アルコールマーカーについてざっくり解説!
今回はアルコールマーカーの特徴について解説していきます。
アルコールマーカーってそもそも何?という方に向けて、その特徴やメリット・デメリット、オススメのメーカーを紹介。
また、安く買う方法についても紹介するのでぜひ参考にしていただければ幸いです。
メーカーごとの違いについてはこちらで詳しくまとめています↓
アルコールマーカーとは?
アルコールマーカーとは、主に染料をアルコールなどで溶かして作られたインクを使ったマーカーペンのこと。
日本ではコピックが特に有名です。
主に画材店で販売されており、たくさんの色数があります。
アルコールマーカーは水性か油性かでいうと油性に属しています。
アルコールマーカーの用途は?
アルコールマーカーの用途は主にイラスト用として使われます。
また、建築やプロダクト製品のデザインを描くときにもよく使われています・
短時間でさっと描けるのが便利なのが使われている理由。
また、インクの出も良いので、広い面積を簡単に塗ることができます。
アルコールマーカーの成分と原料
アルコールマーカーの成分はアルコールに染料を溶かしたもの。
溶剤がアルコールで色の成分は染料になります。
広い意味では、油性ペンに該当。
ちなみに補足ですが、油性ペンの定義については以下のようになっています。
文具メーカー・ぺんてるの経営戦略室広報課に勤める田島宏さんに聞きました。「水性ペンと油性ペンの違いはインクの色を溶かす成分に水を使っているかいないかです」と言います。
朝日新聞 https://mainichi.jp/maisho/articles/20180226/kei/00s/00s/018000c
アルコールマーカーは水を使っていないので、油性ペンになるのですね。
ですが、油性ペンの中にはアルコール以外のケトンや酢酸エチルなど、強い反面、人体に有害なものもあります。
そのため、コピックの場合は会社の方針として、ほかの油性ペン区別するためにあえてアルコールマーカーと呼んでいます。
アルコールマーカーはほかの油性ペンと比べて、人体への有毒性はかなりひくいです。
子どもでも安全に使えるのがうれしいですね。
アルコールマーカーの特徴
ここからは実際にアルコールマーカーの特徴について解説していきます。
ほかの画材と比較した時のメリットとデメリットをざっくりとまとめました!
メリット
アルコールマーカーのメリットは以下の通りです。
・乾きが早い
・発色がきれい
・広い面積が塗りやすい
・にじみ、ぼかし表現もできる
・乾きが早い
アルコールマーカーは乾燥がとても速いペンです。
描いてから、2~3秒程度で乾いてしまいます。
手のアルコールの消毒をしたことがある人はわかると思いますが、濡れたという感覚がないほどすぐに乾きますよね。
それと同じで、あっという間に乾いてしまします。
乾きが早いので、短時間で描き進めることができるのがメリット。
乾燥が早いので、速描きするときのスケッチなどにもよく使われます。
また、乾きが早いので、紙がふやけてべこべこになることもありません。
よく、絵の具などを使っていると、紙がふやけて伸びて凹凸ができることがありますよね。
一方で、アルコールマーカーは紙がふやけることがほぼ起こりにくいです。
・発色がきれい
アルコールマーカーは染料を使用しているので、発色がきれいです。
印象としては澄んでいるという感じで、軽く、鮮やかな色になります。
透明感が出てくるので、淡い色合いの絵にも最適。
補足:色の成分には大きく分けて染料と顔料があります。
顔料は染料に比べて色が重く、落ち着いた感じになります。
・広い面積を塗りやすい
アルコールマーカーはインクが多く出るので、広い面積を塗るのにも適しています。
ペンの先端もブラシやブロードタイプがあるので、簡単に塗れます。
コピックスケッチでは上のような組み合わせのペン先になっています。
ブロードで広い面積から、ブラシで細いところまで柔軟に描けるのが魅力。
・にじみ、ぼかしの表現もできる
アルコールマーカーはにじみ、ぼかしの表現もできます。
透明水彩の絵の具を使うように、水の代わりにアルコールを使って表現します。
具体的にはアルコールマーカーは0番の無色のペンがあるので、それを使います。
にじみやぼかしの作りやすさは、メーカーによって大きく変わるので注意しましょう。
コピックがインクのにじみ具合がとてもよく、
簡単に色が溶けてくれます。
デメリット
