銀粘土の着色方法
今回は銀粘土の着色について解説していきます!
代表的なのがこの2つ。
・燻し仕上げをする(黒くなる)
・マットにする(白っぽくなる)
・燻し仕上げをする
燻し仕上げは銀を黒くする方法です。
硫黄の入った液を使い、銀と化学反応で硫化させて黒くなります。
銀は硫黄によって黒くなりやすく、自然に空気中の硫黄と反応して黒っぽくもなりますし、温泉の中に入れても黒くなります。
・マットにする
着色ではありませんが、マットにして白っぽくする方法もあります。
表面に細かい傷をつけることで柔らかい感じになり、上品な雰囲気に仕上がります。
方法は密閉できるタッパーの中に金剛砂と水、作品を入れて振るだけ。
マットにする方法は磨きの手間がかなり省けるので、ピカピカに磨くよりも作るのは簡単です。
別の金属の粘土を使う
別の金属の粘土を使う方法もあります。
銀粘土は実は銀以外のバージョンもあり、銅と金の2種類があります。
・銅粘土
・金粘土
ちなみに銀粘土と混ぜて使うこともできます。
本来の彫金の技法では象嵌に当たります。
象嵌はめちゃくちゃめんどくさい技法ですが、銀粘土だとかなり簡単にできるのでおすすめ。
上記のものは銀粘土と銅粘土を組み合わせて作った作品です。
ミルフィーユ状に交互に重ねたものを削ってこのような木目模様を作っています。
・銅粘土
銅粘土は銀粘土の銅バージョンです。
赤っぽい色ですね。
銀と混ぜる場合は磨いてから時間がたつと赤みが強くなり、より色の差がはっきりしてくるようになります。(1か月後くらい)
また、着色は日本の伝統的な着色では青緑の緑青仕上げ、茶色くなるに色仕上げ、赤くなる緋色仕上げなどがあります。
個人で行う場合には銀と同様に硫黄で黒くなる硫化仕上げや、マットな仕上げが出来ます。
銅粘土の価格は銀よりも安く、手軽に使えるので銀粘土の試しでも使えますね。
・金粘土
銅粘土があるので、もちろん金粘土もあります。
この金粘土は20金で、この粘土で作れば正真正銘の金のジュエリーになります。
その分値段も高いので、使うのが結構慎重になってしまいますね。
一応銀粘土、銅粘土とも組み合わせて焼成が可能。
合成石を使う
少し違う方法では、銀粘土に合成石を使う方法もあります。
普通の宝石は熱に弱いものが多いので焼成はできませんが、(例えばダイヤモンドは炭素なので、燃やすと気化します)銀粘土専用の熱に強い人口の宝石が販売されています。
色のバリエーションも多く、使うだけで色の鮮やかさで目を引くのでおすすめ。
合成石はジュエリーパーツの販売店や、ネットショップで手に入ります。
価格も高くないので、試してみてほしいですね。
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