もっと詳しく遠近法を知る
今回は遠近法の種類についてザックリと説明しましたが、実際はもっと奥が深いです。
より深く知るには下記の本がおすすめ。
これらを知ることでより完成度のある絵を描くことができるのでぜひ参考にしてみてください。
空気遠近法とは?
今回は遠近法の一つ、空気遠近法を簡単に解説していきます。
絵画では結構重要な遠近法なので、しっかりと頭にいれておきましょう!
遠くに行くほど色が大気の色に近づく
空気遠近法は空気による遠近感の違いを表すもので、遠くのものほど色が大気の色に近づきます。
例えば外に出て遠くの山や建物を見ると、近くのものと比較して色が違うのが分かりますよね。
それが空気遠近法です。
また、これは下記のような状況によって変わります。
・青空 青っぽく
・夕焼け 赤っぽく
・曇り 白っぽく
見ればすぐにわかるので、ぜひ外で見てみてください、、!
例えば上の写真はかなりわかりやすいと思います。
奥の山に行くほどかなり白っぽくなっていますよね!
霧の濃い場所をイメージするとわかりやすい
空気遠近法は大気が濃い?ほど強くなります。
例えば、雲の中や霧が濃いところです。
近場でもはっきりと空気遠近法を感じることができるので、もし実感がないときには体験するといいかもしれませんね
美術の世界では大気もモチーフとして扱われます。
ほぼ目に見えないけど、物体(大気)があることを意識して、あるようにしっかりと表現しますね。
僕が美大受験の時には口を酸っぱく言われました。
絵画では誇張されることが多い
絵画では空気遠近法を使う場合、かなり誇張して使うことがあります。
例えば卓上の静物画の場合、実際にはモチーフ同士の距離はかなり近いです。
そのため、空気による遠近感は見た感じでは全く感じません。
ですが、絵画上ではぱっと見でもわかるように誇張されることがありますね。
たとえ近くのもの同士でも、かなり遠くにあるように色を薄くしたりします。
絵画はフラットな平面上で遠近感を出さなくてはいけなく、実物を両目で見る立体視とは異なります。
なので、かなり遠近法を誇張しないと奥行き感とかが出ないんですよね。
特に風景画では写実的な絵ほど空気遠近法が意識されることが多いですね。
空気遠近法を使えば奥行きのある感じになりますし、使わなければフラットな印象を受けます。
上の絵は自分が受験生の時に描いたデッサンです。
実際にティッシュの箱一つの中だけでも、斜めに置かれているため手前と奥に差があります。
なので手前と奥で色の濃さがかなり差をつけています。
実物では目でわからない空気の遠近感を、絵の中ではっきりと見えるようにしていますね。
他の遠近法について
他の遠近法はこちらでまとめています↓
もっと詳しく遠近法を知る
今回は遠近法の種類についてザックリと説明しましたが、実際はもっと奥が深いです。
より深く知るには下記の本がおすすめ。
これらを知ることでより完成度のある絵を描くことができるのでぜひ参考にしてみてください。
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