にじみ止めの種類とおすすめまとめ!【日本画・水彩・アクリル】

にじみ止めの種類とおすすめまとめ!【日本画・水彩・アクリル】日本画
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にじみ止めを使おう!

今回は絵のにじみ止めについて簡単に解説していきます。

メリットやおすすめの商品を紹介するので、ぜひ参考にしてください、!

にじみ止めをする用途

にじみ止めの用途は主に下記の通りです。

・紙の絵の具の吸い込みを抑える

・水彩紙が風邪を引いたときのリペア

・書道の裏打ちをするとき

にじみ止めは絵の具の吸い込みを抑える

にじみ止めは絵の具の吸い込みを抑える効果があります。

一般的に、絵を描く紙(画用紙や水彩紙)にはにじみ止めの加工(サイジング)がされており、自分でにじみ止めをする必要はありません。

ですが、和紙や自作の紙などはそれらがされていないので、自分でにじみ止めをする必要があります。

特に紙が厚くなるほど滲みやすいので、にじみ止めは必須。

水彩紙は風邪を引く

水彩紙は風邪を引くことがあります。

これは絵を描こうとしたときに、にじみが均一にならず、まだら模様となって定着する現象です。

通常、水彩紙には表面ににじみ止めの処理(サイジング)がされていますが、湿気によって劣化し、効果がなくなることがあります。

そのサイジングの効果を復活させるために自分でサイジングをかけることも可能。

書道では完成後ににじみ止めをする

書道の場合、完成した作品ににじみ止めを行います。

これは裏打ちの際に水を使うので、それで書いたものがにじまないようにするためです。

裏打ちとはシワを伸ばす作業で、書いたままのものはシワが寄って見栄えが悪く、これを解消するために一度全体を濡らしてシワを伸ばします。

これに使うにじみ止めは専用のスプレータイプのものが販売されているのでそれを使いましょう。

にじみ止めのおすすめ商品

にじみ止めには、和紙、水彩紙、書道用で大まかに商品の種類が分かれています。

それぞれ簡単に解説していきます。

ドーサ液(主に日本画用)

ドーサ液は日本画でよく使われる伝統的なにじみ止めです。

日本画で使う和紙は水分の染み込みが強いので、にじみ止めをして染み込みを抑えます。

原料はニカワとミョウバンと水。

ニカワをお湯の中で溶かし、そこにミョウバンを加えて作ります。

ただ、ニカワが動物性なので腐りやすいのと作るめんどくささで、すでに完成された保存のきくものが販売されています。

なので、大量に使わないならそれを買うのはアリですね。

ドーサ液は日本画材メーカーの多くが製造販売しています

ドーサ液はニカワの茶色っぽさがわずかにありますが、それを解消した無色透明なものもあります。

下地を生かすような使い方ならこちらの方がいいですね!

マルチサイジング(主に水彩紙用)

マルチサイジングはアクリル絵の具のメーカーのホルベインが製造するにじみ止めです。

ドーサ液と同じ使い方ができます。

このマルチサイジングのメインの用途は水彩紙のにじみの調整。

マルチサイジングは保存性もよく、色がついてないので、使い勝手はドーサ液よりもいいと思います。

難点は現状60mlサイズのみの販売なので、ちょっと量がすくないかな、、と感じますね。

たくさん使いたい人はドーサ液を使った方がいいかもしれません。

書道の裏打ち用にじみ止め

書道用表装用のにじみ止めはスプレータイプになっています。

完成後にかけるので、おそらく有機溶剤を使っているためですね、

いちおう、ドーサ液と同様に描く前のにじみ止めとして使っている人もいるようです。

ですが、画材によっては相性が悪いものもあるので、注意が必要です。

ドーサ液を使った方が無難だとは思いますね。

(ドーサ液とこれとは原料が異なるため。)

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