日本画に必要な道具をまとめました!
今回は日本画用の道具について簡単にまとめました!
初心者向けの記事になっているので、これから絵を描き始めたい!という人は是非参考にしてみてください。
筆
絵の具
ニカワ
絵皿
念紙
和紙
パネル
糊
筆
筆は毛の種類によって大まかに特徴が変わってきます。
羊、馬、イタチあたりのものが万能で使いやすいです。
最初は1本1000円前後のものを選びましょう。
・鹿
・羊
・馬
・イタチ
・タヌキ
・ネコ

筆を買うときに、下地用に幅広の刷毛も買っておくと良いです。
筆はメーカーによって質、価格がピンキリなので、選ぶのは結構悩ましいです。
詳しくはこちらで解説しています↓
絵の具(岩絵の具、水干絵の具)
日本画の絵の具は粉末顔料をニカワで溶いて使います。
鉱物を原料とする岩絵の具と、貝殻が原料の水干絵の具の2種類があります。
岩絵の具
・主な原料として、鉱物を砕いたもの
・粒子の大きさに種類がある
・粒が粗いのものは日本画らしい複雑な色の表現が可能
・全体的に高価
水干絵の具
・主な原料は貝殻+顔料
・粒子の大きさは均一でなめらか
・安価
岩絵の具のほうが日本画らしい表現ができますね。
粒子の大きさで、表面の光の乱反射具合が変わってきます。
それにより、複雑な色の表情を表現可能。
同じ色でも大きい粒子だけのと、大きい粒子に細かい粒子を重ねるのとでは見え方が変わります。
価格は色によりますが全体的に高価。
特に青系、緑系などの一部の絵の具は高いですね(天然群青はめっちゃ高い、、!)
一方で水干絵の具もあります。
こちらは貝殻+顔料を主原料とした絵の具で、岩絵の具と比べるとかなり安価。
ただ、岩の具のように粒子の大きさに種類は無く、均一なのがデメリット。
絵の表現としてはフラットな感じになりますね。
安い分、始めやすく、とりあえず日本画を始めたい人にもおすすめ。
ニカワ
ニカワは岩絵の具に混ぜて使うメディウムです。
これを使うのが日本画たる所以ですね。
主原料は動物性のたんぱく質(主にコラーゲン)。
使い方は固形のものは約10倍の水を入れ、湯煎してニカワ水を作ります。
その後、岩絵の具、水干絵の具と混ぜて使います。
温度管理がとても重要で、温度が高いとニカワが腐り、接着の機能が弱くなるので注意。
また、使わないときは冷蔵庫で保管しますが、使用期限は3日程度。
なので、こまめに作り変える必要があります。
固形のニカワを使うのは結構めんどうなので、そんなとき用に液体のニカワも販売されています。
これは常温で液体(ジェル状)で、防腐剤入りなので固形のものより格段に使いやすくなっています。

自分で作るのは本当に面倒なので最初はニカワ液を買ってしまいましょう。
絵皿
絵皿は陶器のものを使います。
浅いものを使うのが一般的。
専用のものが画材店で販売されています。
念紙
念紙はいわゆるトレーシングペーパーです。
日本画は伝統的に念紙を使っており、これを使ってパネルに下絵を転写します。
念紙は自分で代用して作れるので、買わなくてもOK。
作り方は適当な紙の裏に2Bくらいの鉛筆で全体的に広くまんべんなく塗っていけばOK。
和紙
和紙はドーサ引きされたものを使います。
ドーサとは、ニカワ、ミョウバン、水を混ぜたもので、これを和紙の表面に塗ることで、にじみ止めになります。
ドーサは自分で作ることもできますが、完成された市販のドーサ液を使うと簡単。
また、すでにドーサ引きされた和紙も販売されています。

ドーサ引きは絵の具が和紙に吸われすぎるのを防ぎます。
パネル
パネルは木製のシナパネルを使います。
パネルにはラワンとシナがありますが、シナは木のヤニが出ないのでおすすめ。
日本画の場合は木のヤニが表面の和紙ににじむことがあり、茶色いシミとなって後々出てくる可能性があります。
なので必ずシナのパネルを使いましょう。
見た目が白っぽいほうがシナです。
(ラワンは安いですが、ヤニがかなり出やすいです。使うにはヤニ止めのシーラーが必要ですが、その手間とお金を考えるとシナにした方がコスパが良いです。)
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