絵の具の種類と特徴まとめ

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絵の具の種類と特徴まとめ

今回は絵の具の特徴をざっくり解説していきます。

・日本画(岩絵の具、水干など)
→粒子の大きさの変化で繊細で複雑な色を表現可能

・水彩
→準備や片付けが楽で手軽。にじみやぼかしがきれい

・アクリル絵の具
→発色が強く、耐水性。どんな素材にも描ける

・ポスターカラー
→発色が強い。グラデーションが得意

・油絵具
→乾燥が遅い。リアルな描写も得意

・日本画

日本画は岩絵の具や水干と呼ばれるものを使って描きます。

岩絵の具は鉱物などの粉末を接着剤の役割となるニカワと混ぜたもの。

水干絵の具は貝殻を砕いたもの(胡粉)を着色したものです。こちらもニカワと混ぜて使います。

日本画はニカワと混ぜた絵の具を使うものと思えばOK。

ニカワは動物由来のゼラチン質なもので、お湯で溶かして使います。

ニカワは温度管理が面倒で、いちいち湯煎して溶かす手間がありますが、最近では液体のニカワも存在します。

こちらはかなり手軽なのでおすすめ。

日本画は絵の具の粒子が重要で、全く同じ色でも粒子の大きさで種類があります。

光が複雑に乱反射するので、色の重ね方によって少ない色数でも複雑な色を表せます。

大きい粒子だけを使えば乱反射が大きくなってキラキラとした感じが強くなりますし、細かいものだとマットな感じが強くなりますね。

繊細が色を出すのが得意な反面、強い色を出すのはやや苦手。

こざかい
こざかい

日本画は下地が和紙だったり、ニカワを使ったりと少し面倒な部分が多いです。

ですが、日本画にしかない繊細な絵の光沢感は魅力的。

日本画の主な特徴

・ニカワで顔料を溶いてつかう

・粒子の大きさで複雑な色を表現できる

・繊細な色合い

・水彩

水彩絵の具はにじみやぼかしの美しさに定評のある画材です。

繊細な色はとても人気ですね。

描くのに必要な道具がかなり少なく、パレットと筆と水があれば描けます。

使い方はまずパレットの絵の具のポケットに絵の具を出し、一度完全に乾燥させます。

その後、描くときに水を垂らして絵の具を溶かして使っていく感じ。

掃除もほぼ濡れ雑巾で拭うだけなので、とても手軽。

絵を描くときって画材を準備するのや片付けが結構おっくうだったりしますが、水彩はかなりストレスフリー。

絵を描くときに最初に買う画材としてもおすすめ。

こざかい
こざかい

個人的に初心者に一番おすすめな画材です、、!

水彩の主な特徴

・にじみやぼかしが得意

・準備や片付けが楽

・アクリル絵の具

アクリル絵の具は絵の具の歴史の中ではかなり新しい絵の具です。

大きな特徴は使うときは水に溶けるが、乾くと耐水性になること。

乾燥が早く、塗膜が強固なため、手早く描いていくときに役に立ちます。

発色もかなり強いため、力強い絵画を作るときにもよく使われますね。

ときに不透明のガッシュは隠蔽率が高いので、かなり色がはっきり出ます。

メディウム類がとても充実しており、かなり厚く盛り上げたり、特殊なテクスチャを付けることも可能。

表現はかなり多彩です。

現代絵画では外せない絵の具の一つですね。

こざかい
こざかい

なんにでもくっつくので絵の下地が自由なのはうれしいですね。

ガラス、金属などツルツルした素材に描くことも可能。

アクリル絵の具の主な特徴

・発色が強い

・乾くと耐水性になり、耐久性が高い

・どんな素材にでも描ける

・ポスターカラー

ポスターカラーはアクリル絵の具と見た目が似ていますが、こちらは乾いても耐水性にならない違いがあります。

なので、こちらはグラデーションやぼかしがしやすい絵の具。

発色はアクリル絵の具と同様に強いです。

ポスターカラーは主にアニメーションやイラストレーションの世界でよく使われてきた絵の具。

ポスターカラーの主な特徴

・発色が強い

・耐水性は無い

・油絵具

油絵具は海外で伝統的に使われてきた絵の具です。

顔料に植物性のオイル(ポピーやサフラワーオイルなど)を混ぜたもの。

オイルなので、乾く時間がかなり遅いのが特長で、じっくりと絵を描くことができます。

ぼかしがかなりきれいに作れる絵の具で、写真のようなリアリティのある絵を描くのが得意。

オイル、メディウム類にも様々な種類があり速乾性にしたり、多少盛り上げたりも可能。

オイルなので、ほかの水溶性の画材とは相性が悪いです。

乾いた水溶性の画材の上に油絵具を使うことは可能ですが、その逆はできないので注意。

下地として、アクリル絵の具を使うことはよくあります。

こざかい
こざかい

絵画といえば油絵というほどの王道の絵の具です。

ぼかしがかなりきれいにできるので、まるで写真のような表現も可能。

油絵具の主な特徴

・乾燥が遅い

・リアルな絵を描くのも得意

初心者向けの絵の具は?

初心者向けの順に並べるとこんな感じです。

初心者向け↓

・水彩絵の具

・アクリル絵の具

・油絵具

・日本画

上級者向け↑

描きたい絵があればそれに合う絵の具から使えばいいですが、特に決まっていなければ水彩絵の具、アクリル絵の具から始めるのがおすすめ。

扱いが手軽で、使うのに必要な知識がほぼないため。

比較的ほかの画材とも併用しやすいので、持っていて損はない画材です。

また、費用面からも油絵や日本画は初心者向きではなく、これは必要な画材も多いのと絵の具も高価なものが多いため。

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