趣味で絵を始めよう!
今回は趣味で絵を始める人のための画材と道具の選び方を紹介します!
絵の種類別に、必要なものを解説してます。
選ぶポイントも書いているので、これからどんな画材で絵を描こうか迷っている人は参考にしてください!
画材を選ぶ共通のポイントは2つ
・出来るだけ安く揃えよう!
・絵の具はセットで揃えよう
初めて絵を趣味ではじめるときのポイントとして、画材は出来るだけ安く揃えることをおすすめしています。
理由は、絵は画材によって向き不向きがあるので、少しずついろんな画材を試しにかじる方が良いからです。
また、最初から高い画材だともったいなくて使えないと思うので、コスパで選びましょう。
ただ、絵の具に関しては初めはセット買いでいろんな色を使えようにしたほうがよいです。
絵で難しいのは、色を作る作業です。色の数を揃えておくとかなり描くのが楽になりますよ!
アクリル画
手軽さ☆☆☆☆
費用の少なさ☆☆☆
こんな人におすすめ!
・絵をたくさん描きたい人
・初めて絵の具で絵を描く人
アクリル画は絵の具を使う絵としては手軽に始められるので、初心者に特におすすめです。(特に片付けが楽!)
絵具は水で溶くことができ、乾くと耐水性になります。
僕は普段からアクリル画を描いています。
揃える画材
・絵の具
・筆
・パレット
・木製パネル
・ハケ
・ジェッソor(画用紙+水張りテープ)
予算6000円〜
・絵具
アクリル絵の具は水溶性で乾燥後は耐水性になります。
絵具のメーカーはターナーかリキテックスがおすすめ。
どちらも手に入りやすく、色の数も多いからです。
買うときは24色以上のセットがおすすめ!
白と黒は足りなくなりやすいので、追加で買っておきましょう。
アクリル絵の具には不透明のガッシュタイプと透明のアクリリックタイプがありますが、これは好みなので、画材店にあるサンプルを見て決めましょう。
下の画像のものは不透明のガッシュで、定番の絵具です。
迷ったらこれがおすすめ!
筆
筆はナイロン製を選びましょう。
アクリル絵の具は乾燥が早く、筆を痛めやすいので注意。
画材店で買うと質は良いですが高いので、Amazonなどでセットを買う方がかなりお得です。
ナイロン筆に関しては100円ショップのものも結構使えます。
ちなみにAmazonでは下のものが700円くらいで買えるので、それが一番コスパが良いです。
パレット
パレットは紙製または陶器のものを選びます。
プラスチックもありますが、おすすめしません。(絵の具が固まるとはがすのが大変)
パレットは100円ショップの陶器やガラスの食器でも代用できます。
紙パレットは使い捨てですが、絵をかくときにとても使いやすく片付けも楽です。
木製パネル
木製パネルはシナベニヤのものを選びます。
安いラワン製のベニヤを使う場合はヤニ止めなどの処理が必要です。
ハケ
ハケは用意しておくと便利な画材の1つです。
水張りの時や、絵の下地を塗るときなど何かと使う機会がおおいです。
刷毛の選び方ですが、なるべく毛が抜けないものを選びましょう!
ジェッソ
ジェッソは絵の下地に使う画材です。
絵をかく前に塗ることでより絵が描きやすくなります。
塗るときは刷毛、もしくはローラーで塗ります。
また、木製パネルに直接絵を描く場合は必須ですね。
※(紙・水張りテープ)
紙にアクリル画を描く場合、”水張り”の作業が必要です。
水張りを行うことで、描いている途中で紙が波打つこと防ぎます。
紙は木製パネルよりひと回り大きいサイズの紙を用意します。
水張りの方は下の動画で見ることができます。
油絵
手軽さ☆☆
費用の少なさ☆
こんな人におすすめ!
・じっくり描きたい人
・重厚感のある絵を描きたい人
絵と聞くと、油絵を1番に思い浮かべますよね。
油絵は絵の具の乾燥が遅いので、じっくり描きたい人におすすめです。
一方でデメリットとして絵具の乾燥が遅い分、部屋が汚れやすいことと、有機溶剤の臭いが出ることがあります。
溶剤を選ぶときは無臭のものもあるので、なるべくそちらを選びたいですね。
必要な画材
・油絵具
・画溶液(テレピン、ぺトロール)
・筆
・キャンバス
・イーゼル
・筆洗液と筆洗器
予算15000円~
油絵具
油絵具のおすすめはホルベインかクサカベです。
一番メジャーなメーカーなので画材店でも大抵は置いてあります。
本格的な油絵具の中ではリーズナブルな部類なので、はじめはどちらかを選びましょう。
絵の具は必ず基本の色をそろえたいので、セットを購入したほうが良いです。
※注意
油絵具の付いた紙類を捨てるときは、必ず水分で濡らしてから捨てましょう。
絵具は空気に触れると熱を持ち、自然発火します。
画溶液(テレピン、ぺトロール)
画溶液(テレピン、ぺトロール)は油絵具を薄める溶剤です。
油絵具を使うときは絵の具を画溶液で溶かし、好みの固さにしてから使います。
多くの画溶液は臭いがきつく、独特な臭いがするので、換気が必要です。
また低臭のものもあり、こちらは薄める力が弱い分、部屋で使いやすくなっています。
筆
油絵の筆はほかの画材に比べて、コシの強い筆を使います。
使用する毛の種類によってコシの強さが変わるので、好みで選びましょう。
毛の種類は豚毛がメジャーです。
筆は価格が本当にピンキリで、高いものは1本で数千円します。
最初は高い筆は必要ないので、安価な豚やナイロンの筆を用意して、上達したらほかの筆を試しましょう。
キャンバス
キャンバスは木の枠に布を張ったものです。
材料を別に買って自分で布を張ると安く済ませられますが、最初はすでに完成しているものを買いましょう。
イーゼル
油絵の場合はイーゼルはあったほうが良いです。
イーゼルのメリットは描くときの姿勢が楽なのと、部屋が汚れにくくなります。
木製のものは安定感がありますが、結構場所をとります。
なので、折り畳み式のものがコンパクトになるのでおすすめ!
