夏休みの自由研究で工作をしよう!
今回は夏休みの自由研究で自由工作をする人向けに、テーマや材料の選び方などを紹介します。
僕自身は美大で教職課程で勉強もしていました。
美術と教育的な観点から、解説していきます。
自由工作の観点と大切なこと
自由研究のテーマを決める前に、何を求められているのかについて解説していきます。
自由研究や工作では、「自分で課題やテーマを決めて、自分なりに工夫や創造をすること」です。
自由研究も教育の一環なので、このような意味があるんですね。
子どもが工夫して自由研究を行うことで、社会に出た時に自立して物事を考えて解決する力を伸ばせます。
なので、あくまでも子ども自身がどう考えて工夫したかがとても重要。
工作の場合だと、大人がキットを買い与えてしまうのは簡単ですがおすすめしていません。
学校の先生の立場からすると、キットをそのまま作ってきたものを評価するのはとても難しいです。
材料だけのキットは可ですが、完成されすぎたキットはおすすめしていません。
それでも使う場合は、自分のオリジナリティを出す必要があります。
使うのをオススメしないキットの例
このような完成されすぎているキットはおすすめしません。
これは自分のオリジナリティを出しづらいです。
自由研究用として販売されているものでも、このように完成されすぎているキットが混じっているので、注意しましょう。
使っても良いキットの例
こちらのようなキットは、完成見本のようなものはなく、自分で絵を描いたりして工夫できる余地があるので、使っても大丈夫です。
あくまで材料や道具のみとして販売されているキットは使っても大丈夫です。
自由工作におすすめな材料
ここからはキットを使わずにする自由工作でおすすめな材料について解説していきます。
子どもでも扱いやすい素材をあげていきたいとおもいます。
木材
・バルサ材
→とても軽くてかなり加工しやすい木材。5mm程度の薄いものならカッターでも切れるほど
・スギ
→ホームセンターでも多く見かける木材。大きめのものを作るときに重宝する
木を購入するときは節目が無いものを選ぶと良い
・ヒノキ
→ヒノキは彫刻の材料として優秀。木目も少なく、彫刻刀での加工がしやすい
・シナ
→板材としてよく売られている。彫刻刀での加工がしやすい。版画にもよく使われる
木材はこれらの種類が加工しやすい木の種類になります。
特にバルサ剤はものすごく軽くて加工しやすく、のこぎりを家で使うのはちょっと、、という家でも使えますね。
100円ショップで買える小さなのこぎりでもすぐにサクサク切れます。
木材を購入する場合、近くのホームセンターでできます。
ホームセンターだと、カットも行ってくれるので、大きめのものを作る場合はカットを頼んでも良いですね。
木の端材もあると何かと重宝するので、併せて買っておくと良いです。
粘土
・石粉粘土
→紙粘土よりも加工がしやすい粘土。紙やすりをかけても毛羽立たない。
・樹脂粘土
→手につきにくくて扱いやすい粘土。丈夫で薄いものも簡単
・オーブン粘土
→オーブンで焼くと固まる粘土。アクセサリーなどによく使われる
粘土も工作でよく使われる材料ですが、石粉粘土が一番オススメ。
紙粘土よりもきめが細かくて、固まった後に彫刻刀で削ったりもできます。
加工の幅がある点でとても優秀。
テーマの決め方
ここからは自由工作のテーマの決め方について解説。
作品のテーマは主に3つのタイプに分類できます。
・具体的なもの
→昆虫や動物の絵など
・抽象的なもの
→楽しかった時の気持ちや、音楽をテーマにしたもの
・イメージなど
→自分の将来の姿など
比較的取り組みやすい純順番で具体的なもの、イメージ、抽象的になります。
・具体的なもの
具体的なものは、見たものをそのまま観察して描くので、取り組みやすいテーマになります。
自由研究で行う場合は、実際に動物園に行って写真を撮って、その動物を粘土で作るなどができますね。
作ること以外にも、自分で見て気が付いたモチーフの特徴も紙にまとめておくとより良いです。
また、使う素材を工夫するのも面白いかもしれません。
例えば、新聞のチラシを使ってちぎり絵で表現してみたり、ストローだけで作ってみたりなど。
表現方法を変えることで、新しい発見が見つかります。
具体的なテーマの例
・動物園に行って写真を撮って観察し、粘土で立体的に作ってみる
・植物をモチーフに木にレリーフを彫ってみる
など
・抽象的なもの
抽象的なものは少し難易度が高いですが、面白いテーマのひとつです。
例えば、音楽を聴いてそのイメージを絵にしたりや、風を立体的に表現するなど。
目に見えないものを形にすることは想像力が発揮されるので、子どもの自由な考えが表れやすくて予想外なものもできます。
抽象的なものを自由工作で作る場合は、感じたことを言葉でしっかりとまとめておくのがポイント。
まとめることで、作ったものが抽象的でも、根拠が分かることでしっかりとした工作になります。
具体的なテーマの例
・音楽のイメージを立体にする
・風を立体で表現してみる
・イメージなど
イメージとは、例えば将来の夢や、未来の生き物や建物を表現することです。
イメージは抽象的と具象的の間のようなテーマですね。
子どもらしい自由な発想をしてもらうことが大切。
テーマは子ども自身に決めてもらった方が、興味がわきやすく、取り組みやすくなります。
具体的なテーマの例
・将来の夢を作品にしてみる
・ゴッホの絵を立体作品にして表現してみる
イメージを作品にするときはテーマを工夫すると面白くなりますね
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いかがでしたでしょうか。
子どもの自由研究は毎年の頭を悩ますイベントですが、
今回の記事が参考になれば幸いです!
下記の記事では、絵を描くときのポイントも解説しています。
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