ポスターカラーについて解説していきます
ポスターカラーとはどんな絵の具?
ポスターカラーとは、不透明な水溶性の絵の具です。
また、一度乾いても再度水に溶ける特徴を持っています。
イメージとしては、アクリルガッシュと水彩絵の具の中間の絵の具、
アクリルガッシュが乾いても水に溶けるようになり、水彩絵の具が不透明になったような絵の具です。
ポスターカラーの特徴
・一度乾いても再度水に溶ける
・不透明で、下地の色を隠す
・乾くのが速い
・表現が多彩
・グラデーションが得意
乾いても水に溶けるので、保存性はよくありませんが、デザインの業界ではよく使われています。
また、汚れても水に落とせるので、小さい子ども向けの教育用の画材として使われることも多いです。
絵具として、ポスターカラーは表現が多彩です。
アクリルガッシュのようにベタ塗りの表現もできますし、グラデーションも得意。
しかも乾燥も早いので、短い時間で絵を仕上げることができます。
なので、ポスターカラーはアニメーションの背景にもよく使われている絵の具です。
乾いても水に溶けるので、修正も簡単です。
動画のようにうまく描けると気持ちよさそうですね!
ポスターカラーは40ml入りが標準サイズ
ポスターカラーの1色あたりの容量は11、20、40、250mlサイズなどのバリエーションがありますが、
主なメーカーであるターナー色彩とニッカーでは標準サイズが40mlになっています。
これは40mlサイズのものが一番カラーバリエーションを多く取り揃えているため。
ニッカーとターナー色彩は各70色程度の色があります。
ポスターカラーの主な3つのメーカー
ポスターカラーの主なメーカーは下記の3社です。
・ニッカー
→アニメーションの背景に一番よく使われている画材。最高品質
・ターナー色彩
→デザイン業界全般で使われている。入手しやすく使いやすい
・サクラクレパス
→小学校や幼稚園でよく使われている。安くて大容量
3メーカーでそれぞれよく使われている業界が異なるのもポイントです。
・ニッカー
ニッカーは高品質の絵の具メーカーとして知られており、主力商品がポスターカラーです。
ポスターカラーはアニメーションのアナログの背景によく使われている絵の具ですが、
その業界の中ではニッカーが伸びの良さと発色の良さが買われて、シェア率がとても高い絵の具です。
スタジオジブリのハウルの動く城などの背景制作を手掛けている渡邊洋一さんも、このニッカーの絵の具を愛用しています。
現状、色数が最多で伸びが良く使いやすい絵の具で、最もおすすめ。
価格も高くないので、迷ったらこれを買えば間違いありません。
ニッカーのポスターカラーの特徴
・色数が全77色とかなり豊富
・色の伸びがとても良い
・ジブリ御用達で高品質
・価格は高くない
アニメーションの世界では御用達になっているのがこのニッカーのポスターカラーです。
詳しくはこちらで解説しています↓
・ターナー色彩
ターナー色彩はアクリル絵の具で有名な画材メーカーです。
ポスターカラーも製造販売してます。
サイズが11ml~250mlまでと幅広いのが特徴です。
デザイン全般の業界で使われることが多く、僕も美術系の高校にいたときはこのターナー色彩のポスターカラーが指定されていました。
ターナーのポスターカラーの特徴
・色合いはターナーのアクリルガッシュと近く、良い
・色数は最大35色
・価格は比較的安め
詳しくはこちらで解説しています↓
・サクラクレパス
サクラクレパスはクレパスで有名な日本のメーカー。
サクラクレパスのポスターカラーの特徴は色があまり鮮やかではないものの、大容量で安いことです。
他社と比較すると、大体3割ほど安くなっています。
サクラクレパス 30ml 206円
ニッカー・ターナー 40ml 360円
また、サイズは720mlサイズのものまであるので、大人数でも使えるサイズです、
サクラクレパスのポスターカラーの用途は主に幼稚園や小学校でよく使われる、学童向け。
汚れても水で拭いて落とせて、なおかつ安くて大容量なので、よく使われています。
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