アルコールマーカーのデメリットは以下の通りです。
・色あせが起きる
・色むらができやすい
・色あせが起きる
アルコールマーカーは染料を使用しているので、色あせが起こりやすいです。
染料は日に当たると紫外線によって色が変わります。
よく、昔にプリンターで印刷したものが、古くなると赤色や黄色が消えたりしたのをみたことがないでしょうか。
それと同様の現象がアルコールマーカーでも起こります。
対策としては、紫外線に当てないことが大切。
保管する場合は暗い場所か、アクリルの額装をしてしまいましょう。
・色むらができやすい
アルコールマーカーは色むらが少し出やすいです。
なので、きれいに塗るためには少しコツが必要です。
コピックの公式では色むらができにくい塗り方のコツが紹介されているのでぜひ参考にしてみてください。
ちなみに、アルコールマーカーメーカーの中ではコピックが一番ムラになりにくいです。
最初、アルコールマーカーを始めたときは結構ムラができてしまいます。
アルコールマーカーの主なメーカー
アルコールマーカーで主な人気のメーカーはこれらがあります。
・コピック
・ネオピコ
・ohuhu
上から順に高価格・高品質になっています。
・コピック
コピックはアルコールマーカーでは国内でトップシェアを誇っています。
アルコールマーカーと言えばコピックで、大抵のイラストレーターはコピックを使っています。
日本製品なので品質がとてもよく、色数も350色以上と最多。
アルコールマーカーは色数が多ければ多いほど絵が描きやすくなるので、そこは嬉しいポイント。
また、アルコールの溶け具合もかなり良いので、グラデーションやぼかしの表現が簡単です。
もし、ほかのメーカーのアルコールマーカーを使っていて、うまく絵が描けないときはコピックに切り替えたほうがいいかもしれません。
にじみやぼかしがうまくできたり、色むらが起こりにくいメリットがあります。
ちなみにコピックには・コピックスケッチ・コピックチャオ・コピッククラシックの3シリーズがあります。
それぞれペン先の種類と価格が異なるのでよく確認しておきましょう。
詳しくは下記の記事で解説しています。
・ネオピコ
ネオピコはデリーター株式会社が製造販売するアルコールマーカーです。
コピックと同じくらい、画材店などで見かけるペンです。
コピックよりも価格が安く、初めて買う人にもお手頃な値段設定がされています。
全144色とコピックよりは色数が少ないものの、コスパは良いのでオススメ。
使った感じは、ペン先がコピックよりもやや柔らかめといった感じ。
この辺りは好みなので、こだわりのある人は両方使ってみて使用感をくらべてみましょう。
シリーズとしてはネオピコカラーとネオピコ2があり、ペン先の種類が異なります。
ネオピコカラーはブラシとファイン、ネオピコ2はブラシとブロードになっています。
上がネオピコカラー、下がネオピコ2です。
・ohuhu
ohuhuは中国のメーカーですが、安いながらもある程度品質があるので、コスパが最高です。
セット買いすると1本あたり80円〜50円ほどでコピックよりもかなり安く抑えることができます。
特に初心者の場合、色数をたくさん持っていた方がいいです。
コピックを数本買うよりはohuhuをたくさん買う方がおすすめ。
コピックよりもにじみやぼかし表現はしにくくなっていますが、
色数が多く持てるので、コスパはかなり良いです。
価格に驚くと思うので、ぜひ確認してみてください。
実際に僕も購入してみたところ、思っていたよりも良かったので、詳細を描きの記事にまとめました。
ぜひ参考にしてみてください。
お得に買う方法
アルコールマーカーはセット買いがお得。
特にohuhuのメーカーのモノでは、セットの量によって価格が1本80円〜50円まで変わります。
また、Amazonや楽天市場や買うと安くて、なおかつポイントが貯まってお得になる可能性が高いです。
※画材店だと定価になるのと、セットで販売の種類が少なかったりであまり安くはなりません。
ですが、バラで買うときは画材店で購入したほうが良いです。
色数があればあるほど絵を描くのが楽になります。
なので、初心者ほどたくさんの数を揃えた方が良いので、セットでの購入をオススメしています。
ぜひこの機会に購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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