今回はフローレスレジンについて解説していきます。
個人的に使ってみてかなり良かったので、今回記事にしてみました!
大量にレジンを使いたい!
ぼくが以前にレジンを大量に使った作品を作ろうと思った時に、画材店やホームセンターで売っている市販のレジンを探したのですが、
どれものすごく割高に感じたことがありました。
お店に置いてあるものの大体がどれも200gや300gほどしかなく、もっと大量に使えるものを探すことに
せっかくなら黄変しにくくて、しかも割安なレジンはないかとずっと探していたところ、どうやら業務用のレジンがあるみたいです。
業務用のレジンは1㎏以上で販売されており、大量な分割安になっています。
今回はその業務用のレジンの中からオススメなレジンを紹介していきます。
一番のオススメはFLAWLESS RESIN(フローレスレジン)
FLAWLESS RESIN(フローレスレジン)は僕の一番のオススメのレジンです。
大量にレジンを使うときに適した素材。
エポキシ樹脂で黄変がしにくく、高透明、さらに安いといった非の打ちどころがないレジンです。
海外では主にリバーテーブルと呼ばれる、木とレジンで作られたテーブルを作る際に使われています。印象的なのでInstagramで検索するとよくでてきますよ。
主に家具用で使われるレジンなので、黄変や耐久性に強くなっているんです。
しかも 2019年8月にアメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration; FDA)から食品グレード(Food Grade)と認定されました。
なので、硬化してしまえば健康面にも問題ありません。
このレジンは2液性で、24℃の部屋で約24時間ほどで硬化します。(体感だと、完全硬化には2日は見ておいた方が良いです。)
硬化後の研磨も問題なくできますよ。
レジンを大量に使いたい人にはぴったりのアイテムです。
容器が2㎏で販売されているので、かなり大容量
表面を傷がつかないようにより硬化させたい場合は専用のコーティング用のレジンが販売されています。
表面にこれを塗って硬化させるとかなりカチカチに。
普通のお店ではなかなか取り扱っていないので、ネットショップでの購入がオススメです。
店頭で販売されているのを今まで見かけたことがないので、Amazonや楽天で購入しましょう。
僕が実際に作った作品はこちら↓
100円ショップの調理器具のボウルを型にして積層させて作りました!
ほかのレジンもつかってはみたのですが、自然硬化のレジンでは FLAWLESS RESIN 一択でした。
制作してから半年ほどたちますが、まだ黄変が見られません。
フローレスレジンを使って感じた制作のポイント
制作するポイントですが気泡が若干入りやすい感じがあるので、ヒートガンをもっておいた方が良いでしょう。
大量にレジンを攪拌するとどうしても気泡が入ってしまいます。
レジンを温めることで自然に気泡が抜けていきます。
現状このヒートガンがコスパが良いです。
風量を弱くして温度を最大にするとあっという間に気泡が消え去ります。
ドライヤーでも代用できなくはないですが、温度がなかなか上がらず、ちょっと気泡が減ったかな程度。
2000円で買えるので、ヒートガンを買ってしまった方がお得です。
FLAWLESS RESIN(フローレスレジン)の特徴まとめ
・高透明
・黄変しにくい
・コスパが良い
・大容量
・硬化には時間がかかる(2日ほど)
FLAWLESS RESINは現状ではコスパも性能も抜群です。
レジンをつかって大きな作品を作りたい人にはぜひおすすめ!
現状最強のレジンだとおもいます!
高透明
FLAWLLES RESINはかなり高透明なレジンです。
大きめの立体物を作ってもしっかり透明になります。
色も完全に無色。
黄変しにくい
FLAWLLES RESINは黄変がほぼ無いレジンです。
僕も作ったものを実際に日光にあたる窓際に置いて3ヶ月ほど経ちます。
ですが、見た感じ黄変の気配はありませんでした。
なので、今後も黄変はほぼしないと考えられます。
安いレジンの多くは黄変が起こりやすいですがFLAWLLES RESINは黄変しませんでした。
コスパが良い
FLAWLLES RESINは容量に対して価格がかなり安め。
4kgで12000円ほどなので1kg3000円。
国内で販売されているレジンは1kgだと6000円とかするのでかなりがコスパ良い
大容量
FLAWLLES RESINはロットが4kg単位になっており、かなり大量です。
そのため、たくさんレジンを使う人(アクセサリーを販売したり、リバーテーブル、立体物を作る人)におすすめ。
ちなみに8kgを頼むと4kgの容器×2で届きます。
業務用なのでかなり大容量。
ここはアメリカらしいかなと思いますね笑
硬化には時間がかかる(2日ほど)
FLAWLLES RESINの硬化には2日ほどかかります。
気温によって変わりますが、完全硬化まで1~2日。
そのため、硬化するまでに保管する場所が必要です。
上にホコリが被らない工夫もいるかなと思います。
FLAWLESS RESINのタイプと種類
FLAWLESS RESINにもいくつか種類があるので紹介します。
それぞれパッケージが似ているので注意!
