銀粘土の種類
今回は銀粘土の種類をまとめました!
これから銀粘土を始める人向けの記事になっており、銀粘土にも実は少し種類があります。
それぞれ性質が異なるので、その違いについて解説していきます。
メーカーは2つ
現在日本で入手できる銀粘土のメーカーは下記の2社です。
相田化学工業(ART CRAY)
三菱マテリアル(PMC)
ですが、三菱マテリアルのPMCシリーズは2023年で製取り扱いが無くなってしまうことがHPで公表されているため、実質、相田化学の1社です。
基本的な性質はどちらもほとんど同じなので、どちらを使っても大丈夫です。
ART CRAYさんでほぼ一択になってしまいました。
海外メーカーでは見たことがないです。
銀の種類
銀粘土は銀の粘土ですが、そのなかでもいくつか種類があります。
それらは主に3桁の数字で表記され、これは1000分のうちどのぐらいの銀が混ざっているかを示したもの。
銀以外の残りは銅が混ざった合金です。
例えば950では95%の銀と5%の銅が混ざっています。
・999
・950
・925
本当の意味での純銀は999のみですが、これらの銀はすべて純銀として扱われています。
もし銀のアクセサリーを持っていたら、そこにSV950のように刻印がされているので見てみましょう!
ちなみにこの数字で純度を示す表記は金も同じです。
金の場合は24分のうちどのくらいの金が含まれているかを示したもので、
24金や18金がこれにあたります。
・999
999は純粋な銀で、日本ではこれが最高純度の銀の表記
混ざり気のない純粋な銀で、本当の意味で純銀といえます。
ですが、実際のシルバーアクセサリーとして使われ販売されることはとても少ないですね
理由はとても柔らかいこと。
999は単一の金属のため、力で変形しやすかったり、傷がつきやすかったりします。
そのため、ジュエリーとしての実用性が弱いということで、ほかの銀(950や925)を使っています。
ですが、銀粘土に限ってはこの999が最もポピュラーです。
・950
950は主に職人の手作りの銀製品でよく使われています。
925よりも柔らかいものの、加工性は良いので純銀との間を取って950が使われる理由。
銀粘土でもこの950を扱うものがあります。
銀粘土作品に耐久性を持たせたいときにおすすめですね。
アートクレイシルバー、PMCの両メーカーでとりあつかいがあります。
・925
925は別名スターリングシルバーと呼ばれています。
シルバーアクセサリーでは最もよく使われるもの。
もともとイギリスの銀貨で使われていたもので、スターリングは信頼を意味しています。(語源は諸説あり)
イギリスの法律でこれ以下のものはシルバー製品として販売を禁止されています。
純銀とされているものの中では銀の含有率が最も低いものの、変形がしにくいのでジュエリーやその他銀製品ではよく使われています。
主にキャスト(鋳造)したジュエリーは950よりも925であることが多いですね。
925の銀粘土はごくたまに販売されているのを見かけます。
PMCで925のものがありましたが、銀粘土事業を撤退してしまうので、もうほぼ手に入らなくなります。
その他の金属系粘土
銀粘土ではないのですが、ほかの金属の粘土もあります。
銀粘土と同様に焼くと金属になるので、アクセサリー制作におすすめです!
銅粘土
銅粘土は銀粘土よりも価格がかなり安いのが特長。
銅なので素材としては安上がりです。
とはいえ、銅のアクセサリーもアンティーク感があってかっこいいですよ。
また、着色方法が豊富で、伝統的な着色方法で青緑色の緑青仕上げや、黒くする硫化仕上げ、渋い茶色の煮色仕上げ、赤くする緋色仕上げがあります。
緑青仕上げは時間がかかりますが、雨風にさらすと自然に生まれますし、硫化仕上げは硫黄の入浴剤や温泉水で簡単にできます。
箔張りもおすすめ
錆びさせたくない場合には透明なラッカーを吹きましょう。
金粘土
お金に余裕がある人には金粘土を使うのもありです。
本物の金を使っており、焼くと金のジュエリーになります。
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