今回はクサカベ専門家用油絵具の特徴について解説していきます。
今回はクサカベの油絵具の特徴について簡単に解説していきます。
ちなみにクサカベの油絵具はスタンダードのものと高級なミノーがありますが、今回はスタンダードのほうについてです。
ミノーに関しては他の記事でまたまとめていきます。
メーカーはクサカベ
クサカベは日本の油絵具のメーカー。
創業1928年の老舗で、油絵具と水彩を専門に製造しています。
絵の具のブランドもいくつかあり、スタンダードな専門家用から、高価格なミノー、においを抑えたゼファシリーズなどがあります。
クサカベの油絵具の特徴
・価格は少し安め
・顔料は複合顔料がメイン
・発色は鮮やかではないが、落ち着いた色として使うならあり
・厚塗りに向いてる
・価格は少し安め
クサカベのスタンダードな油絵具は価格は少し安めです。
20mlで400~500円と結構コスパはいいです。
油絵具は意外と高くて、セットで買うと2万円を超えることもよくありますが、クサカベだと1万円前後で済みます。
初めて使う人でもそろえやすい価格設定ですね。
油絵を始めるときの初期費用で一番お金がかかるのが絵の具です。
コスパのいい絵の具を使えばその分かなり安く始められます。
・顔料は複合顔料がメイン
これはクサカベの絵の具全般に言えることですが、顔料は複合顔料をつかった色が多いのが特徴。
複合顔料とは、色の原料となる顔料を混ぜて作られた顔料のこと。
逆に1つだけ使っているものは単色顔料と呼ばれています。
複合顔料を使ったものは色の彩度が落ちますが、独自の色があるという特徴があります。
多くの画材メーカーは単色顔料の美しさを目指していますが、クサカベは複合顔料を使い続けているのが特徴といえます。
カドミウムを使った黄色系、弁柄を使った赤系、その他黒白以外はほぼすべて複合顔料になっており、全体の約8割以上が複合顔料になっています。
使用している顔料について詳しくは下記のサイトで公開されています。
http://kawori.main.jp/ganryou-k.pdf
・発色は鮮やかではないが、落ち着いた色として使うならあり
絵の具に複合顔料が多く使われているので、発色は鮮やかではありません。
なので、逆に落ち着いた色として割り切って使うにはいい絵の具かなと思います。
クサカベを使っていて、もっと鮮やかな色が欲しくなった時にはほかの絵の具を揃えるのもありですね。
追加でそろえる絵の具はレンブラントがおすすめ。
落ち着いた色はそれはそれで使い道はあります。
絵が大人っぽく見えやすいですし、そもそも混色した色をメインに使うときは問題になりません。
・厚塗りに向いてる
クサカベの油絵具は厚塗りに向いている絵の具です。
理由はオイルで溶かすと色のムラができやすいため。
価格が安い分、この点が少しデメリットですね。
逆に厚塗りするときには全く問題にならないので、厚塗りをするのが決まっているときにはおすすめ。
クサカベの油絵具はこんな人におすすめ
まとめると、クサカベの油絵具はこんな人におすすめです。
・コスパのいい絵の具が欲しい人
・落ち着いた色を使いたい人
クサカベの絵の具は価格が安くて使いやすくて初めての人にもおすすめ。
ほかのメーカーと違うのは色が落ち着いているということ。
これはメリットでもあるので、そのような色を使いたい人におすすめできます。
ほかのメーカーについてはこちら↓
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