机の上に置いたりもできますよ。
筆洗液と筆洗器
筆洗液油絵具は絵具の付いた筆を洗うために、筆洗液が必要です。
油絵具は水には溶けないので注意しましょう。
また、筆洗液は排水溝に流してはいけません。
捨てる際は新聞紙に吸わせて、必ず水を一緒に加えてからビニール袋に入れます。
水分が無いと発火するので注意!
日本画
手軽さ☆
費用の少なさ☆
日本画は油絵と並ぶぐらい定番ですが、絵を初めて描く人にとってはハードルが高めです。
その理由は画材が高いことと、絵を描くための下準備に手間がかかるからです。
本格的な日本画では絵を描く前に膠と呼ばれる動物性のゼラチンを湯煎して、
そこに顔料を練り込んで絵の具にします。
チューブの絵の具のようにすぐには使えません。
ですが、このように手間はかかるものの日本画特有のキラキラとした絵肌の美しさは他では表現できませんね。
必要な画材
・岩絵具
・筆
・パレット
・膠
・ハケ
・和紙
・木製パネル
岩絵具
日本画にはチューブの絵の具はありません。岩絵具と呼ばれる粉末を膠に溶いて使います。
岩絵具は画材店でしか手に入りません。
岩絵の具は色だけではなく、粒子の大きさによっても種類が分かれているため種類も多く、最初はどれを選べばいいか迷います。
なので、最初はセットになっているものを選び、必要に合わせて買い足すのが良いです。
筆
基本的には水彩画と同じ選び方です。
日本画用の筆は画材店で購入します。
価格はピンキリで高いものは1本で数千円近くします。
ですが、最初は太さにもよりますが、1本1000円ほどのものが目安になります。
大・小各3本は最低そろえたいです。
膠
膠は日本画独特の画材です。
これは接着剤のような役割をしていて、岩絵の具とキャンバスをくっつける役割をしています。
また、下地の和紙にドーサ引き(和紙に薄く膠を塗って絵の具の吸着をよくする)を行うときにも使います。
膠の原料は動物性のゼラチンで、湯銭すると液状になるので、その時に顔料を混ぜ合わせます。
膠は固形のものが一般的ですが、中には使いやすくした液タイプのものもあります。
こちらのほうがおすすめですね!
詳しい作り方はこちら
パレット
パレットは陶器製のものが一般的で、画材店で購入できます。
大体1枚80円ほど。6枚ぐらいあればいいでしょう。
100円ショップで販売されているお皿でも代用できなくはないですが、日本画に関しては画材店のものが使いやすいです。
(画材店のものは緩やかな半球状になっており、膠と岩絵の具を混ぜるときに楽)
刷毛
日本画では刷毛が重要です。
特に、ドーサ引き(下地の和紙に薄く膠を塗ることで、岩絵の具の吸着を強め、にじみも防ぐ役割があります。)や、広い面積を塗るときに使います。
特に大きさが決まっていなければ、25号ほどのものが使いやすいと思います。
和紙
日本画では下地に和紙を使います。
木製パネルに和紙を水張りし、そこににじみ止めのドーサ引きを行います。
和紙を選ぶときはすでにドーサ引きされているものを選ぶと、手間が少なくなります。
木製パネル
鉛筆画
手軽さ☆☆☆☆☆
費用の少なさ☆☆☆☆☆
こんな人におすすめ!
・とりあえずすぐにはじめたい人
・たくさん描きたい人
・絵の上達の練習をしたい人
鉛筆画はInstagramでもよく見かけますね。
一見地味ですが、鉛筆画は絵を描く基本です。
費用もかなり安く、手軽にはじめられるメリットがあります。
一般的に絵の具で絵を描くときも、まず鉛筆画(デッサン)をしてから描く場合が多いので、鉛筆画は絵の基本になります。
必要なもの
・鉛筆
・練り消し
・消しゴム
・カッター
・画用紙
予算2000円〜
鉛筆
鉛筆はいろんな硬さのものを揃えることが大切です。
硬さの幅は4H〜4Bぐらいまでを各1本は用意したいです。
一般の文房具店ではなかなか入手できない硬さの鉛筆もあるので、近くの画材店やホームセンターに行きましょう。また、ネットで購入すると楽です。
メーカーはユニ(またはハイユニ)、ステッドラーが人気です。
ユニの方が鉛筆の芯が柔らかい感じです。
細密画を描く場合は個人的にホクサインがおすすめ。
芯が折れにくく、かなり尖らせて細かく描くことができます。
練り消し
練り消しは鉛筆で描いたものを薄く消したい時に使うものです。
鉛筆画には必須。これも画材店で購入が可能です。
硬さに種類がありますが、どれでも大丈夫です。
その他
・消しゴム
消しゴムは大きめの消しゴムがあると良いです。使うたびにカッターで切り出しで使うことで、いつも角を使うことができます。
・カッター
鉛筆を削る時に使うものです。なるべく持ち手が太いタイプのものを選びましょう。
黒刃は刃が欠けやすいので×
・画用紙
画用紙は市販のものでオッケーです。しっかりと描くときは、木製パネルに水張りをす。
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