画材別の絵画作品の保管方法をまとめてみました

作品の取り扱い方
スポンサーリンク

本サイトはプロモーションを含んでいます

購入したり、自分で描いた絵をずっと大切に保管しておきたい。

でも、どうやって保管すればいいのかよくわからないよ!

という方に向けて、今回は画材別に作品の保管方法について解説していきます。

実際、絵画作品は何で描かれているかによって保管の方法は異なります。

今回の記事が参考になれは幸いです。

画材全般で注意したいこと

まず、絵画作品全般で注意したいことをまとめました。

どの絵画でも当てはまりやすいのでよく確認しておきましょう

・染料系の画材は紫外線によって退色し易い

・洋紙は紫外線で茶色く変色する

・湿度は低めに保つこと

・ほこりを被せないこと

・汚れ

・染料系の画材は紫外線によって退色し易い

画材には染料と顔料の2種類のタイプがあります。

顔料は経年変化での退色に強いですが、染料は退色しやすいので注意が必要。

よくプリンターで印刷したものが古くなると色が薄くなっているのをみたことはないでしょうか。

まさにそれです。日に晒すとかなり退色するので気をつけましょう。

染料を使っている画材は、イラストでよく使うカラーインクやコピック、ペン類、水彩系の画材に多いので注意が必要です。

画材には必ず染料または顔料の記載があるので確認しておきましょう。

対策方法はアクリルを使った額装をする、暗所に保管する、UVカットのスプレーをするなどがあります。

補足 額装について

アクリルは通常のものでも紫外線を90%カット、UVカットアクリルで98%ほどカットすることができます。

ガラスよりアクリルはカット率が高いので額を選ぶ際はアクリルが保管に適しています。

参考 額縁のタカハシ https://www.gakubuti.net/user_data/acrylic.php

・洋紙は紫外線で茶色く変色する

洋紙は紫外線で茶色く変色します。

洋紙の原料は木のパルプで、それに含まれるリグニンという成分が原因で起こります。

紙が漂白してあっても変色するので注意しましょう。

対策方法はアクリルで額装する、暗所に保管する、UVカットのスプレーをするなどがあります。

・湿度は低めに保つこと

湿気はカビの原因となるので絵の天敵です。

湿気を吸い易い紙などの素材に描かれた絵の場合は特に注意しましょう。

対策方法は空調を効かせ、風通しを良くすること。

室温20℃前後、湿度は50%前後に保つことがベスト。

湿度70%を超すとカビやすくなります。

また、ほかの対策として作品に表面保護の処理をするなどがあります。

温度と湿度の管理がベストですが、表面保護によっても多少マシになります。

紙に描かれた作品の場合、カビの原因となる湿気や汚れが付きやすいので、それを防ぐ役割。

作品の表面保護には、水彩画にはスプレータイプのものや油絵にはニスなど。

画材それぞれに専用のものがあるので適したものを使用しましょう。

・ほこりを被せないこと

ほこりは湿気を吸いやすく、カビの原因となるので注意しましょう。

ほこりが被らないように定期的なメンテナンスが必要です。

飾らないのであれば箱にしまったり、額装したほうが良いでしょう。

・汚れ

当たり前ですが汚れにも気を付けましょう。

部屋に飾る場合でも、例えばたばこの煙で黄ばんだりするので注意。

対策方法は額装です。

画材別の絵画作品の保管方法

ここからは画材別に絵画作品の保管方法を紹介していきます。

大まかな注意点を解説。

水彩画の保管方法

・染料を使用して描かれた絵の場合、紫外線によって退色し易いので、紫外線対策が必要です。

・洋紙は紫外線により茶色く変色するので、紫外線対策が必要。

・画材が水溶性のため、表面処理は必須です。
額装しない場合は表面に専用のスプレーをしておきましょう。

水彩画の保管はアクリルの額に飾るまたはUVカットの保護スプレーをかけて保管するとよいです。

水彩画用のUVカットスプレーは例えばこちら

作品表面に1,2回ほどまんべんなくスプレーするだけ。

額装よりもお手軽なのでオススメしています。

日本画の保管方法

・和紙は紫外線で茶色く変色する可能性がある。

・和紙や膠はカビやすいので注意。

和紙は原料が楮100%であれば紫外線で黄変しません。

ですが現在販売されている和紙のほとんどは木のパルプが混じったものであるため、紫外線で茶色くなります。

なので、紫外線対策が必要。

