プロ仕様の高性能なリューターを紹介します。
今回はプロ向けリューターの選び方について解説。
リューターの選び方についていろんなサイトで紹介されていますが、
市販のリューターの低価格なリューターばかり紹介されていたり、体験談が少なくあまり参考にならないものが多かったので、この記事で詳しく書いていこうと思います。
今回の記事が参考になればうれしいです。
僕自身、指輪を作ったりする彫金を高校と大学でやっていました。
そのため、リューターを使う機会も多く、自分でプロ用のもの購入。
当時は性能についてかなり勉強してから買ったので、その経験を交えて紹介します。
ちなみに僕が使っているのはこのTP‘sⅢというリューター。
トルクは5.5Ncmぐらいあり、価格が5万前後とコスパが良いです。
※現在調べたら廃盤になっていました。
プロ向けリューターがオススメな人
この記事の後半で具体的なリューターについて紹介しますが、
まずプロ向けリューターのがオススメな人について説明します。
このどれかひとつでも当てはまる人はプロ向けリューターを選ぶと良いです。
プロ向けリューターがオススメな人
・モノづくりの仕事で使う人
・リューターで長時間作業する人(週に5時間程度)
・木やガラス、金属などの硬質なものを切削・研磨したいひ人
・モノづくりの仕事で使う人
普段の仕事がモノづくり関係のことをやっており、そのためにリューターが必要であれば高性能なプロ向けのリューターはまず買った方が良いです。
低価格なリューターだと、使用時間が短かったり、やわらかいプラスチックの研磨しかできなかったりとできることの幅がかなり狭いです。
また、安いリューターは負荷に弱く、壊れやすいものも多いので、注意しましょう。
この理由から、プロ向けのリューターをオススメします。
仕事の現場では生産性が上がれば、リューター代を回収できるので投資と思って購入してしまいましょう。
例えば週に1時間、時短になるだけでも半年で24時間になります。
なので、半年で十分元が取れるのではないでしょうか。
プロ向けのリューターは高いですが、これではかどる時間を考えるとコスパがよくなる場合がほとんど。
・リューターで長時間作業する人(週に5時間程度)
リューターには連続使用時間が定められています。
これは連続使用によってリューターが発熱するので、故障しないためにクールダウンする定められています。
プロ向けのリューターでも連続使用時間が30分のものもあるので、安いリューターだと記載すらありませんが、10分程度だと思います。
Amazonのレビューを見ていても、扱いが原因で壊れた報告が目立ちます。
安いリューターで無理は禁物。
また、安いリューターだとスイッチや電源などが手持ちの部分にすべて内蔵されている場合が多く、それらは大きく、重くなりがちで使いにくいのが正直なところ。
プロ向けのリューターではスイッチ等の本体(コントローラー)と手持ちの部分(ハンドピース)に分かれているので、持つときに軽く、快適に作業できます。
・木やガラス、金属などの硬質なものを切削・研磨したい人
木やガラス、金属などを加工したい人はパワーのあるプロ向けのリューターがオススメ
これらを加工する場合、重要な機能になるのが”トルク数”です。
トルクとはいわゆる馬力のことでこれが高いほど、硬いものも加工できるようになります。
逆にトルクが低いと削っている途中で回転が止まってしまいます。
安いリューターにはそもそもトルク数の記載がありませんが、一部のプロ向けリューターにはしっかりと記載があります。
目安としては、最低3.0Ncmは欲しいところ。
5.0Ncmあれば金属やガラスの加工もかなりできるようになってきます。
トルクが低いと回転数も落ちるので注意
プロ向けリューターを選ぶポイント
プロ向けの高性能なリューターを選ぶポイントは大きく3つあります。
・歯科用または彫金用のものを選ぶ
・トルク数の高いものを選ぶ
・磨きにこだわるなら回転数の高いものを選ぶ
・歯科用または彫金用のものを選ぶ
高性能なリューターを見極めるポイントとして、そのほとんどが歯科用または彫金用として販売されています。
歯科と彫金はどちらも精密さを必要とし、硬い歯や金属を削るので、高性能なリューターが必要なんです。
もちろん自分のものづくり用としても十分な性能。
高性能リューターを探すときは、「リューター 歯科用」や「彫金 リューター」で調べて探しましょう。
逆に安いリューターはホビー用として販売されています。
・トルク数の高いものを選ぶ
木や金属、ガラスなど、硬い素材を加工するにはトルク数の値が高いリューターを選びましょう。
目安としては以下のような感じです。
3.0Ncmが金属やガラスの簡単な加工、木の切削
