粘土を早く乾燥させる方法
今回は粘土を早く乾燥させる方法を簡単にまとめてみました。
紙粘土、石粉粘土、樹脂粘土、水粘土など、種類を問わず使える方法です。
ぜひ試してみてください。
粘土の完全乾燥は時間がかかる
造形した粘土作品の完全乾燥は自然乾燥だとかなり時間がかかります。
たとえば、石粉粘土の場合、厚みが3cmぐらいあると1週間ぐらいかかりますね。
結構時間がかかるので、早く完成させたいときには乾燥を早める方がいいです。
塗装などをする場合も、中が完全に乾燥してから行った方がいいので、乾燥を早めるだけで制作のスピードも上がります。
乾燥させるポイント
乾燥させるポイントは熱と風。
基本的に温風を当て続けると速く乾燥していきます。
温風でなくても、風だけでも乾燥は早まります。
乾燥させる方法はいくつかあるので、紹介していきます。
芯材を使う(制作前)
粘土の形状は大きい塊であるほど乾燥しにくくなります。
その場合は中に芯材を入れてから造形をすると、その分粘土の厚みが薄くなるので乾燥が早くなります。
塊状の芯材には木や発泡スチロール、丸めたアルミホイルが使われやすいですね。
大体直径が6cmを超えるぐらいの塊のものは芯材を使った方がいいかもしれません。
その方が粘土の節約にもなります。
ちぎって放置(制作前)
粘土に水を含ませすぎて柔らかくなりすぎた場合は、細かくちぎって放置するといいです。
自然に全体が乾燥するので、しばらくたってこねなおしましょう。
注意点として、ちぎったまま放置してうっかり乾燥させすぎてしまうことはよくあるので、気をつけましょう。
![こざかい](https://kozakaiart.com/wp-content/uploads/2021/03/IMG_3380.jpg)
粘土を柔らかくしようとして、水を多く入れすぎると逆に柔らかくしすぎることはよくあります。
その時にこの方法をつかいます。
乾燥させる方が割と調整がききやすい感じがありますね。
ドライヤー
ドライヤーは手軽に使える方法です。
てっとりばやく乾かしたいときにはいいですね。
注意点として、一部に熱が当たってしまうとひび割れが起きやすくなります。
なので全体的に乾燥するようにまんべんなく回して温風を当てるといいです。
ドライヤーは当て続けるのは大変なので、小さいものや薄いものの乾燥に向いています。
ストーブ
ストーブを使うのはもっとも簡単な方法です。
コツとしては急に乾燥しないように熱源から離したところで低めの温度で当て続けると良いです。
また、温度が高いとひび割れの原因になります。
なので、低い温度で当て続けるといいですね。
最低の温度でも風が出続ける分、意外と早く乾燥します。
ストーブの周りに囲いを作ると熱がこもり、まんべんなく乾燥するのでおすすめ。
電気ストーブは電熱線の温度が上がるだけのものよりも風が出るもののほうがいいです。
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自分は小型の電気ストーブでいつもこの乾燥方法をつかってます。
周りを木製パネルで囲っています。
乾燥機
本格的にやる場合は乾燥機を使う方法もあります。
熱がまんべんなくいきわたるので、ひび割れも起きにくいです。
また、温度管理も正確に行えますね。
乾燥機は小型のものもありますが、値段は結構します。
もし、本格的に趣味として粘土造形をしていきたいときや、作家として販売したいぐらいなら考えてみるのもありかもしれません。
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小型のものだと2万円ほどで買えたりします。
とはいえ、ストーブを使った方が手軽かもしれません。
乾燥時の注意点
粘土は早く乾燥させすぎるとひび割れが起きやすくなるので注意しましょう。
これは乾燥するときに粘土が収縮するためです。
なので時間があるのならそのままゆっくり乾燥させるのがベストです。
熱を与えると乾燥が早すぎてしまうことが多いので、特に夏場とかは風を当て続けるだけでもいいです。
粘土に関する記事
当ブログ「アートと日常」では粘土に関する記事を多く書いています。
ぜひ合わせて参考にしてみてください。
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