美大受験の平面構成に必要な画材と道具
今回は美大の受験の平面構成に必要な画材と道具について解説していきます。
独学でやってみたい人や、予備校に通う前にやってみたい方の参考になれば幸いです。
実際、僕は武蔵野美術大学の工芸工業デザインと、東京藝大の工芸を受けたので、その経験をもとに解説していきます。
主に必要な画材は下記の通りです。
・木製パネル
・ケント紙または画用紙
・アクリル絵の具
・パレット
・筆
・ハケ
・水張りテープ
・溝引きができる直線定規
・溝引きのガラス棒
・烏口付きコンパス
・色見本帳
・木製パネル
木製パネルはB3~A3サイズのものを選びます。
これは美大の受験する科によってサイズが変わるのでそれを確認してから買いましょう。
基本的にはB3サイズがほとんどですが、藝大の工芸科はA3サイズが使われていました。
毎回水張りするのが面倒なので、まとめてできるように複数枚あると良いです。
材質はシナとラワンがありますが、水張りするのでどちらでも大丈夫です。
・ケント紙または画用紙
平面構成に使う紙はケント紙または画用紙です。
これも受ける大学の科によって変わるのでよく確認しましょう。
べた面の色面構成の場合はケント紙、東京藝大のような描写をする試験なら画用紙が使われます。
紙のサイズは水張りできるように少し大きめのものを買う必要があります。
画材店に行くと、水張り用の大きい紙が売っています。
・アクリル絵の具
アクリル絵の具は特にこだわりがなければターナーのアクリルガッシュがおすすめ。
扱いやすく、色数も多いためです。
この利点は描いている間、同じ色をずっと使えること。
特にべた面の色面構成の場合、色を混色して作ると途中で修正が必要になった時に全く同じ色を作れなくなってしまします。
その時に、チューブの色をそのまま使っているとかなり楽になります。
2色の混色なら同じ色は作れますが、3色以上になるとかなり難しいです。
まずはターナーのガッシュの36色を購入し、その後、画材店で好きな色をバラで購入するのがおすすめ。
200色以上の色があるので、自分の好きな色の組み合わせが見つかります。
描写する藝大平面の場合は慣れてきたら透明色のあるリキテックスとかを使ってみるのもあり。
・パレット
パレットはべた面の課題の場合は小さめの陶器のものが10枚程度、
べた面の場合は使う色が大体10色以内に収まるので、10枚あれば大丈夫です。
プラスチックのほうが安いですが、洗う手間は断然陶器のほうが簡単。
また、描写をする課題の場合は加えて紙パレットが必要です。
・筆
筆はべた面の課題の場合はナイロンかリセーブル筆を選びます。
どちらも弾力があり、絵の具をあまり薄めずに使ってもしっかりと塗ることができます。
描写をする場合はリセーブル、イタチ、馬あたりの筆が使いやすくておすすめ。
また、どちらも面相筆は必須。
これは溝引き用に使います。
長くなるので詳細についてはこちらで解説しています↓
・ハケ
刷毛は水張りに使います。
水の含みが良ければ安いものでOK。
幅が10cmぐらいのものが便利です。
・水張りテープ
水張りテープは水張りをするときに紙を留めるために使います。
緑、白、黒、茶色とあり、茶色が一番安くてよく使われますが、僕は白がおすすめです。
白い紙に対して見た目がいいため。
幅は30mmぐらいのものを選びましょう。
溝引きの道具
平面構成では以下の溝引き用の道具が必要です。
・溝引きができる直線定規
・溝引きのガラス棒
特に私大の平面構成の場合は必須。
直線をきれいに引くための道具で、よく私大の平面の課題では課題文に”直線を入れなさい”や、”漢字を使いなさい”など、直線を必要とする課題が多いです。
フリーハンドで引くよりも断然きれいな線が引けるので、うまく使いこなせるようになりましょう!
・色見本帳
色見本はあると便利です。
全体の大まかな配色を決めるときに役立ちます。
エスキースをした後に配色の構成を確認することができます。
色見本がないと、その場ののりで配色を決めることになるので、結構しんどいですね。
僕は色見本のカードと、配色の本を参考にしながら決めていました。
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