美術系高校に進学するメリットとデメリット

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美術系高校に進学するメリットとデメリットを解説!

都立工芸高校出身の小堺です。

都立総合芸術高校や工芸高校などのいわゆる美術系の高校に通うメリットとデメリットについて書いていきます。

中学生やその保護者の方はぜひご覧ください。

東京や大阪、京都あたりでは各3校ほど美術系の専門高校が存在します。

東京では総合芸術高校が有名ですが、工業高校の部類ではあるが、美術も学べる工芸高校もあります。

一般の普通高校とは全く違う特殊なカリキュラムが組まれており、授業の4〜3分の1ぐらいの割合で実習があります。

メリット

・作ることが好きなもの同士が集まれる

・授業が楽しい

・美大に進学予定なら何かと有利

・自分のやりたいことを見つけることができる(かも)

デメリット

・5教科の勉強が苦手になる(偏差値が下がる)



作ることが好きなもの同士が集まれる

同じ者同志の集まりなので気が合いますし、

あえて美術系に進むという点で自分のやりたいことの意志を持っている子が多いのです。

「何か物を作る仕事につきたい!」

「クリエイティブなことをやりたい!」

「自分の趣味を仕事にしたい!」

こんな人たちばかりです。

また、周りの人達が基本的に寛容的です。

なので他では言いにくいような自分の趣味とかも隠さない子が多いです。

例えばアニメやゲーム、後はサバゲーなどなど

人によって好みが分かれる趣味趣向ってありますよね。

でも、それをその高校の友達に言っても引かれることはあまりないです。

「君はそうなんだね~。それもいいよね~。でも私はこれがすき~」みたいな感じです。

お互いの個性を尊重している気がします。

授業が楽しい

一番のメリットはやはり楽しいということじゃないでしょうか。

これにつきますね。笑

授業は普通の面倒な5教科の授業は最低限でその余った枠にいろいろ楽しい十種の授業が入って来ます。

私の通っていた都立工芸高校のアートクラフト科では彫金、鍛金、鋳金、七宝、基礎製図、デッサン、グラフィック、を学ぶことができます。

こんなことやってたら正直5教科なんてやってられないです笑。

そのぐらい楽しい!

普通高校だと美術は週に1コマなのに対して8コマ以上がこのような授業になります。

また、科によっては学校で資格もとることができます。私はガス溶接と基礎製図を持っています。(正直今のところ役に立たないですが)

デザイン科だとレンダリングや基礎製図などですね。

資格がとれるほど、実習で基礎的なデザインのこと、特殊な道具の扱いを学ぶことができます。

美大に進学予定なら何かと有利

実際に大学に入ってからも美術系高校出身の子は多いです。

美大進学に有利というのは

まず美大や専門学校の推薦入試では作品をまとめたポートフォリオの提出があります。

美術系の高校に通っていれば、時間をかけた完成度のある、授業で制作した作品をポートフォリオにして出すことができるので、美大の推薦入学や、桑沢などのデザインの専門学校に入りやすいです。

一般入試では、もちろん高校で学んだ基礎が地味に効いてきます。

作品に対する姿勢というかそういうものが身についています。

ただ、注意してほしいのが、センター試験の5教科の学科では点数が低くなりがちなので、勉強は必須です。

自分のやりたいことを見つけることができる(かも)

みんなやりたいことがあって美術系の高校に進学します。

そして、お互いを尊重しているので、他の人の好きなものに対してあんまりとやかく言わないし、周りに合わせない人が多いです。

「私は私、人は人」こんな感じ。

なので、みんなが○○大学がいいっていうから私も行くー

とか

そんな人はいないですね。

わたしの同級生は自分のやりたいこと・好きなことを仕事にしている人がほとんどです。

ある人は人形師に、ある人は美容師に、そしてある人はガンスミスになりました。笑

そんな自分のやりたいことに正直になれるのがいいところですね。

5教科の勉強が苦手になる

これは唯一のデメリット!

美術系高校の問題点は実習の授業が楽しすぎて5教科勉強が面倒になることですね。

大学で一般受験で入る場合、筆記と実技があるのですが、筆記が壊滅的になるのがネックです。

なんで美術系の大学なのに筆記なんてやらなきゃいけないんだ、実技だけやればいいじゃないかとも思いますが、一般教養として必要みたいです。

幸いに受験科目が5科から2科目(武蔵野美術大学では)で済むのが良いところでしょうか。

私の場合、高校一年生の初めはクラスで14位だったのが、

みんながだらけたせいでなぜか高校三年生の時にはクラスで2位に(大して勉強してないのに笑)

でも大学受験の時にはめちゃめちゃ苦労しました

もっと真面目にやっとけばよかったーーー!!!

と思いながらずっと鉛筆を握りしめてデッサンしてました。

メリット・デメリットはざっとこんな感じです。

高校進学をもし悩んでいるのであればこのような美術系の高校も考えてみてもいいかもしれません。

追記 美大に行くなら美術系高校のほうがいい?

将来美大に行きたい!と思ったときに、美術系の高校に行った方がいいのかなと思いますよね。

これは一概には言えないところがあります。

僕自身は美術系の高校に通っていたので、その体験を話します。

美術系高校では実技を受けられるので、美大の推薦でポートフォリオを作るときや、一般入試の実技試験でその経験を生かすことができるのがメリット。

僕の周りでは、推薦で美大に行く人が結構多かったです。

また、友達の多くが美大に進学するので、一緒に励むことができたり、美大受験特有の悩みを相談できる点が良いですね。

デメリットもあって、まず学科の点数が落ちるので実技とトントンになり、必ずしも美大受験に有利ではないということがあります。

こざかい
こざかい

文系理系の選択肢すらなかったり、数学も2Bまで、理科も理科総合だったりと最低限の勉強になっています。

また、これにより美大以外の大学への進学が難しくなり、やっぱり美大以外に行きたいと思ったときにつぶしが効きにくくもなります。

なので美大受験に有利かどうかでは必ずしも美術系高校いった方がいいとは言えないですね。

とはいえ、高校自体はかなり楽しいので、1生の思い出になります。

美術系の受験を知るにはブルーピリオドがおすすめ

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美大受験ではありすが、高校でも内容が多少被る部分があるので、こんな大変さがあるのか、、!と感じられる漫画になっています。

もちろん、将来的に美大受験するときにもかなり役立つのでぜひ持っておきたい漫画。

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