アート作品にコンセプトが必要な理由!
アート作品を制作する上で、作品のコンセプトは必須です。
今回はその理由を考えてみました。
作品のコンセプトは必要?
結論から言うと、作品のコンセプトは必須です。
その理由は作品にコンセプトがあることで、作品に親しみを持ってもらえるからです。
これは人に置き換えるとわかりやすいです。
例えば知らない人の顔写真を見せられた時、
「カッコイイ」や「可愛い」、「優しそう」
このぐらいの感想しか出ないですよね。
ですが、その人の生い立ちや趣味、人となりを聞いたらどうでしょう?
「趣味が私と同じだ!」「芯の強い方だ」
など、その人に共感するような多くの感想が出ますよね?
聞く前と後ではその人に対する見え方が全く変わるはずです。
これはアート作品も同じです。
作品は外面、コンセプトは内面
作品が人の外面であれば、コンセプトは内面です。
コンセプトがあることで、作品に深く共感してくれたり、親しみを持ってもらえるのです。
なので、作品を見た時にコンセプトを聞く前と後では見え方が変わります。
私はこの見え方の変化が、アート作品を見て楽しむ時の醍醐味であると思っています。
コンセプトが無いと作品としては薄いものになってしまいますね。
昔は作品にコンセプトがなかった?
一方で、昔の巨匠の絵、例えばゴッホやマネ、レンブラントなどの画家の作品にコンセプトなんてあった?と思う人もいると思います。
実は作品にコンセプトが重要視されるようになったのは最近なんです。
いわゆる現代アートにコンセプチュアルアートというジャンルのものが出てきました。
これは作品そのものよりも、そのコンセプトを重視した作品のことです。
そのジャンルが確立してからコンセプチュアルアート以外にも他の作品でも、コンセプトが重要視されるようになってきました。
コンセプトが重視されたわけ
昔の作品はコンセプトは必要ありませんでした。
その理由はおそらく2つあって、1つ目は依頼の絵が多かったのと2つ目は歴史的に必要だった。
この2点です。
昔の絵は宗教画であったり、肖像画であったりと、誰かの依頼を受けて描いた絵が多かったためです。
それらは、とりあえず宗教が広まればよかったり、かっこよく描けていればよかったため、コンセプトは必要ではありませんでした。
また、アートというのは、常に新しい表現を探してきた歴史があります。
どんな歴史かというと
1、初期の絵は見たままを描く
2、見たまま描くだけではつまらない人たちが、抽象的な絵を描き始めた。
3、それもつまらないと思った人たちが、作品のコンセプトを重視した作品を作るようになった。
ものすごくざっくり言うとこのような歴史をたどってきています
なので昔の絵にはコンセプトは必要なかったんです。
ですが、作品の新しい表現を探す過程で、作品そのものでは表現しきれないことが出てきました。
それをコンセプトとして言葉で補足説明を加えることになったんです。
最近では、現代アートやコンセプチュアルアートというように、コンセプトが主体の作品のジャンルも生まれてきています。
まとめ!
作品を制作するならコンセプトは必須!
また、作品を見る人にとっても、コンセプトがあると共感しやすいです。
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