ブルーピリオド11巻のテーマは美術教育!感想と深掘り解説!

ブルーピリオド11巻のテーマは美術教育!美大生が深掘り!漫画・書籍紹介
スポンサーリンク

本サイトはプロモーションを含んでいます

今回はブルーピリオド11巻について深掘りしていこうと思います

なお、この記事はすでに読んでいる人向けに描かれた記事です。

なので、まだ読んでいない人はぜひ読んでみてください

また、漫画をレンタルするならDMMがオススメ。

ブルーピリオドも1冊約100円~でレンタルができるのでぜひこの機会に試してみてください

ブルーピリオド11巻のテーマは美術教育

今回のブルーピリオドのテーマは美術教育でしたね。

予備校の同期の橋田君と、高校の美術の先生の佐伯先生が登場!

佐伯先生は久々の登場で、めちゃくちゃうれしいですね。

お絵描き教室にアルバイトへ

八虎はお絵描き教室の先生にアルバイトに入っていましたが、

実際美大には絵画教室の求人は結構来ることがあり、大抵どこのお絵描き教室も美大生のアルバイトがいます。

主に美術の教職員を目指す人がいる傾向にありますね。

こざかい
こざかい

絵画教室のアルバイトは結構人気があります!

子どもと接していると普段の大学での大変な制作と違って、いい意味で何も考えずに楽しく制作を教えたりできるのでいい経験になります。

純粋に制作することの楽しさを思い出させてくれますね。

実際、僕も短期で絵画教室にアルバイトをしに行ったことがあります。

幼稚園生ぐらいだとなかなか会話のキャッチボールも難しいので、それはそれで違った難しさがありました(笑)

子ども向けの絵画教室の目的

子ども向けの絵画教室の目的は一言でいうと、子どもの創造力と自分で考える力を養うこと。

ここが美術の予備校とは違うところではないでしょうか。

ブルーピリオド7巻までに描かれた受験の美術予備校では画力をあげることに徹するのに対して、

絵画教室ではあまり指導しないことが求められています。

意味合いが違うことが今回の漫画を読んでわかったのではないでしょうか。

子どもの絵に直接絵を加えたり、こうしたほうがいいとかいうのは想像力を奪うので指導としては良くないんですよね

実際、漫画でも手を加えようとしていた先生がほかの先生に怒られるシーンがありました。

お客様は子どもの両親というジレンマ

絵画教室のジレンマとして、お客様は親ということがあります。

子どもが通うのですが、実際には親が子どもにこうなってほしいという気持ちで通わせているので、親がイメージする絵画教室でないとお金を払ってくれません。

しかし、親がイメージする絵画教室と、教育的に良い絵画教室は異なっていることがほとんどです

例えば、ブルーピリオドでも描かれていましたが、親は”うまい絵”を子どもに描いてほしいと思っています。

ですが、美術教育的にはそれは間違いで、うまい絵よりも自由な絵を描かせることに徹します。

これは子どもの自分で考える力や創造性を養うため。

子どもの年齢に合わせて発達段階に合った指導をします。

ここが大きなギャップですよね。

よく子どもの絵画コンクールに向けて絵画教室で絵を描かせたりもしていますが、

親は賞を取ってほしいのでたくさん指導してほしいと思っているのに対して、絵画教室の先生的には好きに自由に描かせてあげたいというギャップがあります。

美術を教えるのは、幼稚園~中学生~大人までそれぞれ年齢ごとに教え方と目的は全く異なります。

こざかい
こざかい

子ども向けの絵画教室はここがある意味一番のネックです。

絵に理解がない親が通わせることも多々あり、その場合はむずかしいですね

11巻では親の美術教育の理解の無さが描かれていましたが、これは仕方がない部分も多く、

自分の知らない分野だとわからないのは当然です。

なので、少しずつ理解してもらえるようにしていくしかないです。

また、今の子どもが大人になった時にその子どもに教えてあげられるようにしなくてはいけないかなと思います

子どもが美術を嫌いになるとき

漫画でも少し出ましたが教科の好き嫌いランキングについても少し触れておきます。

小学生の図工は好きな教科の3位です

ですが、高校生になると嫌いな教科で3位になっています。

これは大体、中学生くらいから思春期を迎えるためで、うまく描けなかったりする子は自分が劣っているのではないかと思い恥ずかしくなるからです。

ほかのテストの点数とは違って、作品はよく廊下に張り出されたりするのでその差が分かりやすいんですよね。

ほかの人と比較されるとき美術は嫌いになります。

11巻でもお父さんの「あの子の絵とか上手じゃん!ああいう絵にしてみたら?」という言葉が小枝ちゃんを傷つけましたね。

美術教育的には全くうまく描く必要はないのですが、子どもの立場からするとどうしても好き嫌いの差が出やすい教科です。

教えるひとが佐伯先生のようなタイプであれば嫌いになる人も減りそうですが、実際にはうまく描くことを求める先生も中にはいて、それにあたると嫌いになりやすいです、

正解がないからこそ教えるのは難しい

これが美術出なかったら、正解があるので教えるのは簡単かなと僕は思います。

数学も社会も答えがあるので、覚え方や解き方は決まっています

ですが、美術は答えもないので、教え方も複雑になります。

このブルーピリオドが広まることで美術教育の理解がもっと普及すればいいかなと僕は思っています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました