油絵の筆の選び方
今回は油絵の筆の選び方について解説していきます。
油絵の筆は水彩絵の具やアクリル絵の具の選び方とは大きく異なるので、
そのあたりについて詳しく描いていきたいと思います
油絵の筆を選ぶ2つのポイント
油絵用の筆を選ぶときのポイントは大きく2つ。
筆の形状と毛の種類です。
筆の形状
筆の形状は主に3つあります。
・丸筆(ラウンド)
・平筆
・扇形
・丸筆(ラウンド)
ラウンドは一般的な筆の形で、紡錘型になっています。
主に線を引くときに使われます。
はじめて絵を描くときには大中小で各2本ずつそろえると良いです。
いい筆を選ぶポイントとしては手の甲に丸を書くようにしてみること。
上手く筆が円を描くように動けばいい筆と言われています。
・平筆
平筆はより広い面積を塗るときに使う筆です。
絵を描くときの最初によく使われる筆で、下地を塗ったり、大まかに塗るときなど役立つ場面は多いです。
こちらも丸筆と同様に最初は大中小で各2本ずつは揃えたいところ。
・扇形
扇形の筆は見慣れないかもしれませんが、半円状に毛が広がっている筆のことです。
油絵で使われる筆で、絵の具をぼかしたりする表現に使います。
特殊な筆なので、油絵が慣れてきたときに使ってみるのがオススメ。
毛の種類
毛の種類は筆選びには重要です。
毛によって絵の具の含みやすさや、腰の強さが変わります。
なので、用途に合わせて筆を選びたいところ。
絵の具の含みやすさは、含みやすいほど油で溶いた絵の具を含みやすく、うす塗りや細密画に向いています。
繊細な絵を描きたいときは重要です
また、コシが強いほど硬い絵の具に耐えることができます。
ゴッホやセザンヌのように絵の具をがっつりのせて絵を描く場合はコシが強いものを選びましょう。
筆の材質による特徴の違いを大まかに分けるとこのような感じになります
・イタチ、コリンスキー(セーブル)
→柔らかめの筆で、絵の具の含みが良くどんな時にでも使える筆
・リス
→柔らかく、絵の具の含みが良い。弾力は弱め
・豚
→腰が強く、絵の具の含みは少なめ。油絵向き 価格はピンキリ
・馬
→オーソドックスな性能。どんな時にでも使いやすい
・ナイロン
→腰がかなり強い。絵の具を含まない。価格はかなり安い
・リセーブル
→ナイロンの絵の具の含みを良くした合成繊維を使った毛
毛の種類について詳しくはこちら
筆選びに迷った場合、リセーブルがおススメです。
価格が安めで使いやすいので、最初はリセーブルで揃えて必要に応じで買い足しましょう。
高価な筆は絵が慣れてきたときでOK。
絵を描いていると、もっと腰が柔らかい筆が欲しいとか、絵の具の含みがいい筆が欲しいとかって思ってくるので、そう思った時に買いに行きましょう。
油絵の筆のメーカー
ここからは油絵の筆のオススメを紹介していきます。
高級な筆は画材店で購入したほうがいいですが、安めの筆の場合、画材店にはむしろおいていません。
ここではネットでも購入できるオススメの筆のメーカーを2つ紹介します。
油絵をこれから始める人は、安めの筆をネットで一通りそろえるのがオススメ。
物足りなくなったときに、高級な筆を買いましょう
ホルベイン
ホルベインは5本の指に入るほどの大手の絵の具メーカーで、筆も製造販売しています。
筆の品質は高く、どの画材店でも手に入りやすいのでオススメ
はじめて油絵を描くならしたのセットが買いやすいです。
豚毛の筆でコスパはいいです。
丸筆と平筆がセットになっているので、最初はこれを2~3セットあれば十分に絵を描き始められます。
リセーブル筆はこちら
単品での販売になっています。
価格もそこまで高くなく、使いやすい筆になっています。
腰がやや強めなので、しっかりと絵の具を載せたいときに使えます。
ラファエル
本格的に油絵を始めるならラファエルがオススメ。
ラファエルは動物毛の筆を中心に扱っているブランドです。
毛先のまとまりがかなり良く、高級感があります。
下の2つの筆はリスの毛を使っており、絵の具の含みがいいです。
そのため、繊細な油絵を描くときに使えます。
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