こんばんは小堺です。
今回は美術系やデザイン系、その他音楽家や小説家など、クリエイティブ系の人に読んでほしい本をまとめました。
特に学生は必見です。
アーティストのためのハンドブック
これは大学生の時に大学の図書館で見つけた本で、あまりにも内容が良かったので改めて自分でも買いなおしました。
アーティストという、社会的にも経済的にも不安定な職業に付きまとう、他の職種では考えられないような不安。
周囲の友達や家族からの反対や、自分の才能の無さ、焦り、などなど
その湧いて出てくる不安についてどのように向き合って行くか。
その対処法が書かれています。
作家になるか、就職をするか。進路に悩む学生に特に読んでほしいです。
フリーランスになるか悩んでいる人もどうぞ
ヨハネス・イッテン 色彩論
デザイン・美術系の人には読んでほしいです。ど定番の本です。
4、50代の人はみんな持っているのでは?というぐらいこの世界では有名すぎる本です。
これは色彩検定で勉強するような色彩論とは一線を画しています。
色彩検定の本では、グラフやデータを使った割とお堅い文章ですが、
こちらの本はかなりアーティストよりの文章です。
それもそのはずヨハネス・イッテンはバウハウスでも教えていたアーティストです。
色彩について独自の見解から、色彩の効果を抽象的な表現ではあるが、人間の沸き起こる感情のようなものを文章で主観的に表現しています。
書いてある一言一言が言葉として美しく表現されており、とても重みを感じます。
個人的に色彩検定の本を読んで意味のない勉強するよりもまずこっちを読んでほしいです。
素描論
現在絶版の本です。
デッサンを学ぶためには必ず読まなくてはいけない本です。
よくデッサンの書き方というと本当に受験のための本ばかりですが、
こちらの本は”作家”向けの本です。
作家はデッサンで何を表現するのか。
線の一本一本に呼吸を合わせ、神経を研ぎ澄ますようにデッサンを描く。
毎日卵を一個を描くような日々の訓練方法や作品の考え方が多くのセザンヌやモネ、ピカソ、といった有名アーティストを例に書かれています。
美術の歴史の結晶のような本です。
美大受験という点ではかなり遠回りなので必要ない本ですが、作家になる人には読んでほしい本です。
絶版になるのが不思議な本です。
人はなぜ「美しい」がわかるのか
大学時代に経済学の友人と美術館に行ったのですが、
「美しい」が分からない派の人間でした。
それからしばらくしてこの本を大学図書館で見つけることとなります。
いままで美大に行っているくせに「美しい」が分かる・分からないについてはあまり考えなかったです。
この本は「分からない派」の人の視点も書かれているので、それがすごく新鮮でかなり勉強になりました。
「美しい」という言葉自体かなり抽象的ですが、その概念の説明もかなり分かりやすいです。
「美しい」について美術の中の共通言語ではあると思いますが、内輪だけでなく、外の人に向けて説明するのにとても参考になります。
コメント
[…] 美大卒がおすすめする本当に読んでほしい本4選(美術・デザイン系)音楽もOK 2019年2月14日 […]
[…] 美大卒がおすすめする本当に読んでほしい本4選(美術・デザイン系)音楽もOK […]