美大のデザイン科ってどんな学科?
今回は美大のデザイン科についてザックリと解説しています。
デザイン系の学科は内容も幅広く、いろんな学科があるので、どんな学科があるのかを一覧でわかりやすくまとめてみました。
ぜひ参考にしてみてください。
美大=絵画、彫刻のイメージがある人も多いですが、それ以上にデザイン系の割合も多いです。
デザイン科は種類が多い
デザイン科は種類が多いです。
美大によって開設されているデザイン系の学科が異なります。
主に下記のような学科があります。
・デザイン全般
・イラスト、グラフィック系
・WEB系
・工業デザイン系
・インテリア系
・空間系
国公立の美大や美大以外だと、デザイン科でひとくくりにされていることが多いですね。
逆に、学生数の多い美大だと細かくいくつかの学科に分かれています。
・デザイン全般
デザイン全般はデザイン科しかない大学や、武蔵野美術大学では基礎デザイン学科、多摩美術大学では統合デザイン学科が該当します。
細かい分野はその中の専攻で分かれることが多いです。
デザインを全般的に学ぶことができ、デザインの根本の形態学や分類学についてなどが学べます。
良くも悪くも広く学べます。
・イラスト、グラフィック系
武蔵野美術大学では視覚伝達、多摩美術大学では情報伝達学科がこれに該当します。
イラストのデザインはillustratorやPhotoshopを使ったイラスト、ポスター等の制作がメインになります。
主な就職先は広告会社。
広告系では電通と博報堂が2大トップですね。
・WEB系
WEB系は武蔵野美術大学や多摩美術大学では情報デザイン学科という名前になっています。
主に電子機器を使ったメディアのデザイン(WEBやアプリ等のデザイン)が専門になります。
WEBデザイナーの事務所への就職が多め。
・工業デザイン系
工業デザインはプロダクトデザインとも呼ばれ、主に製品のデザインをします。
自動車などもここに含まれます。
工業製品そのものに加え、その広告物やパッケージの制作なども行うことも。
授業内容は製品をデザインから考え、実際に使えるレベルの模型を作ったり、その製品を説明するためのCG入りのキャプションを作る授業があります。
就職はほとんどの人がそのままプロダクトデザインの会社を行う会社に行きます。
・インテリア系
インテリア系は家具製品のデザインと制作を行う学科です。
木や金属、プラスチック、それ以外の新しい素材などのあらゆるものを利用して新しいインテリアを製作します。
モデルも作りますが、加工は発注することが多く、割とお金がかかる学科でもありますね。
就職はインテリアの制作やデザイン、店舗の内装設計に行く人も多いです。
・空間系
空間系とは住居や店舗、公共空間の内装設計、舞台の演出や道具、お店のショーウィンドウのデザインなどのことです。
ある部屋をトータルでデザインするので、建築、家具、照明、オブジェなどトータルでデザインをします。
なので分野としては幅広く内包していますね。
インテリアはインテリアデザインの学科のものと比べてあまり実用性ではなくより装飾的です。
学生のうちにやっておくといいこと
デザイン系の学科の進路はほぼ就職なので、学生のうちにインターンなどに行っておくと良いです。
美大自体は割と就職に関してのんびりしている人が多いので、流されやすいですが早めに就活対策をしておきましょう。
また、パソコンはadobe関連のソフトを使いこなすことは必須です。
美大では授業で使い方を教わることすらなく、扱えて当然ぐらいのスキル。
デザイン系のアルバイトでも、条件に加えられていることがあるので、入学前までにもある程度触っておきたいですね。
WEB関係であればillustratorのデザインデータからHPを作れるようになれると良いです。
課題の最後はキャプションを作るのですが、その時にillustratorやPhotoshopなどは必須になります。
使い方を教わることすらなく、期限を指定されるのであらかじめ使いこなせるようになりましょう。
やっておくといいこと
・adobeに慣れる
・早めにインターンなどに行き、就活対策をする
他にもアプリやゲームを作ってみたり、デザインコンペなどに出すのもおすすめ。
自分の興味のある分野をどんどん深めていきましょう。
デザイン科の受験について
デザイン科の受験はデッサンが必須で、大学によって平面構成や立体があります。
工芸科と内容は近いですね。
平面構成は私大平面と呼ばれるべた面による構成と、藝大平面と呼ばれるリアルな描写のものに分かれます。
さらに、立体は紙立体と粘土の立体があります。
大学によって内容が異なるので、複数の美大を受ける人は幅広い受験対策が必須。
最近は受験生の減少により、大学によっては実技試験が無いところもあります。
受ける大学と学科によって問題の傾向は全く異なります。
デッサンでもプロダクト系は工業製品ばかりだったり、ほかは手ばかりとか様々。
事前に受けるところの過去問をよく確認しておきましょう。
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