美術館に行くけど、アート作品ってなんだか難しそうだし、どう楽しんだらいいかわからない!
そう思っている方に作品の見方の方法について記事を書いていきたいと思います。
現代アートが難しいと思われる原因についてはこちら
ステップ1、最初は気楽に
アート作品ってよく難しそうな感じで苦手という方もいると思います。
そういう方はどのように作品を見ればいいかというと、
まずは気楽に見るということをお勧めします。
気楽にというのは
例えば、日常ですごくきれいな夕陽を見たりしますよね?
それと同じような感じで見るといいと思います。
夕陽を見るように、あれこれ考えずに気楽に見る。
まずはそこからだと思います。
あまり深くは考えず、純粋に「きれいだなぁ」と眺めて見てください。
ステップ2、ちょっと考える
美術館に並んでいる作品を見るなかで、自分の好きな作品が何点か見つかると思います。それを見つけてみてください。
考える基準としては、例えばこの中から一つだけもらえるとしたらどの作品がいいかって考えると決めやすいと思います。
あとはなんか気になる!というのもオッケーです!大切なのは直観です!
そして決めた作品について少しだけ深く見て、その絵について考えていきます。
鑑賞を深めていくポイントとしては、「なぜ?」という疑問形で見ていくといいと思います。
例えば、作品を見て気が付いたことを言葉にしていきます。
・きれい
・人が描かれている
・明るい感じがする
このように思ったとしますよね?
そうしたら、
・きれい
→なぜ「きれい」と感じるか。それは色?描かれているもの?
・人が描かれている
→なぜその「人」が描かれているか。
その人は何を考えている?作者との関係性は?
・明るい感じがする
→なぜ明るい感じがするか。
具体的に、どんな「明るい」感じ?
嬉しいことの前の日のような?それとも休日の午後のような感じ?
こういう感じでその作品について「なぜ?」を少しだけ考えてみてください。
そして慣れてきたら、どんどんその「なぜ?」を増やしてみてください。
その「なぜ」をどんどん連鎖していくことで作品を深く見ることができます。
このようにして鑑賞を深めることができます。
思ったより簡単ですよね?
もし他に美術が好きで一緒に見に行ってくれる友達がいたら、
その人と一緒に作品の「なぜ?」を考えて、深めていってもいいですね!
気を付けてほいことはその「なぜ?」に対する答えに正解はありません。ということです。
個人が作品をどのように見るかは自由ですし、研究者ですら作品を間違った解釈をしてしまうこともよくあります。
ステップ3、知識を入れて作品を見る
これはステップ2ができてから、
もっと深く作品を知りたい!
というかたに向けての作品の見方になります。
まず作家について知ってみましょう
美術館に行く前に、インターネットでその作家のことを調べてみます。
・その作家の生い立ち
・作家の作品のコンセプト(テーマ)
・作家が生きていた時代背景
などをポイントに見ていくといいと思います。
それを見たうえで、実際の作品と照らし合わせていく。
そうしていくことで絵そのものだけでなく、
それを作った作家の気持ちも想像しやすくなると思います。
また、美術館内には特に企画展では作家の生い立ちの年表が貼られていることがあります。
作家の出来事と、飾られている作品の制作年と比べて見ると面白いですよ。
この絵の画風に変わったのはこれがきっかけなのかな?とかって想像できます。
このようにして、美術作品を見ていけば、割と見やすいのではと思います。
また、美術館で歴代の有名作家ばかりを見るのではなく、
ギャラリーで今を生きる作家の作品も見てみてください。
追記 鑑賞を深めるきっかけをつかむおすすめの本
ここからはアート鑑賞に役立つ本をいくつか紹介していきます。
まず、とりあえず読んでほしい本がこちら↓
この本はアートとは何か、現代アートってよくわからない、アートとデザインって何が違うの?というような疑問を解消してくれる本。
タイトルに”13歳の”と書かれているように、とても分かりやすくかつ面白く書かれているので、読んでいて内容がすっと頭に入ってきます。
他の本ではあまり書かれていないアートの基本的な考えについて述べられているのでとてもおすすめの1冊。
美大生でも読んだ方がいい本ですね。
詳しくはこちらの記事でも解説しています↓
次に美術史についてですが、これはいろんな方が書かれています。
難しい本が多い中、下記のものが最初はわかりやすくておすすめです。
文章を読むまで興味が持てない!という人はざっくりと時代ごとにどのように作品が変化しているかだけ抑えればOK。
最後に今では有名になったブルーピリオドを紹介します。
ブルーピリオドは多少フィクションはあるものの、かなりリアルな美大受験が描かれた作品。
絵を描く人がどのような気持ちで、どんな苦労があって描かれいるのかを知れる作品でもあるのでおすすめ。
漫画としても最高に面白いです。
コメント
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