・注型用
→ベーシックタイプ
・コーティング用
→比較的硬化が早く、硬度が高い
・海アート用
→粘度が高く、硬化がとても早い
・クラフト用
→粘度が低く、気泡抜けが良い
注型用 | コーティング用 | 海アート用 | クラフト用 | |
最大一層注型サイズ(室温18℃の場合) | テーブル:小~中サイズ 約5~7cm厚 / 大サイズ 3~5cm厚 | 小物2cm、テーブルや床=1~2cm厚 | ~1cm厚 ※3mm以上の気泡除去は真空脱泡器が必要。 | キューブ~7cm角 / 10cm幅以上の場合2~3cm厚 |
---|---|---|---|---|
粘度 | 低~中粘度 | 低粘度 | 超高粘度 | 超低粘度 |
気泡抜け | 良い | とても良い | 悪い ※粘度に対しての消泡能力はとても高いです。 | 最も良い |
透明度 | 最も高い | 高い | 高い | 最も高い |
硬度(ショアD) | とても硬い(84D) | 最も硬い(88D) | 硬い(83D) | とても硬い(84D) |
混合比 | 重量比 A3:B1 | 重量比 A3:B1 | 体積比 A1:B1、重量比 A10:B9 | 重量比 A3:B1 |
脱枠可能時間(25℃*1cm厚) | 遅い(48~72時間) | 早い(12~24時間) | 最も早い(10~20時間) | 標準(18~36時間) |
可使時間(20℃) | 450分 | 150分 | 40分 | 300分 |
黄変耐性 | 最も高い | とても高い | とても高い | とても高い |
作品別/最適なレジン選択 | レジンテーブル、無色透明全般、大型立体作品、標本、オルゴナイト | ウッドレジンの気泡止め処理、トレイ・コースター・プレートなどの薄物、テーブル・床コーティング | 波アート、テクスチャーアート、アルコールインクアートのコーティング、レジンテーブルの垂れ流しコーティング | 手のひらサイズの立体作品、オルゴナイト、標本、シリコンモールド作品 |
補足 コーティング用の高硬度タイプもある
FLAWLLES RESINには高硬度タイプもあります。
表面に層にすることでより傷がつきにくくなります。
お金に余裕が有れば使ってみたいところ。
ちなみに、このコーティング用の方は粘度が弱く、水のようにかなりサラサラ。
そのため、容器から移すときは必ず口に漏斗のようなものをつけましょう。
僕はこれで盛大に机の上にこぼしました笑
かなり悲惨なことになるので注意しましょう。
店頭になかなか置いてないのでネット購入がおすすめ
FLAWLLES RESINはネットでの購入がオススメ。
なかなか店頭で見かけないためです。(おそらく海外メーカーのため)
Amazonや楽天で購入してみましょう。
補足 UVレジンは星の雫がオススメ
一応UVレジンでも似たものを探してみました。
UVレジンの中では星の雫がオススメです。
星の雫は黄変がしにくく、透明感も抜群。
UV硬化のほうが作業しやすい人にはぜひ。
特に小物のアクセサリーを作る人だと、エポキシ樹脂のように何時間も硬化を待っていられないですよね。
星の雫は業務用で500gが最大の大きさなので、それでも大丈夫だという人はおすすめします。
でもそれじゃ足りないという人はエポキシ樹脂の FLAWLESS RESIN を使うことをオススメします。
星の雫は FLAWLESS RESIN と比べるとどうしても割高感が否めません。
↑星の雫もUVレジンの中ではかなり黄変しにくいタイプなのでおすすめ
ほかのレジンも紹介
ここからはほかのレジンも一応紹介します。
ここで紹介するものは比較的お店で手に入りやすいものです。
デブコンET
高透明で収縮率の小さいレジン。
ホームセンターでたまに見かけます。
粘度が低く、扱いやすいです。
黄変はそこそこしやすく、日光に2週間ほど当てると黄変し始めるので注意。
そのため、屋内向けのもの向けですね。
デブコンは価格も割高なので、これを使うならFLOWLES RESINがいいかなと思います。
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