インスタレーションについて解説していきます!
今回はインスタレーションについて解説していきます!
インスタレーションはアートの専門用語で、なんだか聞いたことがあるけどよくわからないよ!
という人のために、詳しく説明していきます。
また、インスタレーション作品を見られる場所についても書いたので、参考にしてみてください!
インスターレーションとは?
一言でいうとインスタレーションとは、空間ごと作品になっている作品のこと。
インスタレーションでは、空間自体がメインになります。
その場所や空間に合わせて作品を展開したりすることで、”もの”よりもその”場所”を見せるようにしたものがインスタレーションと呼ばれます。
例えば、一般的な絵画や彫刻は1つの”もの”が作品になっているので、インスタレーションとは言えません。
絵画や彫刻はそのものをどこにでも運べて、作品そのものは変わらないですよね。
モナリザの絵もどの美術館やギャラリーで見ても、モナリザの絵であることには変わりません。
一方で、インスタレーションは、そもそも運ぶことができなかったり、空間が作品になっているので、運ぶと作品をのものの印象が変わってしまいます。
その特定の空間と場所に合わせて作品が作られているので、移動ができないです。
また、インスタレーションはパフォーマンスとも異なります。
パフォーマンスは人が行う動作がメインですが、インスタレーションは人がいなくても成り立ちます。
インスタレーションの歴史
インスタレーションの作風が確立されてきたのは1970年ごろと言われています。
美術史の中ではごく最近のことで、現代アートに多く見られます。
空間そのものをメインにする作品は今までになかったため、それらと区別するために”インスタレーション”と名付けられました。
インスタレーションの語源
インスタレーションの語源はインストール、つまり”設置”という意味です。
設置なので、ものが置かれている状況や空間が作品になっているのがインスタレーションと言われます。
とはいっても言葉ではなかなかピンとこないと思うので、具体的な展示を見ていきましょう。
インスタレーションの展示
言葉だけだとわかりにくいので、具体的にどんな作品があるのか見ていきましょう。
塩田千春 《不確かな旅》
この作品は塩田千春さんの作品で、森美術館で展示されたときの様子です。
船のようなものから大量の赤い糸が噴出しているような作品です。
この作品はこの展示室にあわせて制作された作品というのが見て分かると思います。
これは屋外には設置できませんし、場所が変わると作品の印象も変わりますよね
宮島達夫
宮島達夫さんは海外では有名な現代アートの一人です。
デジタルの数字を使った作品が多く、人間の生命観をコンセプトに表現しています。
日本でもたまに宮島達夫さんの作品を見かけることがありますね。
この作品の感じから、インスタレーションについてざっくりわかったでしょうか。
作品のそのものよりも、部屋や場所全体で見せているという感じが分かると思います。
ここからは実際に東京でインスタレーションを見ることができる場所について解説していきます、
インスタレーションが見られる場所
・GINZASIX
GINZASIXは商業施設で中央に大きな吹き抜けがあります
その吹き抜けでは、期間ごとに著名なアーティストがインスタレーション作品を交代で展示しています。
GINZASIXがオープンした時、こけら落としで草間彌生さんがインスタレーションを行ったことで有名。
気軽に入れる場所なので、立ち寄った際にはぜひ見てみてください。
5Fぐらいから見下ろしてみましょう!
・森美術館
森美術館は現代アートの企画展をよく行っている美術館です。
そのため、ほかの美術館よりもインスタレーションもよく見かけることができます。
天井が高く、部屋もしっかりと区切られているので、作品への没入感や迫力を体感できるのでオススメ。
・全国の美術大学
インタスタレーションは美大で学ぶことができます。
主に油絵科、彫刻科、空間デザイン系の人が多く行っています。
卒業制作や、芸術祭でも作品が校内に展示されていることが多いので、ぜひタイミングがあれば見ることをおすすめします。
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