オイルパステルを使って描いてみた!(クレヨン+パステル=オイルパステル)
オイルパステルはパステルとクレヨンの中間の画材です。
あまり聞きなじみのない画材かもしれませんが、日本ではさくらクレパスが有名です。
さくらクレパスは日本生まれの画材で、クレヨン+パステル=クレパスです。
クレヨンのもつ、油絵のような力強い色彩+パステルの混色のしやすさ・使いやすさを兼ね備えています。
幼稚園や小学校で使うことが多く、児童向けの画材と思われがちですが、画材としてはとても優秀で、侮れません。
今回はこのクレパスを使って絵を描いてみました。
さくらクレパスの特徴まとめ
・油絵のような力強い色彩
・めっちゃ安い
・混色が簡単
・使いやすい
・周りを汚さないように注意
・ほかの画材との併用に注意
・細かいところは描きにくい
クレパスやオイルパステルはいろんなタッチが使える
オイルパステルは使い方によっていろんな表現があります。
ここで簡単な例を紹介します
左はオイルパステルを寝かせて広い面積を軽く塗りました。
紙の目で風合いが変わります。
真ん中は立てて描いたタッチです。
右側は指で擦って広げた上に引っ掻いて描いてます。
ひっかき方によって見え方も変わりますね。
このタッチを組み合わせるとこんな感じの絵を描けます。
準備編
クレパスで絵を描くのに必要な道具です!
・さくらクレパス(20色以上がおすすめ)
・木製パネル+(画用紙+画鋲)orジェッソ
※描くもののサイズはできるだけ大きいサイズがおすすめ(A3以上)
・鉛筆
・新聞紙
・カッターや目打ち
・ティッシュ
・クレヨンコート
描く前にまずはベースをつくろう!
まずは木製パネルを用意します。
そこに紙で描く人は木製パネルに画鋲で固定します。(しっかり描きたい人は水張りがおすすめです。)
木製パネルに直に描く場合はそのままでも描けますが、ジェッソを塗ることをお勧めします。
私の場合は木製パネルに黒のジェッソを塗っています。
↓ちなみに絵のテーマはSNS(CTime)で募集した、「シマウマ柄のキリン」です!
まずは鉛筆で下書きをします。
鉛筆の線はクレパスで上から描くと自然と消えていくので、かなりはっきり下書きをしましょう。
使用するクレパスは最低20色は欲しいです。20色でも1000円もしない値段で買えます!
買ったときはクレパスに紙が巻いてあると思いますが、紙はとりましょう。
描き初め!まずは大まかに塗ろう!
まず、大まかな色を付けていきます。
この時、広い面は寝かせて描きます。クレパスに巻いてある紙をとってから描きましょう。
クレパスは上から塗り重ねることができるので、どんどん色をのせていくのがコツです。
次に大まかに色が乗ったら、指を使って伸ばすように描いていきます。
そうすると、周りの色と混色されながら、画面に色が定着していきます!
描いていくとだんだんクレパスが乗りすぎて描きにくくなるときがあります。
その時はカッターの背を使ってこそげ落とします。絵を修正する場合もこの方法です。
クレパスの技法として、スクラッチ技法というものがあります。これは下地の上に色を塗り、その後上の色を削ることによって下の色を透かします。削る道具は目打ちやつまようじ、カッターなどがいいです。
削り取ったかすは周りに飛び散ると汚れの原因になるので、なるべくティッシュ等で拭き取ったりします。
あらかじめ新聞紙を敷いておくと削りカスの飛散を防げます。
↑大まかな下地ができた様子
その後、絵の密度を上げるために細かいところを描いていきます。
クレパスのデメリットとして、細かいところを描くのはかなり難しいです。
絵自体が大きいほどあまり気にならなくなりますが、A3サイズだとちょっと気になりますね。
他の画材との併用
もし細かく場合は他の画材と併用する方法があります。
併用できる画材は油絵の具です。クレパス自体も同じオイル系なので併用できます。
逆に併用できないのはアクリル・水彩絵の具、ペン類、インクなどなどです。
クレパス自体がかなりやわらかいのと、オイル系なので水性の画材をはじきます。なので基本的に併用は難しいです
ただし、無理やり併用する方法があります。
私の方法ですが、クレヨンコートをかけて、その上から液体のバーニッシュを厚く塗ってコーティングしてしまう方法です。こうすると上からアクリル絵の具で描くことができるようになります。
↓これで完成です。鼻筋の細かい縞や、まつ毛は細かいのでアクリル絵の具で描いています。
完成後はクレヨンコートをかけます。↓
クレヨンコートとは、完成した作品を保護するもので、特にクレヨン・クレパス画には必要なものなので必ず使います。
オイルパステル系は乾かないので、触っただけで絵が崩れていきます。
ただ、厚塗りしている場合はクレヨンコートだけだと塗膜が薄すぎるので、上から液体のバーニッシュを塗る必要があります。
または、油絵のワニスでも大丈夫だと思います。同じオイル系の画材なので!
今回使用した画材はこちら!
今回の使用画材はこちらのAmazonで購入できます!
少し試してみてはいかがでしょうか!
サクラクレパス クレパス ハイクオリティ 50色 VP50N
クレパスの場合、混色して色を作ることはかなり難しいので、色数はなるべく多い方がいいです。
市販のものは24色程度なので、ネットでより色数が多いものを取り寄せましょう。
このクレパスは50色セットですが、価格も2000とちょっとぐらいなのでかなりコスパがいいです。
正直プロの人も使うレベルです。
このセットは大きめの画材店でもまずおいてないので、ネットで買ったほうがいいです。
ホルベイン 画溶液 スプレークレヨンコート O616 220ml
作品の保護スプレーです!作品完成後に吹きかけます。
このスプレーは必須です。
吹きかけた後は重ね塗りがしやすくもなるので、絵の途中で使うのもオッケーです。
クレサンジャパン シナベニヤパネル A4
紙に描いてもいいですが、せっかくなら木製パネルに絵描いたほうが作品として完成度が上がって見えます!
木材の質でラワンかシナベニヤの2種類がありますが、シナベニヤのほうが描きやすいのでおすすめ!
クレパスの道具についてなどの記事はこちら!↓
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