今回は油粘土の特徴とオススメの選び方について解説していきます。
油粘土の特徴
油粘土は油土ともよばれ、その名の通り油分を含んだ粘土のことを指します。
粘土の細かい粒子を油でまとめたもの。
水分を含む粘土とは異なり、乾燥しないので固まることはほぼありません。
そのため再利用もしやすく、何度でも形作ることができます。
僕としては乾燥肌の人にも優しいのがうれしいポイント。
水粘土を使うとどうしても手がひび割れてくるのでつらいです。
油粘土の特徴
・粘土に油分が含まれている
・乾燥して固まらない
・繰り返し使える
・手が乾燥しない
油粘土の用途
油粘土の用途としては、子どもの粘土遊びから彫刻の模型、型どりの補助まで使う機会は多いです。
小学校や幼稚園でよく使われますが、この時は柔らかい油土がよく使われています。
彫刻をする人にもよく使われており、金属や樹脂の彫刻の原型を油土で作ることもありますし、彫刻の試作(マケット)を作るときにもよく使われています。
彫刻用の粘土は硬く、密度のあるものが多く、細かい造形に適しています。
昔は車のモデルも油土で作っていました。
自動車会社には専門のクレイモデラーがいます。
おすすめの油粘土
ここからはおすすめの油粘土を2つほど紹介します。
子ども向けにオススメ!デビカ 油ねんど
子ども向けの粘土にはデビカの油粘土がオススメ。
懐かしいみどり色の粘土です。
なぜ子ども向けの油粘土は緑色がよく使われているのかはいまだに謎なのですが、
床に落ちても気が付きやすいのでいいですよね。
固さは比較的柔らかめで、子どもにも使いやすくなっています。
また、油粘土特有のにおいも抑えられているので子どもに向いています。
大人の彫刻にオススメ!レオン油土
彫刻用におすすめなのがこのレオン油土。
美術界隈では一番スタンダードな油粘土です。
レオン油土は持つとわかるのですが、ずっしりとした重さがあり、詰まっている感じがあります。
レオン油土はパッケージの色が赤、黄、紫と分かれていますが、これは硬さで分けられています。
これが最大の特徴。
赤が標準的で黄色が少し固め、紫が一番固いです。
固いほど細かい形がハッキリとしやすく、エッジが出やすいです。
より精密な彫刻をするなら紫を使うのがオススメ。
赤色は大きい作品やマケット制作、紫は小さめの作品や精密な作品の型どりの原型の制作と使い分けましょう。
粘土は開封してしまうとどれがどの固さかわからなくなるので、別々の容器で保管します。
寒い冬場に紫のレオン油土を使うとかなり硬いときがあります。
その時は黄色や赤を使いましょう。
季節によって使う粘土を変えます。
標準硬度の赤
中硬度の黄色
高硬度の紫
レオン油土について詳しくはこちら↓
補足 油粘土が硬いときは?
油粘土を使っていると、硬くてなかなか粘土として使いにくくて困るときがあります。
解決方法は2つ
・温める
・油を足す
油土は気温によって固さが変わります。
特に冬場はかなり硬くなることがあるので、その場合は部屋を暖めるか粘土をストーブなどで温めると良いです。
また、油粘土は粘土自体の油分が抜けることでも固くなります。
その場合は応急処置として、サラダ油を少しまぜることで柔らかさを長続きさせることが可能。
この時に混ぜすぎないようにしましょう。
必ず少しづつ様子を見ながら混ぜ込みます。
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