5.0Ncm金属やガラス、の切削
プロ用のリューターでもトルク数が記載されているメーカーは一部ですが、記載されていれば自分の目的に合わせて安心して購入できますね。
ちなみに、僕自身は彫金の金属の加工を目的にしてリューターを買いましたが、
その時はこのトルク数をかなり重視して選び、5.0Ncmあるリューターを選びました。
トルク数についてはこちらで詳しく解説しています↓
・磨きにこだわるなら回転数の高いものを選ぶ
磨きにこだわる場合は回転数の高さも選ぶポイントになってきます。
特に金属、ガラスの磨きはシビアなので、こだわる人は選びたいところ。
とはいえ、高価格帯ではどのメーカーもそれなりの回転数があるので、僕はあまり気にしなくていいポイントだと思っています。
トルク数が下がると回転数も落ちやすいので、トルク数の数値と合わせて回転数を考えなくてはいけません。
特にトルク数の低い安いリューター(アマゾンで見かける海外の安いやつなど)は回転数が高くても実際にはかなり下がっています。
補足 エアー式より電動リューターがオススメ
今回のこの記事では電動リューターのみを紹介しています。
一方でリューターにはエアー式のものもあります。
これはエアーコンプレッサー(空気を圧縮して貯める機械)につないで、その空気圧で動くリューター。
とてもパワフルですが、コンプレッサーとの兼ね合いで家庭用電源ではまともに動かなかったり、騒音がするため、今回は紹介していません。
ちなみに僕は樹脂成型の工場で、製品を磨くアルバイトをして使ったことがありましたが、かなりパワフルで驚きました。
ですがその時のコンプレッサーや周辺設備がかなり大きかったので、家やオフィスなどではまともに使えないですね、
プロ向けの高トルクリューターのオススメ3選
プロ向けリューターを今回は3つほど紹介させていただきます
リューターのトルク数が記載されているアルゴファイルのメーカーから紹介します。
アルゴファイルはリューター専門のメーカーで、工業用から歯科用、宝飾用で使われる高性能なリューターをメインに取り扱っています。
シェア率も高く、高品質です。
アルゴファイルはしっかりとトルク数がしっかりと明記されているので、安心して購入できます。
リューターのような工具は専門のメーカーから購入するのが一番品質がいいですね。
スターP30
主に軽作業要であればスターP30シリーズがオススメ
最大トルクが3.9Ncmとそこそこあります。
金属等の切削をするのは難しいですが、磨き作業は十分にできる性能があります。
金属の軽作業からホビー用まで、レジンやプラスチック等を長時間磨く仕事であればこのスターP30で十分すぎるほどこなせます。
・最大トルク…3.9Ncm
・無負荷回転数…33000min
・ハンドピース径…直径3mm(2.35コレットスリーブ付き)
・付属品…コレットスリーブ RMP3024, ハンドピース・スタンド TRC-02, ON / OFF フットペダル TPF-20, スターピーコントローラー SPC40, スターピー ハンドピース SPH33
マキシマネオシリーズ
マキシマネオにはスリムタイプとトルク重視タイプがあり、せっかく購入するなら性能の良いトルクタイプがオススメ。
最大トルクは6.5Ncm。
このトルクだと金属などの切削もできるようになってきます。
木の重作業や、ガラス、金属の加工に向いているリューターです。
ぼくもこのクラスのリューターを普段使っています。
僕は5.5Ncmほどあるリューターを普段使っていますが、アルミや銀などの金属を削ったりもある程度できています。
エコグランデ ストロング
エコグランデはアルゴファイルのメーカーで最高品質のリューターです。
最大トルクが8.5Ncmもあるので、硬質な素材でもがっつり加工できます。
このリューターは歯科用で、硬い歯を削るために作られたもの。
なので、金属やガラス、石の加工などでも十分に耐えられます。
無負荷回転数も40000minあるので、磨き加工も最高レベルで可能。
僕の大学時代の教授(金工)はこのクラスのリューターを使っていました。
仕事としてがっつり使うのであればこのクラスのリューターがあるといいかもしれません。
・最大トルク…8.5Ncm
・無負荷回転数…40000min
・ハンドピース径…直径3mm(2.35用コレットスリーブ付き)
・付属品…ハンドピース(BLH800-3.0)、コントローラー(GEC210)、バリアブルフットペダル、ハンドピース・スタンド、コレットチャック交換用工具、保護メガネ、保護マスク
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