プロも使う大人向けの高級な水彩絵の具を紹介!
今回はプロも使う大人向けの水彩絵の具を紹介していきます!
子どもの頃に使う水彩絵の具とは天と地の差があるほど全く違う絵の具なので、今回はその違いとオススメの絵の具を紹介していきます!
子ども用の安い水彩絵の具との違い
子ども用の安いものと、大人用の高級な水彩絵の具の違いはいくつかあります。
・顔料の濃さ、鮮やかさ
・色数の多さ
・パッケージの見た目
・使い方
・顔料の濃さ、鮮やかさ
最大の特徴は顔料の濃さ。
イメージとしては生クリームとチーズくらい違います。
子ども用の水彩絵の具は正直かなり水っぽいです。
絵の具は色の成分である顔料とそれを溶かしているメディウムで構成されているのですが、
その比率が子ども用絵の具は顔料が少ない感じがします。
また、顔料の質もあまりよくないので色がにぶく、絵の具で表現できない色があります。
一方で大人向けの高級なものは顔料の密度がかなり違います。
顔料が濃いと水で薄めたときにも発色の良さが残ったまま薄くなるので、とても使いやすいです。
また、顔料の質そのものも良いので、色がとても鮮やか。
透明水彩特有の明るく鮮やかな透明感のある色調を得られます。
そもそも使い方も大きく違うので、大人用のものは顔料がかなり濃くなっています。
これは一度パレットに出して固形にしてから絵の具を使うため。
・色数の多さ
大人向けのものは色数が多いです。
子ども向けのものは大体12~16色。多くても24色程度しかありません。
一方で大人向けのものは60色前後あります。
この差は意外と大きく、もともとの鮮やかさの低さもあり、子ども用の絵の具では色数が少なすぎて表現できない色があります。
絵の具は混色すると色がどんどん鈍くなっていきます。
そのため、絵の具のもともとの色数が少ないと混色することが多くなるので、必然的に色が鈍くなり、表現できない彩度の高い色が出てきます。
・パッケージの見た目
パッケージも違います。
子ども向けのものは樹脂のポリチューブに入っており、大人向けのものは金属製のチューブに入っていたり、パンタイプになっています。
チューブタイプに金属製(主にアルミ)のものが使われる理由は劣化の防止。
金属製のものは空気や光などを遮断しやすいことと、チューブ内に空気が入りにくくなっています。
そのため、長期間保存しても絵の具が固まったり、変質などしにくくなっています。
・使い方
大人向けと子ども向けとでは使い方も少し違います。
大人向けの水彩絵の具は基本的にパレットの上に絵の具を出して乾燥させ、一度固形にしてから使います。
これは少しずつ使うので絵の具の無駄も少なくなったり、持ち運びや手入れが簡単になるため。
もともと固形になっているタイプの水彩絵の具(パンタイプ)も販売されています。
おすすめの大人向けの高級な水彩絵の具
ここでオススメの絵の具を3つほど紹介します。
おすすめのメーカーは主に3つ
・ホルベイン
→扱いやすく、コスパがいい。画材店での取り扱いも豊富
・ターナー色彩
→ホルベインよりもさらにコスパがいい。はじめてにもオススメ。
クサカベ
→色が落ち着いており、大人っぽい絵を描くときに向いてる
ホルベイン
ホルベインのものは一番オーソドックスなタイプの透明水彩。
価格もそこまで高くなく質は良いのでコスパがいい絵の具といえます。
はじめて透明水彩をさわる人にオススメ。
画材店での取り扱いも豊富なので、絵の具が切れたときに買い足しもしやすいです。
ちなみにホルベインは日本のメーカーで、油絵具からアクリル絵の具まで幅広く製造している大手の絵の具メーカーです。
ターナー色彩
ターナー色彩もホルベインと同様にコスパのいい絵の具になっています。
ホルベインよりも価格がさらにやや安め。
価格的に購入しやすいので、初めて描く人におすすめ。
絵の具の質や内容はホルベインとほぼ同じなので、どちらを選んでも大丈夫です。
ターナー色彩はアクリル絵の具でとても有名なメーカーで、僕もとてもお世話になっている会社です。
クサカベ
クサカベの透明水彩絵の具は色が落ち着いているのが特徴的。
この絵の具を使って描くと大人っぽい雰囲気の絵になります。
モチーフは風景や植物を描くのに向いています。
これらを多く描く人にオススメ。
絵の具の落ち着いた風合いが自然物とうまくマッチします。
ちなみにクサカベも日本のメーカーで、油絵具でも有名。
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