現代アートとは?どんな作品が現代アート?元美大生がざっくり解説してみた

現代アートとは?どんな作品が現代アート?アートの専門用語解説
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美術館に行くとよく現代アートという言葉を目にします。

ですが、現代アートという言葉についてよくわからないという感じもしますよね。

現代っていつ頃?とか、最近描かれた絵でも、これは現代アートっぽいとかそうじゃないかもとか思いませんか?

そこで今回は現代アートについて詳しく解説していこうと思います。

現代アートの定義はあいまい

最初に結論から話すと、現代アートの定義はあいまいです。

ですが、ざっくりと以下のような作品が現代アートと呼ばれています

・年代が大体1950年ごろから現在までの作品

・おもな作品のジャンルがポップアート、コンセプチュアルアート、新表現主義など

この2つになんとなく当てはまる作品が一般的に現代アートと呼ばれることが多いです。

年代は大体1950年ごろから現代まで

現代アートの年代は現在では大体1950年ごろからです。

日本だと大体戦後にあたりますね

なぜこの年代からかというと、この時期にアートの表現が一気に多様化した節目になっているためです。

これを知るにはまず絵画のジャンルの歴史と移り変わりを知らなくてはいけないので説明していきます。

絵画の歴史

絵画の歴史はざっくりとこのような移り変わりになっています。

壁画

宗教を人に伝えるための宗教画や、貴族のための肖像画などのリアルな絵画

民衆や一般的な風景を描いた絵画

リアルな見たままよりも感じたことを描く印象派の絵画が生まれる

具体的なものではなく、イメージを描く抽象画や、シュルレアリスムなどが生まれる

ポップアート、コンセプチュアルアート、パフォーマンスアートなど作品が多様化する(現代アート1950年ごろ~)

絵画のジャンルは時代とともに移り変わっており、ポップアート、コンセプチュアルアート、パフォーマンスアートなどのジャンルはかなり最近できたジャンルだということが分かります。

現代アートといわれる絵のジャンル

現代アートといわれる絵のジャンルは約1950年代以降に出てきたポップアートやコンセプチュアルアートなどが多いです。

その頃からは作品の美しさももちろんですが、その作品がなぜ作られたのか、どういう意味を持つのかという背景が重要視されてきた時代です。

そのため、作品の表現の幅もぐっと広がりました。

現代アートといわれる作品はコンセプトを持つものが多く、

コンセプトとは、その作品が何らかの外に向けたメッセージをもっているということです。

例えば、アンディ・ウォーホルのキャンベルスープ缶を例に出すと、

この作品は日常で手に入る”ごく普通の”スープ缶が一面に並んでいるだけの絵です。

これが産業革命以降の均一化された現代社会を風刺している作品としてとらえられており、これがコンセプトになります。

他にはデュシャンの泉があります。

この作品は男性用の小便器を横に寝かせておいて、サインした作品。

その作品は無審査で出品可能だった展覧会に出品したものの却下。

社会的に物議をかもしだし、”アートとは何か”について考えさせられることとなりました。

主な現代アートのアーティスト

主な現代アートのアーティストについて紹介します。

国内

・村上隆
日本で最も有名な現代アーティスト。日本のオタク文化と絵画を融合させた作品を制作

・草間彌生
無数の丸い点をちりばめた絵画作品を制作。かぼちゃがトレードマーク

・奈良美智
ややアニメ調のデフォルメされた少女を描いているアーティスト

・宮島達男
デジタルの数字を使ったコンセプチュアルアートの作品が有名。人の生死感を表現

海外

・ジェフクーンズ
バルーンで作られた人形を模した作品が有名

・ダミアンハースト
ホルマリン漬けのサメが有名な作品。作品のスタイルはかなり多彩

・ジャクソンポロック
絵の具をキャンバスに垂らした作風で知られている

・デュシャン
既製品をそのまま使用するレディメイドというジャンルといえばこの人。

現代アートのアーティストはあまりにもたくさんいるのでここでは紹介しきれませんが、ほかにもたくさんいます。

ぜひ皆さんも調べてみて下さい!

現代アートを詳しく知るための関連書籍

最後により現代アートを知るために参考になる本をいくつか紹介します。

・現代アート事典

アートの難しい用語についてや、主な人物の解説がされている本です。

現代アートについて詳しい情報がのっています。

専門用語を知りたいときに、この本だと正確な情報がのっているのでその点で参考になります。

・現代アートとは何か

現代アートが難しそうでよくわからない人に読んでほしい本

最近はニュースでこんな作品が○○億円で入札されました!みたいな報道ばかりされて、

その作品がどのような背景があるのかについて語られていることは少ないです

そのため、こんな作品にそんな価値があるの?現代アートってよくわからん!ってなっている方も多いはず。

そんな方にその疑問について解説してあるこの本がおすすめ。

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