金継ぎキットの選び方
今回は金継ぎキットの選び方について詳しく解説していきます。
記事の前半では本物の漆や金の見分け方などを解説。
後半では具体的なオススメのキットを紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください!
金継ぎキットの価格の目安
金継ぎキットの価格は6,000円~15,000円が目安です。
高級なものほど、道具が本格的になってきます。
低価格のものは、金粉や漆が代用品になっている場合がありますが、始めやすい価格になっています。
道具についての見分け方のポイントは後述しています。
キットの選び方のポイント
金継ぎキットの選び方のポイントは3つあります。
せっかく購入するのならよく確認しておきたいところ。
・漆は本漆のものを選ぼう
・平磨き、消し仕上げの両方ができるものがオススメ
・金や銀の種類を知ろう
・漆は本漆のものを選ぼう
金継ぎキットを購入するときは漆が”本漆”のものを選びましょう。
逆に選んではいけない漆は”工芸漆”です。(合成漆とも呼ばれています。)
理由は、工芸漆は漆ではなくただの樹脂のため、基本的に食器には使うことができないからです。
工芸漆は、主に家具の塗装などに使われており、”見た目が”漆っぽい塗料。
名前に漆とは書いてはありますが、実際は水性のウレタン塗料です。
工芸漆の中にも食品衛生法に適合したものもありますが、せっかく金継ぎをするならちゃんとした漆を使いたいですね。
本漆を使ったものは必ずかぶれないようにとの注意が記載されています。
そこも本漆と工芸漆とを見分けるポイントになります。
・平磨き、消し仕上げの両方ができるものがオススメ
金継ぎには主に2つの種類があります。
一つ目は平磨き、2つ目は消し仕上げです。
平磨きは金の部分がつやのある感じに、消し仕上げはマットな仕上がりになります。
この二つは道具がそれぞれ異なるので、金継ぎのセットによってどちらができるか確認しておきましょう
金継ぎセットはほとんどがマットな消し仕上げのみできます。
艶のある平磨きができるセットもこの記事の後半で紹介しています。
・金や銀の種類を知ろう
金継ぎに使う粉はいろんな種類があります。
金粉もいろいろ種類があるので、詳しく解説していきます。
・金粉
金継ぎの金粉は金に少量の銀や銅が混ぜられた合金でできています。
割合によって1~3号色に分けられており、色味が少し異なります。
メーカーによって銀と銅の割合が異なるので色も変わりますが、画像を参考にしてみてください。
1号だからきれいかというとそうでもありません。
好みですね。
ちなみに金でできた宝飾品もほとんどは銅や銀の混ざった合金です。
金粉で注意してほしいのは、金粉の代用として真鍮やアルミが使われている場合もあるということ。
真鍮やアルミのものは金の代用品でも見た目はほとんど変わらないのですが、こだわりたい場合はちゃんと金が使われているものを選びましょう。
・銀粉
金継ぎキットを購入すると、銀の粉も一緒についていることがあります。
銀でも同様に金継ぎができ、銀継ぎと呼ばれます。
銀継ぎは暗い色のお皿に色がとても合うので、お皿に合わせて金継ぎと使い分けたいですね。
金継ぎセットには銀継ぎができないものもあるので、銀継ぎをしたいときは追加で銀消し粉を購入しましょう。
黒いお皿に銀継ぎするのはなかなか大人っぽくてオススメ。
初心者におすすめな本格金継ぎキットを3つ選びました!
ここからは3つほど金継ぎのキットを紹介します。
どれも本物の漆と金粉を使ったものだけを選んだので、ぜひ参考にしてみてください!
手軽に始めたい人向け 価格6000円台
藤井漆工芸 金継ぎ「美」セットは6000円台でお手頃な金継ぎセット。
この価格帯にも関わらず、本物の本漆と金粉を使っています。
このセットでは金の消し(マット)仕上げのみできます。
6000円台で本物の漆と金が入っているセットはかなり珍しいです
ツヤありの平磨きをするならコレ 価格8000円台
ツヤありの金継ぎをするなら「ことはじめ」の金継ぎセットがオススメ。
金継ぎセットの中で、ツヤありの金継ぎができるものは珍しいです。
もちろん漆と金粉も本物を使っています。
このセットでは金の平磨き(ツヤあり)ができます。
ツヤありの金継ぎをしたいならこのセットを選びましょう!
本格的な金継ぎセット 価格14000円台
本格的な金継ぎをするならurujyuの金継セット。
3号の金消し粉と銀粉がついてきます。
道具も本格的で弁柄や砥の粉、木の粉が付いてきます。
パッケージもデザインされていてオシャレなので、プレゼントにも最適。
このセットでできるのは金と銀の消し仕上げ(マット)
銀継ぎもやりたい人や、プレゼントしたい人にオススメ。
道具も本格的です。
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