ワックスでジュエリーを作ろう!
今回はワックスからジュエリーを作るときに必要な道具について解説していきます。
ワックスは家でジュエリーを手軽に作れるので、始める方も多いと思います。
そんな時に、一番最初に必要な道具についてまとめたのでぜひ参考にしてみてください
それぞれ解説していきます、、!
ちなみに僕自身は高校から大学まで7年間金属工芸を学んできました。
その経験をもとに書いていくので参考にしてみてください
必要な道具一覧
必須な道具
・ワックス
・ワックスペンまたはアルコールランプ
・糸鋸
・すり板
・スパチュラ
・鉄工ヤスリ(ワックス用)
・ワックスクリーナー
あるといいもの
・リューター
・リーマー
金工の道具は店舗だとなかなか販売しているところがないんですよね。
東京だと御徒町のシーフォースが有名でそこに行けば大抵のものが買えますが、ほとんどの人にとってはかなり買いそろえにくいです。
なので、ネットで購入できるものも合わせてこの記事で紹介していきます。
・ワックス
まず必要なのがワックスです。
形状と硬さに種類があるので、自分に合ったものを使いましょう!
・形状
形状は板状のもの、ブロックタイプのもの、リングタイプのものがあります。
自分の作りたいものに合わせて買いましょう。
基本的に削りだして作るので、作りたいものよりも一回り大きめのものを買うのがコツ。
リングタイプのものは指輪用になります。
また、装飾用の細い棒状のものもあります。
・硬さ
まずワックスですが、大きく分けてハードワックス、ソフトワックスの2種類があります。
ハードワックスの中でも硬さが3種類あり、これは色によって分かれています。
柔らかい順に青、紫、緑となっています。
ハードワックスは主に削りだして造形する用。
より精密な造形をするときにはより硬いものを使います。
また、融点の違うので注意しましょう。
ソフトワックスは粘土のように柔らかい造形用のワックス。(一般的にシート状のものがほとんど)
主に型に押し当てて成形したり、薄いひだを造形したりするときに便利。
ソフトワックス
・シート状のワックス(色は薄ピンクや緑などメーカーによって異なる)
主に装飾用で粘土のような柔らかさ。
手で曲げたり、表面にテクスチャを付けたりなどできる
ハードワックス
・ブルーワックス
ハードワックスの中では最も柔らかい。扱いやすく、基本的にはこれを使う。
溶かしたりする作業が多いときもこれ。
融点104.5℃
・パープルワックス
ブルーワックスよりやや硬め。ブルーワックスだと柔らかすぎると感じたら使うぐらいがいいかも
融点110.0℃
・グリーンワックス
最も硬い。幾何形体の造形や、動物の細かい表情を作るときなどに使う。
基本的に削りのみで制作するときにおすすめ。
融点115.6℃
最初は練習もかねて多めに買っておいた方が良いです。
上記の商品は厚みがバラバラで使いやすくておすすめ。
↑指輪用のワックスのセット
↑装飾に使える棒状のワックスライン。これは無くても良いですが、あると制作の幅が広がります。
↑ソフトワックス。手で造形もできるぐらいの硬さ。こちらもあると制作の幅が広がる
・ワックスペンまたはアルコールランプ
ワックスは溶かして作業することも多いです。
ワックスを盛り上げるときや、ワックス同士を接着したり、テクスチャを付けたりといろんな作業ができます。
道具は主に2通りあり、アルコールランプとワックスペンがあります。
アルコールランプは燃料用アルコール(メタノール)を使うので消耗品になりますが、初期費用が安く済みます。
また、棒状のワックスの先端を溶かすときにも使用
ワックスペンは常に同じ温度で作業できるので、使いやすくおすすめ。
・アルコールランプ
理科の実験で見かけるランプ。スパチュラを熱して使う。温度管理に慣れが必要
燃料は燃料用アルコール(メタノール)を使う
・ワックスペン
ペン型の機械。はんだごてのようにペン先を熱してくれる。温度管理が楽。
基本的にどちらかがあればいいですが、最終的には両方あって良い道具です。
・糸鋸
糸鋸はワックスを切るときに使います。
糸鋸はかなり細かく切ることもできるので、ほぼ必須な道具。
糸鋸の刃は通常のものでも切れなくはないですが、切った瞬間にワックスが摩擦熱で溶けて再び固まるを繰り返してしまうので、ワックス専用の刃を使うと良いです。
また、糸鋸を使うときは必ず刃をピンと張るようにしましょう。
刃をはじいたときに高い音がするように張るのが目安です。
糸鋸は小さめのほうが扱いやすくておすすめ。
また、糸鋸の刃は折れやすく、何度も交換することになるので多めに用意しておきましょう。
・すり板
すり板は糸鋸を使うときや鉄工ヤスリで削るときなどに使います。
机に固定して使いますが、固定には金具(かすがい)またはクランプを使いましょう。
使いやすさではかすがいのほうが良く、すり板を角度をつけて固定できるのでおすすめです。
ですが机に穴をあけたくないときはクランプですね。
・スパチュラ
スパチュラは金属のへらで、これを使ってワックスを削ったり、溶かしたりして加工します。
先端の形状がそれぞれ異なり、8~12本組のセットのものがあればよいですね。
また、スパチュラは先端がとがっていた方がワックスを削りやすいです。
スパチュラの先端が丸かったりする場合は、自分で加工する必要があります。
歯医者さんでもよく見るやつですね。
・鉄工ヤスリ(ワックス用)
大きく削るときには鉄工ヤスリを使います。
こちらもワックス専用のものがあるのでそれを揃えましょう。
・ワックスクリーナー
ワックスクリーナーは仕上げに使います。
ワックスで形作った後は細かい傷が作品についていると思いますが、その表面をつるつるに整える働きがあります。
ワックスの段階で細かい傷がついていると、鋳造した時にもそのまま残ってしまいます。
そうなると後々の処理がかなり面倒になるので、ワックスの段階できれいにしてあげる必要があります。
金属を磨くより、ワックスをきれいにする方が手間は何十倍も楽なので、このクリーナーはほぼ必須です。
詳しくはこちらのサイトから→https://housyoku.jp/cleaning/waxkleen/
・リューター
リューターはペン型の回転式の電動工具です。
歯医者さんでよく使われるやつですね。
リューターは削り、磨きを簡単にい行えるようになるので、本格的に始めるときにはあった方が良いです。
リューターがあるだけで作業効率は体感5倍くらいになります。
価格は1万円以上の彫金用または歯科用のものを選びましょう。
これはトルク(馬力)の関係で、あまり安いものだと切削などはできず、回転が止まってしまいます。
ワックス用のリューターは安くても良い(7000円~12000ぐらいの価格帯)のですが、鋳造後に磨く機会も多いので、そのときにも使えるように高価格帯のものを最初から買うのがいいと思います。
・リーマー
リーマーは指輪を作るときに使います。
リングワックスの穴に差し込んで、ぐりぐりと回して穴を広げて使います。
まとめてそろったキット
ここまで必要な道具を説明しましたが、買うのがめんどくさい!って思いますよね。
そんな時におすすめなセットを最後に紹介します。
下記の商品は道具がほぼすべてそろっており、最初はこれがあればすぐに始められます。
付属のワックスは少ないので買い足しておいた方がいいですね。
使い方のDVDもついているので、初心者も安心です。
このセットを販売しているメーカーはシーフォースです。
彫金をする人は誰もが知ってるぐらいの有名なお店で、東京の御徒町に店舗があります。
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