。
美大受験ではこちらの本のほうが分かりやすいかもしれません。
粘土の付け方がわからない、、!と悩んでいる人にはおすすめ。
美大の彫刻科を受験する人におすすめ
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