美大受験は何をするの?
今回は美大受験って何をするの?という人に向けて、0からわかるような感じで書いていこうと思います
美大について
最初に美大の種類から簡単に解説していきます。
まず、美術(+α音楽)専門の大学(〇〇美術大学、芸術大学など)
加えて一般大学の中の芸術系の学部の2パターンがあります。
受験の方法はどちらも大体同じになります。
美大受験はたいてい実技がある
美大受験の一般入試は学科試験+実技試験があります。
実技試験は一部の学科、例えば建築や芸術文化学科などではないことも多いですが、たいていはあります。
実技試験の配点は学科と同じもしくはより比重が重いですね。
美大受験をするにあたっては実技を中心に勉強する感じですね。
学科は高校で勉強したことである程度できますが、実技は美術予備校に行かないとみんなほぼ経験がないので。
基本的に、平日は予備校に通って、土日は家で学科の勉強をする感じになります。
ちなみに試験で使う画材はたいていの場合は持ち込みです。
美術の専門の予備校がある
美大受験は実技試験があるので、それを対策するために専門の美術予備校に通う必要があります。
通わない人はほぼいないレベルで必須です。
美術予備校ではほぼほぼ実技試験の対策のみを行います。
また、推薦入試の対策をしてくれることもありますね。
予備校は基本的に都市部にしかなく、地方の人は結構大変だったりします。
一応最近はオンラインの予備校もありますが、それでも難しい感じがしますね。
どの科でも必須 デッサン
まず実技で最も一般的なのがデッサンです。
実技試験は1次試験と2次試験に分かれることが多く、たいていの場合は1次試験がデッサンになっています。
デッサンは素描とも呼ばれ、鉛筆または木炭を使って描写します。
受験の場合はたいていはモチーフがおかれていたり、渡されるので、それを正確に描きます。
学科によっては想定の課題もあり、自分で自由に構成して描くこともありますね。
描くモチーフは様々ですが、石膏像をよく描きます。
デッサンは基礎技術なので、予備校ではデッサンをみっちりやります。
このブログではデッサンの描き方や上達方法も解説しています↓
学科ごとに分かれる2次試験
2次試験は学科によって特色があります。
デザイン系では平面構成(自分で構成し、アクリル絵の具で着彩)、油絵学科は油絵、彫刻や工芸は立体構成があります。
大学によっても傾向が大きく変わるので、志望大学の学科に合わせた対策をすることになります。
自分は工芸科を受けていたので、立体構成と平面構成の両方を対策しました。
デッサンもやるので結構大変なんですよね
大学や美術予備校のHPで参考作品が公開されているので見てみるといいです。
学科ももちろん重要
実技試験があるものの、学科の比重も大きいです。
実技試験は安定して点数を取るのが結構難しいので、安定している学科の点数を上げるのも結構重要。
美術予備校に通いだすと、忙しかったり、実技のほうが楽しかったりで勉強しなくなるので、できれば予備校に通う前に勉強を済ませるのがベストです。
学科は大学に入ってしまえばほぼほぼいらないのですが、受験には超重要です、、
美大の推薦入試はポートフォリオがいる
美大は推薦入試もあります。
その場合、ポートフォリオが必要なことも多いです。
ポートフォリオでは、自分の今までの作品(絵画や造形物、映像など)をまとめたもので、自主的に作ったものをのせます。
個人的には推薦入試はあまりお勧めしていません。
理由は美術予備校でみんなが基礎をガッツリ学ぶのに対し、推薦で受かるとそれをしなくなるため。
大学に入ってからが大変な印象がありますね。
1日のながれ
1日の流れも触れておきます。
基本的に学校が終わった後に美術予備校に直行し、4時間程度試験対策の課題をこなします。
4時間とかぶっ続けで描いたりします。
夏期講習とかでは丸一日(10時間ぐらい?)描いていたりもしますね。
終わるのが21時ごろでしょうか。
平日にこなした課題を大体土曜日に講評します。
講評会
制作した課題は全員のものを並べて講評をします。
これが結構つらいんですよね。
点数がつけられ、順位で並べられます。
並べてみると自分の残念な部分がよりはっきりわかるので、おなかが痛くなります。
講評では、改善点やいいポイントを言われますが、たいていは耳が痛い感じですね。
美大受験は楽しいが楽ではない
美大受験は楽しいこともありますが、それと同じくらい、それ以上につらいこともあります。
受験なのでそういうものですがw
まず初めて予備校で講評したとき、自分の絵ってこんなに下手なんだ、、って思ったり、
たくさん描いているから良い絵になるわけじゃなかったり、
どうすればいい絵が描けるのか、、、って悩んだり。
とはいえ、制作が好きな人にとっては一番基礎力が伸びる期間です。
美大受験を頑張るといつの間にか絵がめちゃうまくなっています。
これから受験する人は後悔の内容に挑戦してみてください。
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