絵の具の白と黒を使ってはいけないと言われるのは何故?
皆さんは小学生や中学生のころに絵を描いていて、絵の具の白や黒を使ってはいけないといわれたことは無いでしょうか。
僕は小学校3年生ぐらいの図工の時間で言われた記憶があります。
そこで今回はなぜ絵の具の白と黒を使ってはいけないと言われるのかをテーマに記事を書いてみました。
大人になって美大も出た僕がその理由について考えていきます。
絵の具の白と黒を使ってはいけない?
絵の具の白と黒を使ってはいけないということについて言われた記憶がありますが、
今思い返すとその理由についてまでは子どもの頃だったので聞きませんでした。
絵の具セットの中には白や黒も入っているのに、使えないのもおかしいなとおもいつつ、取りあえず使わなかったような気がします。
大人になって最近この子どものころの話を思い出したので今回記事にしました。
考えられる理由
なぜ白や黒を使ってはいけないのかについて改めて考えてみます。
おそらく、この3つが理由として考えられます。
・白や黒ばっかりだとモノトーンに近くなり、子どもっぽい絵ではなくなるから
・暗い色は黒を使わず、混色して作った方が絵に深みが出る
・白い絵の具を使わずに紙の白を生かす
・白や黒ばっかりだとモノトーンに近くなり、子どもっぽい絵ではなくなるから
白や黒ばかり使うと絵がモノクロに。
明るくしたいから白をたくさん入れたり、暗くするときに黒を入れると絵の鮮やかさは無くなり、モノトーンになります。
大人がイメージする子どもの絵とはかけ離れた感じになるかと思います。
両親や小学生の先生だと、子どもには子どもっぽい絵を描いてほしいという期待はあるのではないでしょうか。
とはいえ、大人が子どもに子どもっぽい絵を期待することは疑問。
大人のイメージの押し付けかなと思います。
モノトーンでも水墨画や木版画にあるような絵は描けますし、その色合いが好きな子もいるはずです。
以前僕が読んだ本で、デザインの源流でもあるバウハウスの教育を行っている作家の話がかかりていました。
彼は子どもへの教育でたくさんの色を使わせすぎないようにしており、1色(おそらく黒)から少しずつ色を与えて増やしてあげていたそうです。
・暗い色は黒を使わず、混色して作った方が絵に深みが出る
色を暗くする場合、補色を混ぜて暗くする方法があります。
黒を使わずに混ぜることで、色が暗く複雑になるという方法。
これは実際よくあります。
絵にいろんな色を使ったときに、黒と白だけで明るさを調整した絵と、補色も組み合させて調整した絵では補色を使った方が絵が複雑になります。
黒と白ばかり使っていると、似たような色が使われるようになるので単調になります。
なので、白と黒ばかり使っていると思ったら少しほかの鮮やかな色の絵の具を混ぜてあげるといいです。
美大の受験生なら怒られていますね。
あくまで一般論ですが、混色で黒と白を使いすぎると単調になりやすくなります。
・白い絵の具を使わずに紙の白を生かす
理由として一番多いと思ったのがこの紙の白を生かすということ。
これは絵の具の種類に寄ります。
これは透明水彩や、アクリル絵の具(透明色)などの絵の具で重要。
透明度の高い絵の具を使う場合は白い絵の具を使うと濁るので、紙の白さを生かして薄く色を重ねて描きます。
逆に不透明な絵の具を使う場合は下の色を隠すので紙の白は生かせません。
白い絵の具塗っても強い白が出るので、使ってもOK。
小学生が使う水彩絵の具は透明色と不透明色の間?ぐらいの微妙なライン。
なので、この理由は理由として半分ぐらい妥当かなというところ。
一概にはいえないですね。
まとめ
いろいろと理由を考えてみましたが、いかがでしたでしょうか。
結局のところ僕は白も黒もがっつり使っていいかなと思います。
テクニックにこだわるよりも好きに描いてほしいかなと感じました。
このブログではいろんな画材も紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。
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