きれいな色、美しい色ってどんな色?

きれいな色、美しい色ってどんな色?デザイナー向け
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素朴な疑問 きれいな色って何だろう

今回の記事のテーマはきれいな色についてです。

よく色がきれいとか汚いとか言いますが、きれいな色って何色なんでしょうか。

きれいな色といってもそれがどんな色なのかは説明が難しいですよね。

僕は美術の予備校時代に描いた絵を講評されるときに、色のセンスがなく、色が汚いとよく言われていました。

最初は色が汚いの意味が分からなかったのですが、少しずつ勉強して、現在は色のセンスが良くなった経験があります。

その時に、きれいな色についてどんな色なのかを考えていたので、それをこの記事で書いていきます。

きれいな色といわれてイメージする色

きれいな色といわれて何色をイメージしますか?

真っ赤や真っ青な色はきれいなのか、

茶色はきれいな色?

人によってもその色は違いそうですよね。

子どもだったら渋い色は汚いというかもしれませんし、50代ぐらいの大人だと逆に味があると思うかもしれません。

きれいな色とは結構難しい言葉なのではないでしょうか。

逆に汚い色はどんな色?

よくこのような問題をとらえるときには逆に考える方法もあります。

汚い色が何かがわかれば、きれいな色もわかるという感じ。

汚い色といわれてよく思い浮かべそうな色は茶色かなと思います。

茶色は汚い色なのか

茶色は汚い色とよく合われる色ですが、きれいな茶色もあります。

ですが、下の写真のようにきれいな茶色もあります。

色は組み合わせできれいかどうかが決まる

きれいな色について先に結論をいうと、色の組み合わせ(配色)と状況によって変わります。

基本的に、1色の色だけできれいかどうかは決まりにくいです。

色の要素

色の要素が下記のとおりです。

きれいな色の配色について知る前に、先にこの色の用語について簡単に説明しておきます。

・明るさ

・色相

・鮮やかさ

・コントラスト

・トーン

明るさ(明度)、色相、鮮やかさ(彩度)で色の3要素といわれています。

この組み合わせでどんな色でも表現ができます。

このあたりのことは詳しくは配色の本や色彩検定で学ぶことができます。

より知りたい方は勉強してみてみてください。

ここでは簡単に解説していきます。

・明るさ

色の明るさ(明度)は色の3要素の一つです。

白、白っぽい色、黄色、水色、黄緑色などは明度が高く、

グレーは中間。

黒、黒っぽい色、紫、茶色などは明度が低いです。

色がついているものも、モノクロにすると明るさがわかりやすいです。

スマホでモノクロ写真を撮ると明度の差がはっきりとわかりますね。

・色相

色相は色の三要素の一つ

赤や黄色、青などの色の違いについてが色相です。

白や黒は色相がありませんが、うっすらでも色がついていれば色相はあります。

・鮮やかさ

色の鮮やかさも色の3要素の一つ。

参考として画像を用意しました。

上が彩度が高い色、下が彩度が低い色になっています。

・コントラスト

コントラストとは、色のメリハリのこと。

主に明度の差でいわれることが多いのですが、

ほかの色の要素の彩度、色相の差にもコントラストを使うことがあります。

コントラストの強い色の組み合せはこのような配色

コントラストの低い配色はこのような配色

・トーン

色の彩度と明度を組み合わせて、トーンとも呼びます。

引用 カラーサイト.com https://www.color-site.com/pccs_tones

色のトーンごとに呼び方が決まっているので、覚えておくといいです。

一般的にきれいとされる配色のパターン

色の要素を覚えたところで、いよいよ配色のパターンをいくつか解説していきます。

主に美しくなりやすい配色のパターン

・トーンを統一する

・色相を統一する

・色相が色相環で見て三角や四角、5角形になっている

・コントラストが強い

・トーンを統一する

トーンを統一した配色の例はこちら

配色に統一感が出てきて、落ち着いた感じになりますね。

よくファッションなどで取り入られています。

統一するトーンによって、渋かったり、優しそうだったりなど印象も変わってきます。

・色相を統一する

色相を統一すると色がまとまるので、美しくなりやすいです。

完全に同じ色相でなくても、近い色相を使うのも統一感が出ます。

・色相が色相環で見て三角や四角、5角形などになっている

色相環という色相を輪にしたものから、三角や四角などの多角形でとった配色は美しいとされています。

これは混ざるとグレーになる関係で、バランスよく色が満たされるからだといわれています。

ヨハネスイッテンの色紙論では、この原理についてこのように描かれていました。

何かものを見つめて別の場所を見たときに、色の残像が残りますよね。

その残像は見たものの補色が浮かび上がります。

なので、あるものを見たときは自然とその補色の色が不足しており、目で見たものがグレーになるように補われていると書かれていました。

・コントラストが強い

色のコントラストが強いとメリハリが効いて美しい配色になることが多いです。

例えば、ことらを見比べて下さい。

この2つはそれぞれ同じ色相なのですが、上のものはなんとなく目に辛い色をしていますよね。

これはあえて色の明度が似たものをチョイスしたためです。

さらに彩度が高いので、色の境界線がちらちらとする現象(ハレーション)を起こしています。

ずっと見ていられない色ではないでしょうか。

一方で、下のものはトーンの差をつけたものです。

全体的にメリハリが出て落ち着いているのがわかりますよね。

場所や状況によるのですが、このようにある程度メリハリがついた配色だと美しくなる場合が多いです。

色の状況によってもきれいかどうかが変わる

あくまで今回紹介した例は美しくなりやすいという例です。

ですが重要なのは状況です。

例えば、ピンクのスーツは東京や、海外ではいい意味で目立つかもしれませんが、日本の田舎だとちょっと場違いになってしまいます。

また、子供向けのおもちゃが渋い色をしていると、子供っぽくないと感じるかもしれません。

このように、美しいという色は状況によっても左右されることが多くあります。

なので、色の美しさはいろいろな要素が複雑に混じっているので、何が美しいかはかなり難しいものでもあります。

ただ、これについて学んでいけば学ぶほど美しい配色を使えるセンスは上がっていくので、ぜひこの機会に勉強してみてください。

色のイメージが理想と離れると汚い色になる

僕としては美しい色は理想の状況にある色のことかなと思います。

例えば、白いシャツは真っ白が理想で、そこに何か色がつくと汚れで汚く見えたり、

リンゴが黒くなっているとその色も汚く見えます。

なので理想のイメージがあり、そこからずれていると色が汚くなるのかななんて思います。

腐った食べ物は色が汚い

この理想から色がずれることは例えば、食べ物が変色していたら腐っていて食べられないということを示しており、そのような人間の本能が色の美しさに影響しているのかなと思います。

空も、曇っていたらなんとなく汚い感じもしますし、泥の汚れの色もやはり汚いです。

そんな人間が生きる上で安全かどうかを見極めるために色の美しさが生まれたのかなと思いました。

配色の本やカードで色を試してみよう

というわけで今回は美しい色についていろいろと書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。

色はとても奥が深いので、ぜひ勉強してみてください!

配色に関してはおすすめの本をこちらでまとめています。

また、僕は色彩の本をいろいろ読みましたが、色彩検定の本が最もわかりやすくまとまっています。

3級からあるので、ぜひ読んでみることをおすすめします。

読んでおくと、何か仕事とかで色を使うときに、ちょっとグレードが上がるかもしれません。

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