アート作品を展示するときに必要な道具一覧まとめ
今回は作品を展示するときに必要な金具や工具についてざっとまとめてみました。
自分の家にこれから絵を飾る人や、ギャラリーに展示する作家の人は是非参考にしてみてください。
主な道具は下記の通りです。
作品に取り付ける道具
・吊り金具
・額紐
壁に付ける道具
・虫ピン 画鋲 釘 木ねじ
・ピクチャーレール、ワイヤー
あると便利な工具
・水平器
・メジャー
・ひっつき虫
作品のサイズや重さに合わせて適したものを使いましょう!
・吊り金具
まず作品に取り付ける吊り金具です。
作品はこれに紐を通して飾ります。
吊り金具には種類が結構あり、作品の重さに合わせて適切なものを選びましょう。
ヒートン(~2kgぐらい)
ヒートンは最もよく使う金具。
木製パネルやキャンバスの作品を額装せずに飾るときに使います。
これは作品裏の内側に取り付けます。
ヒートンにも大きさがいくつかあり、大きいものだとF30号ぐらいまでは余裕で飾れます。
サイズが大きい絵画の場合は下記のようなタイプの吊り金具がおすすめ。
多くのねじで止められるので、より大きな作品を飾ることができます。
これもサイズがいくつかありますが、大きいものだとF100号ぐらいまでは行けると思います。
・額紐
額紐は吊り金具に取り付けるものですが、大きく分けて丸紐と平紐の2種類があります。
どちらでもOKですが、丸紐のほうが結びやすいのでおすすめ。
紐は切り売りもされていますが、ロールで買った方が経済的。
・虫ピン 画鋲 釘 木ねじ
壁に取り付けるもいくつか種類があり、作品の吊り金具タイプや、重さに合わせて適切なものを使います。
虫ピンは500gぐらい(F2号の木製パネルぐらい)までの作品の展示に適しており、それ自体が目立たないというメリットがあります。
画鋲はF30号ぐらいの木製パネルまでなら使えます。
それ以上に作品が重くなると釘やねじが必要になってきます。
・ピクチャーレール、ワイヤー
大きい作品を飾るときに釘やねじを使いますが、壁に大きな穴をあけてしまうので、何度も展示替えをするにはあまり適していません。
そんな時にはピクチャーレールを使います。
ピクチャーレールは壁の天井間際に取り付け、そこからワイヤーで作品を吊って飾ることができるアイテム。
アートギャラリーでよく使われるもので、比較的重い作品でも飾ることが可能。
季節に合わせて作品を定期的に掛け替えたりしたいときにはかなり便利なアイテム。
・水平器
水平器は水平と傾きを測るアイテム。
作品をしっかり水平に飾りたいときに使います。
作品の吊り金具が紐ではなく、下記のような固定式の金具を作品の両端に取り付ける場合はほぼ必須になります。
・メジャー
メジャーは主に複数の作品を飾るときにギャラリーで使います。
床から作品の中心のまでの高さを統一させたいときに便利。
大体床から作品の中心までを150~160cmぐらいで合わせます。
・ひっつき虫
ひっつき虫はねりけしごむのようなアイテムで、作品の傾きを直せるグッズです。
作品のパネルの裏の角に付けることで、それが壁との摩擦によりいい感じに作品の傾きを修正してくれます。
本来の用途はポスターなどの軽いものを壁に固定するのに使うものですが、このような使い方もできます。
ただ、長期間つけっぱなしにするとべったりとくっついて跡が残ったり、剥がしにくくなるので、おもに一時的な展示の時に使うのがよいかなと。
長期間の展示の時には壁にゴムのシートを代わりに貼るなどするのがいいと思います。
また、ひっつき虫は作品のキャプションを付けるときにも便利なアイテム。
ひっ付き虫は立体作品の固定にもよく使われます。
価格が少し高いですが、あると何かと便利で繰り返し使えます。
補足 作品がおじぎをしないようにする方法
額紐を使って作品を壁にひっかけて吊るす場合、作品がお辞儀するように傾いてしまうことが良くあります。
見栄えが少し悪いので、よりきれいに展示するためにはこれを修正してあげる必要があります。
具体的には、作品の下側の当たる部分の壁に画鋲を打ったり、作品の裏にゴムを付けるなどをして、作品と壁とが平行になるように調整してあげます。
上記の商品は額・パネル用のゴム脚です。
作品裏下部の2つの角にくっつけて使います。
また、少し展示が面倒ですが額紐ではなく下記のような金具を付けると傾かずにきれいに展示ができます。
↑普通に作品を展示すると上記のように作品が傾いてしまいます。
↑額装用のゴムを作品裏に取り付けることで、作品と壁とが平行になり、見栄え良く展示ができます。
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