また、カビやすいので、温度や湿度管理、ホコリにも気を付けたいです。

額装が最も安全な保管方法だと僕は思います。

油絵の保管方法

・油絵具は長年保管していると乾燥によってひび割れが起こるので注意。

湿気があるとカビの原因にはなるものの、乾燥させすぎもよくありません。

湿度50%前後に保ちましょう。

とはいえ、かなり長期で保管しないと起こりにくいのであまり気にしなくてもいいと個人的には思います。

数百万円する名画なら気をつけますが、自分で描いた絵なら気にしない。そんなレベルですね。

アクリル画

・アクリル画は紙に描かれたものだけ紫外線に注意しましょう。

洋紙が茶色くなる原因になります。

アクリル画は紙の紫外線対策に気を付けましょう。

アクリルでの額装がオススメ。

なお、絵の具で全面が厚く覆われている場合は問題ありません。

また、表面に専用の保護剤(バーニッシュ)を使うと汚れを防止することができます。

詳しくはこちらの記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください

イラスト全般の保管方法

・染料は紫外線に弱いので注意。

・洋紙の紫外線対策

イラストでよく使われる画材には紫外線に弱い染料を使用しているものが多いです。

例えば、カラーインクやコピック、ペン類、などなど。

日に当てるとどんどん色が薄くなっていきます。

そのため、紫外線対策は必須。

まな、印刷物も染料系のインクが使われていれば紫外線で退色しやすいので注意。

色鉛筆画、クレヨン、パステルなど

・色鉛筆画などは洋紙が紫外線によって茶色く変色するので注意。

・洋紙は湿気を吸いやすいので、カビの原因になります。

・表面が擦れて絵が汚れやすいので注意。

クレヨンやパステルなどの画材は完全に固着しないため、何もしないとうっかり触って絵が汚れてしまいやすいです。

額装しない場合は最後に専用の表面保護のスプレーを使いましょう。

絵画の保管の2大原因の対策方法

最後に絵画の保管の天敵となる紫外線とカビの対策について簡単に解説していきます。

紫外線対策

紫外線対策の方法はいくつかあります。

・アクリルで額装する

・暗い場所に保管する

・表面にuvカットの保護剤を使用する

アクリルは紫外線をカットする素材です。

そのため、アクリルを使った額装をするだけで紫外線対策になります。

紫外線に弱い絵の場合はガラスではなくアクリルの額装をしましょう。

アクリルは通常のものでも紫外線を90%カット、UVカットアクリルで98%ほどカットすることができます。

↑例えばこれ。UVカットアクリルを使用した額です。

ガラスよりアクリルはカット率が高いので額を選ぶ際はアクリルが保管に適しているのでオススメ

参考 額縁のタカハシ https://www.gakubuti.net/user_data/acrylic.php

また、uvカットの保護剤を使用する方法もあります。

水彩画やインク、ペン画には使っておくと安心です。

カビ対策

カビの対策は以下の通り

・額装する

・通気性を良くする

・湿度、温度管理をする

カビ対策は定期的にメンテナンスをすることで防げます。

箱にしまった絵画も年に1度は開封して湿気を逃がしましょう。

部屋に飾っている場合はホコリをしっかりと払ってあげます。

絵画は一度かびてしまうと取り除くことは困難なので、気を付けたいところ。

作品を大量に保管するならレンタル倉庫サービスもあり

大量の作品の保管をする場合は外部のレンタル倉庫を利用するのがオススメ。

湿度や温度管理をしてくれている業者を選びましょう。

例えば以下のようなものがあります。

サマリーポケット https://pocket.sumally.com/

寺田倉庫 https://www.terrada.co.jp/ja/service/gallery-depot/

アートコレクターの方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

まとめ 結局額装がオススメ

絵画作品の保管で気を付けることは主に紫外線とカビ。

僕としては大切な作品は額装してしまうことがおすすめしています。

額はネットで購入すると自由にサイズや色を選べますよ!

今回のこの記事が参考になりましたら幸いです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました