予備校で「東京芸術大学に行った方がいい!」
とよく言われると思います。(私自身も結構言われました。)
しかし、あまりに芸大芸大と言われすぎて
「芸大に受からなかった→美大自体を諦める。」
という人が私の周りに多くいます。
なので、今回は必ずしも芸大がいいわけではないということで記事にしました。
この辺のことは予備校の先生からは教わらないことも多くあるので、
受験生には見てほしいです。
東京芸大がすべてではない!
予備校にいると、東京芸術大学を目指せ目指せと言われる人もいると思います。
芸大は確かにまぎれもない美大のトップの大学です。
多くの有名な芸術家を輩出していますし、一般大学でいうと東京大学で、経歴にも箔が付きます。
確かに芸大に入りたい思うのは当然で、かく言う私自身も目指していました。
私は結局武蔵野美術大学に行くことになりましたが、
今になって当時を冷静に思い返すと、必ずしも芸大である必要は無かったと思うことがあります。
それは以下の点です。
・大学の名前よりも、担当教授のほうが重要。
・芸大だから作家になれるというわけではない。
・なんなら大学院から芸大に入ればいい
この3点です。
もちろん、東京芸術大学を目指すことはとてもいいことです。
目標としてはそこを目指していれば、どの大学でも合格します。
ですが、東京芸大に入れなければ自分には才能が無いんだとかって思うことはやめましょう。
大学の名前よりも担当教授のほうが重要。
もちろん大学の偏差値で大学の優劣が決まることも事実です。
芸大と名前も知らない美大とでは授業の内容も雲泥の差です。
前者では基礎がすでにできている学生に教えるので、高度な授業に時間を避けますが、後者ではまず基礎ができていないので、そこに時間をかけることになります。
ですが、いわゆるムサビや多摩美、京都芸大や金沢美大と比べたときに、その差ももちろんありますが、それより大事なのが担当教授です。
担当教授の経歴や、作風、考え方というのは大学に入ってからかなりの影響を及ぼすことになります。
作品の講評はある意味教授の好みだったりすることもあるので、ある人にはいい評価やアドバイスをもらえるのに、別の教授からは全く評価されないということはありがちです。
自分の作風に近い作家や目指している人がいれば、その人のところに行くのが賢明です。
大学を決めるときには担当教授のリサーチは必要だったと思っています。
芸大だから作家になれるというわけではない。
これは紛れもない事実です。
もちろん芸大だけでなく、どの美大でも同じ事は言えます。
芸大では他の大学に比べて作家になる人の割合は多いですが、
美大に入ったからと言って自然と作家になれるなんてことはありません。
芸大だと、作品のクオリティも高く、信用があるので、声をかけてもらえることは多いですが、
作家になるためには作品の質が高いのは当たり前で、それプラスで戦略的に作品を売るための経営について学ぶ必要があります。
これは全国的に作家を目指す人が多いが、実際に作家のみで生活している人の割合が少ないことという事実があるので、
いかに作品を売るのかについて他の会社の社長がやっているように経営について最低限知っておく必要があります。
そうでないと、作家になれるのは確率の低い運だめしになってしまいます。
なんなら大学院から芸大に入ればいい
それでもどうしても芸大に行きたい!
けど、何年も浪人したくない!
そういう人もいると思います。
その場合は他の大学に行ってから、芸大の大学院を目指すのも一つの方法だと思います。
大学院では芸大から以外にも他大学から結構集まっており、学部を受験するよりは倍率が低いです。
もちろん、作品の質は求められるので、相応の努力が必要です。
コメント
[…] 美大受験でに東京芸術大学に行きたいと思いすぎない方がいい理由。 […]