美大の日本画科ってどんな学科?
今回は美大の日本画学科について簡単に概要をまとめてみました。
これから美大受験を目指す人や、美大について知りたい人は是非参考にしてみてください。
授業内容
日本画学科の授業内容は主に下記の通りです。
・水干絵の具、岩絵の具を使った着彩
・水墨画
・デッサン
・静物写生
・動物写生
・風景画
・木版画
・裏打ち、箔張り
授業は絵画制作がメインです。
油絵科と違って立体やインスタレーションなどはほぼ行うことは無く、純粋に絵画を描くことになります。
油絵学科とは画材の違いもありますが、制作の内容も大きく変わります。
日本画で使われる画材は主に岩絵の具、水干絵の具、顔彩、透明水彩、墨汁など。
これらを使用して画材の研究をしながら制作していくことになります。
日本画学科の特性上、具象画を描く割合が多くなりますね。
美大の受験の時にはしっかりとしたデッサン力が必要。
他にいろいろな画材を使ったり、絵画以外もやってみたいなら油絵科のほうがおすすめ。
日本画はどちらかというと硬派な感じですね。
そもそも日本画って何?
そもそも日本画という意味について考えていきます。
実はこの言葉には少し違和感があって、日本画学科があるのに西洋画学科ではなく油絵学科であることです。
つまり油絵は画材を示しているのに対し、日本画は画材を示していないという点です。
日本画は日本の伝統的な画材で描かれた絵を指しており、画材の種類も岩絵の具、水干絵の具、顔彩、墨など割と幅は広いですね。
主な就職先
日本画科の就職先は油絵科と似ています。
絵画制作がメインな分、イラストレーターやアニメーター、ゲームのデザイン等に進む人はより多くなっています。
・デザイナー系
プロダクトデザイナー、WEBデザイナー、広告業など
・イラスト系
CGデザイナー、イラストレーター、アニメーター、絵本作家など
・造形系
美術スタッフ
・その他
美術教員、学芸員、予備校講師など
教員職も人気職で、自分の美術の経験が生きてきます。
学校が休校している間は自分の制作もできるので、作家をやりながら非常勤講師になる人も多いですね。
僕の日本画学科だった友達の多くは教員になりました。
他にはネイリストになった人も。
学生のうちにやっておくといいこと
就職志望であれば美大生のうちにPCスキルはあると良いです。
ファイン系の学科はPCを使う機会がほぼ無いので、独学で取得しましょう。
adobeのillustrator、Photoshop、Indesignが使えるとデザイン職の就職の幅が広がったり、アルバイトにも受かりやすくなるのでおすすめ。
他に自分の好みに合わせて、HPをwordpressで作れるようになったりすると良いです。
作家志望の場合はギャラリーの展示は年に1~2回は行うようにし、コンペには積極的に出す必要があります。
露出量がものをいうので、SNSも活用していきましょう。
日本画科の受験について
日本画科の受験は主にデッサンと着彩を行います。
油絵科とも似ていますが内容は全く異なり、より描写力が強く必要になります。
特に東京芸術大学は最たるものですね。
なので、絵画系を受験するときには描写に自信があるなら日本画を、構成やオリジナリティに自信があるなら油絵科を受験するのがおすすめ。
油絵科よりも募集枠が少な目なので、倍率も高くなることがおおいです。
日本画の実技のデッサンは主に鉛筆を使い、着彩は透明水彩絵の具を使います。(自分の受験する学科の過去問の持参物をよく確認しておきましょう。)
画材は持ち込みなので、自分に合った画材を見つけることが大切。
メーカーによって特性が異なるので、それを理解してから購入しましょう。
美大受験におすすめな画材はこちらで解説しています↓
このブログではこのほかにも受験の合格に役立つ情報を掲載しているのでぜひ参考にしてみてください。
詳しいメーカーの違いについてはこちらで解説しています↓
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