こどもの絵画教室のメリットと選び方を元美大生が解説!

子供の教え方
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今回のテーマは子どもの絵画教室の選び方についてです。

僕は武蔵野美術大学時代に課外活動で小中学校で美術のワークショップを行っていました。

その時に学んだことを踏まえて、選び方を解説していきます。

子どもが絵画を学ぶ意味

子どもの絵画教室で学ぶことについて先に知ってほしいことがあります。

それは、子どもには大人っぽい絵を描かせてはいけないということ。

子どもの絵は年齢に合わせた学ぶ段階があります。

特に小学生以下では、自分の想像力を尊重させることが重要で、大人っぽい絵を大人が描かせることは教育としてはあまり良くありません。

これは意識していなくてもそう教えてしまっていることがあるので注意が必要。

例えば、空は青くなくてはいけないとか、リンゴは赤くなくてはいけないとか。

子どもにこのようなことを言ったことはないでしょうか。

知らず知らずのうちに、子どもに大人っぽい自分好みの絵になるように教えてしまっていることがあるので気を付けましょう

ひとりで工夫して考える力を育てることが大切

絵画教室で学ぶのは、自分で考えてどう工夫したかということ。

これは小学校や中学校の指導要領にも書かれています。

絵画教室を選ぶときにはこの点を踏まえているところを選びましょう。

子どもを絵画教室に通わせるメリット

子どもを絵画教室に通わせるメリットは以下の通りです。

・自分で工夫して考える力が身につく

・自分を表現する力が身につく

・熱中できる遊びや趣味になる

・美しいものを見極める感性が身につく

・自分で工夫して考える力が身につく

何かものを作ったり、絵を描いたりすることは、自分で考えて工夫する力を身に着けることができます。

作品の制作は、意外と頭を使います。

もっとかっこよくするにはとか、かわいくするにはなど、考えながら作るためです。

そこで、自分で考える力が身に付き、美術以外の分野でも将来に役立ちます。

自分で考える力=生きる力 が近年の美術教育のテーマに

ここで深い話をしますが、近年、小中学校では”生きる力”というキーワードが登場するようになりました。

生きる力とは、社会に出たときに身の回りの物事や問題を自分で考えて、解決して生きて自立することを意味します。

グローバル社会で、人の多様性が認められていく中で、自分はどう考えて、どう生きるのかが問われているのです。

美術ではほかの教科と違って、答えがありません。

実際の社会でも明確な答えがあるものは少ないのではないでしょうか。

答えがないからこそ、美術や造形を通して、自分で考えて生きることにつながります。

こざかい
こざかい

子どもの美術は”生きる力”をつけることが大きな目標です。

なので、美術に興味が無い人でも関係してきますね。

・自分を表現する力が身につく

自分を表現する力が身につくことも大きなメリット。

絵画教室では自分の手で実際にアイディアを形にして、それをほかの人に言葉で伝えて発表します。

このプロセスはクリエイティブな仕事では必須のスキルなので、

子どものうちから絵画教室で学べるのは大きいですね。

WEBや広告のデザインや、アート系の仕事以外にも企業の企画や開発職でもプレゼンテーションを行います。

何かを発表することに慣れておきことは将来的に多くの職で生きてきます。

こざかい
こざかい

日本の教育では、自分で何かを発表する機会は少ないです。

なので、絵画教室で養うのもアリだと思います。

・熱中できる遊びや趣味になる

作品の制作はとても集中して行うので、集中力が養われます。

もちろん、スポーツも集中できるものではありますが、美術の場合はより静かに熱中する感じです。

子どもの気質が内向型の人はスポーツよりも向いています。

・美しいものを見極める感性が身につく

絵画を学ぶと、美意識が鍛えられます。

美意識は、今までに見たことがあるものの経験によって積み重なるので、すぐには鍛えることができません。

なので、子どものうちから絵画教室で養えるのはメリットになります。

美意識が実際に大人になって役立つ場面として、

美意識は服や外見はもとより、人としての美しさ(道徳的なものも)を養うことにもつながります。

子どものための絵画教室の選び方

子どもの絵画教室の選び方は主に3つ。

消去法的な選び方ですが参考にしてみてください。

こざかい
こざかい

僕の主観的なところもあるのであくまで参考にしてみてください。

・作品が子どもらしいかどうか

・同じような作品をみんなが描いていないかどうか

・アニメやキャラクター、絵画の模写をやっていないかどうか

絵画教室の室内やパンフレットに参考作品があると思うので、確認してみましょう

・作品が子どもらしいかどうか

作品が子供らしいかはとても重要です。

明らかに大人の手が入っているような絵があった場合、

絵画教室の人が人を集めるために教育として間違った指導をしているので注意が必要。

児童絵画の公募展に出品させ、その指導として大人っぽい絵を描かせるところとあるので気をつけましょう。

・同じような作品をみんなが描いていないかどうか

同じような作品をみんなが描いていないかも確認しましょう。

最近はあまりないですが、昔の小学校では描き方の手順や使う色がすべて指定されていれて、だれもが同じ絵を描くような指導がありました。

・アニメやキャラクター、絵画の模写をやっていないかどうか

既成のアニメやキャラクターの模写も同様で子どもの想像力には繋がらないでの注意しましょう。

子どもは大人の気を引くためにしばしば模写をしてしまうことがあります。

模写をするとぱっと見でうまく見えるので、それで褒められてしまった経験があると模写をしてしまいます。

絵画教室の絵にキャラクターが多かった場合、そのあたりの指導ができていないと思うので、注意しましょう。

絵画の模写をしていても、そこから自分のオリジナルの工夫をするようなテーマだったら大丈夫です!

※技術的な指導の場合は絵画の模写をすることもあります。
ですが、それは高校以降の教育になっており、小中学校ではむしろ想像力を阻害するのであまりオススメしていません。

参考にしたい本

子どもの美術に関して参考にしてほしい本はこちら

13歳からのアート思考

子どもへの教え方ではないのですが、

美術の考え方についてかなりわかりやすく書かれている本なので、おすすめ

平易な文章で書かれています。

僕が初めてこの本を読んだ時、アートの見方についてこんなに面白い本があるのに驚きました。

小学校の高学年ぐらいなら一緒に読めますよ!

本はワークショップ形式にもなっているのでぜひ読んでみてください。

オンライン教室もあります

最近はコロナの影響もあり、オンラインの教室も増えてきました。

直接教室に通うのがベストですが、ひとりが好きな子や忙しい時には検討しても良いかもしれません。

絵画教室は無料で体験できるところが多いです。

なので、ぜひいろんな教室を体験してみて、合うところを選びましょう!

教室の方針もそうですが、指導者との相性もあるので、実際に体験することがとても大切。

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