美大生と一般人では見ている世界が違う!

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今回は絵がうまい人と下手な人の違いって何かについて話していきます!

絵を描くと世界の見え方が変わる

はじめに上手い人と下手な人の違いについて結論を言ってしまうと、

その違いは見えているものがそもそも違うということです!

絵がうまいとは、観察する力がついている人のことで、同じものを見ていても、受け取る情報量が多く、その見え方は異なっています。

昔のテレビで見たある実験

私が高校生ぐらいの時に見た番組のある企画で、

一般人と美大生に「キリン」の特徴を書かせる企画がありました。この番組は今でも覚えています。

「キリンの特徴は?」という質問から、

実物の「キリン」を見ずに手元の紙に書き出して、

その結果から、一般人と美大生に差があるのかどうか、美大生が絵がうまい理由を調べるものでした。

番組では眉間にしわを寄せながら「キリン」を思い出して両者とも手元の紙に特徴をどんどん書き出していきます。

で、結果はというと、

その差は歴然でした。

一般の人は、

「首が長い」「足が長い」「大きい」「茶色の模様」

ぐらいで3~5個の特徴しか答えられなかったのに対し、

美大生は

「首が長い」「足が長い」「大きい」「茶色の模様」 に加えて、

「舌が長い」「蹄がある」「角がある」「しっぽが長い」「しっぽの先はふさふさ」「まつげが長い」などなど

このような掘り下げた特徴も書いており、平均で15個近く書いていました。

この差ってすごく大きいと思います

音楽で言うところの絶対音感に近いスキルです。

つまり、「絵を描くと世界の見え方が変わる!」ということです。

「絵を描くと世界の見え方が変わる!」

あるものを見たときに特徴をこたえられるということは、物の解像度が違うということだと思います。

例えば

リンゴを例にすると、

一般人の考えるリンゴの特徴は

「丸い」「赤い」「へたがある」という感じで

その見え方はこんな感じ

対して美大生の場合のリンゴの特徴は

「上から見ると五角形」「横から見たときにやや上に重心がある」「赤と黄色が混じっている」「表面が半光沢」

そして見え方は

正直このぐらい違う!

解像度がめちゃくちゃ違いますよね。

あくまでイメージですがこのぐらい差があります。

どうして見え方が変わるのか

どうして同じものを見ているのにこんなにも違うのかというと、

記憶のプロセスに違いがあると思います。

あるものを見たときに

見る

言語化(丸い、赤い)・概念としてのリンゴに

一般化(リンゴは赤くて丸いものだ!)

このプロセスをたどります。

問題は「見る」→「言語化」のプロセスで、この段階で多くの視覚的情報がそがれます。そして言語化が集まって概念になります。

日常生活では、リンゴを言葉に置き換えてしまったほうが会話もスムーズにするうえでとても大切なので、リンゴを言葉にしてしまったほうがいいんです。


このリンゴよりも、

こっちのリンゴのほうが人に伝えるときに楽。

なので、言葉に置き換えるのが普通なんです。

そしてその言葉が邪魔をして、「リンゴは丸いものだ、赤いものだ」というフィルターが自分の中に生まれます。

ですから、リンゴを見てもそのフィルター越しに見るので、解像度が低いんです。

ただ、絵の訓練をしてくると、物を観察する力が付きます。

いままで自分の中にあったフィルターを取り払いながら、ありのままのリンゴ、リンゴそのものをそのまま受け入れることになります。

ですから、リンゴを見てもその情報量は多いんです。

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