デッサンとはなにか
絵を描くときに、デッサンという言葉を聞く機会は多いと思います。
でも鉛筆画とは違うの?とか、デッサンが狂ってるって何?とか疑問になりませんか?
そこで今回はデッサンの意味について簡単に解説していきます。
デッサンは美術の基礎!
デッサンは美術の基礎です。
絵を上達させたいと思ったときに行われる練習法では最も一般的で、
多くの西洋画家は伝統的にデッサンを行い、力をつけてきました。
デッサンのもともとの語源はフランス語で、美術学校で学ぶ石膏や人体の素描(鉛筆や木炭などで描くもの)や、油絵の下絵のことを指していました。
日本ではデッサンは墨絵や素描と呼ばれ、定着しています。
デッサンはもともとは作品として完成していないものでしたが、近年では作品として見られるように。
鉛筆画とかと違うのは、デッサンは絵の練習的な意味合いが強いです。
デッサンが狂っているという言葉は絵の基礎が破綻しているという意味でよく使われています。
美大受験ではほぼ必須
美大受験ではほぼすべての学科の実技試験にデッサンがあります。
これは絵画系だけでなく、彫刻、デザイン、工芸、映像なども。
そのため、美大を目指す受験生は美術専門の備考に通い、デッサンを行っています。
学術的な芸術文化学科や、一部の建築学科などを除けば必須です。
デッサンは伝統的に行われた訓練法で、絵の基礎力がはっきりわかります。
デッサンの内容と描きかた
デッサンは一言で言うと鉛筆や木炭を使い、モチーフを写実的(見たまま)に描くことです。
鉛筆の場合は画用紙に描き、練り消しゴムも使い、書いていきます。
木炭の場合は木炭紙に描き、消しゴムの代わりにパンを使います。
どちらかというと鉛筆で行われることが多く(鉛筆のほうが手軽なこともあります)、木炭は彫刻系の人に好まれますね。
鉛筆では細かい、繊細な描写を行えますが、木炭では全体の立体感や塊感を表すことが得意。
デッサンの目的と延びる力
デッサンの目的は絵の上達ですが、具体的につく力を解説します。
デッサンは「観察力」を鍛えることが目的。
観察力とは、あるものを見たときにそのものから得られる情報量を増やすこと。
見た目の形だけでなく、立体感、おもさ、色、匂い、空間、光、などあらゆるものを含みます。
なのでデッサンでは実物のモチーフを見て描くことがとても大切で、写真をそのままトレースするのは意味がありません。
写真をそのままコピーしたような絵がありますが、それらは立体感、実在感が不自然になり、写真を超えることはできません。
また、観察力が身につくわけではないので、絵としては完成して見えるかもしれませんが、訓練としては意味がないんですよね、、
絵を描き始めて間もない人は、どんなに時間をかけても目の前のものを正確に描けません。
これは見たものの情報量が少なく解像度がかなり荒いということ。
デッサンで鍛えると、見たものをそのまま描くことができるようになり、
絵に描かなくても想像のイメージを正確に頭の中に描くこともできるようになります。
同じものを見ていても、絵がうまい人は情報量を多く受け取っており、見える世界は全く異なってきます。
デッサンはやったほうがいいのか?
特に美大受験などをしない人はデッサンをやった方がいいのでしょうか?
僕はどっちでもいいかなとおもいます。
イラストレーターやデザイナーでも、デッサンをしなくても仕事ができている人は多くいます。
絵描きでも、デッサン経験が無くても絵がうまい人はいますね。
普段の仕事の中で、デッサンをしなくても上達しているという感じ。
とはいえ、デッサンはできることに越したことはないです。
デッサンができると、それが一つの武器になります。
絵描きの場合、デッサンができないとリアルな表現をするという一つの武器を失ってしまいますね。
そうすると抽象表現やパフォーマンスなどに絞られるので、表現の幅が狭まります。
なので、僕は美大受験とかでなければ空いた時間で少しずつ練習していくのがいいと思っています。
絵描きの中でも、デッサンはやるべき派と別にそうでもない派に分かれています。
とはいえデッサンが描けなくても有名なアーティストはいたりしますが、描ける方がいいのは明白。
デッサン上達の方法
デッサンの上達方法はこのブログでいくつか紹介しています、、!
ぜひ参考にしてみてください!
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