油絵の具の画溶液のオイルの種類と特徴まとめ!

油絵の画溶液のオイルの種類と特徴まとめ!油絵の具
スポンサーリンク

本サイトはプロモーションを含んでいます

主に絵を描くときに使うオイルの種類と特徴まとめ

今回は油絵に使うオイルについてざっくりと種類をまとめてみました。

油絵のオイルは種類がとても多く、どんな時に何を使えばいいのかよくわからないですよね。

そこでこの記事では主要なオイルを簡単にまとめてみました。

ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。

こざかい
こざかい

画材店に行くと油絵のコーナーにたくさんのオイルが並んでいますが、使い方などが分かりにくかったので、今回まとめました。

乾性油

乾性油は主に油絵具の中に混ざっているオイルのこと。

絵の具のメーカーによって混ざっているオイルの種類が異なります。

乾燥後は塗膜を作り、時間をかけてゆっくりと固まっていきます。

絵の具が硬くなったときにも一緒に混ぜて使えます。

主な効果は絵の具の定着を良くすること。

また、艶や透明感も与えることができます。

こざかい
こざかい

感覚としては、水よりも糊に近いイメージです。

・ポピーオイル

芥子から採れる乾性油

リンシードオイルよりも乾燥が遅め

色が透明に近くて黄変が少めなので、白っぽい色を作るときに向いているオイル

・リンシードオイル

リンシードは亜麻仁を原料にして作られたオイル。

ほかの乾性油と比べて乾燥が速めで塗膜が強く、黄変がしやすい特徴を持っています。

そのため、白っぽい色を多く使う場合は避けた方がいいオイル。

黄変した場合は日光に当てるともとに戻ります。

・サンフラワーオイル

向日葵を原料にして作られたオイル。

性質はポピーオイルやサフラワーオイルと似ています。

ほかの乾性油と比べて、日本ではあまり見かけないオイルです。

こざかい
こざかい

ロシアではよく使われているようです。

・サフラワーオイル

ベニバナから作られたオイル。

性質はポピーオイルやサンフラワーオイルと似ています。

油絵具の中に含まれるオイルとしては現在、一番よく使われています。

耐久性は弱め

こざかい
こざかい

ターレンスの高級油絵の具シリーズのレンブラントもこのサフラワーを使った油絵具です。

・ウォールナットオイル

クルミから精製されたオイル。

リンシードオイルと似た性質を持っています。

白色で黄変が少なく、強度もそこそこあるのでオールマイティに使えます。

ポピーオイルとリンシードオイルの中間的存在と言えるオイルです。

揮発性油

揮発性油は絵の具の柔らかさを調整したり、乾燥を早めたりするときに使います。

乾燥後は揮発して完全に抜けてしまうので、絵の具そのものに影響は与えません。

(乾性油の場合は乾燥後も塗膜として残る違いがあります。)

揮発性油自体に定着力は無い点に注意。

揮発性油で絵の具を薄めすぎると定着力が落ちます。

こざかい
こざかい

イメージとしては水彩絵の具と水のような関係ですね

・テレピン

テレピンは最もよく使われる揮発性油。

油絵を描くときは最初にこのテレピンで絵の具を多く説いて薄めて使います。

絵の完成にしたがって、徐々にテレピンの割合を減らして終わらせます。

また、ほかの乾性油や樹脂系油と混ぜて使うことも多いです。

・ぺトロール

ぺトロールもテレピンと同様の使い方をするオイルです。

テレピンとの違いは黄変がしにくいことと、臭いがしにくいこと。

油絵の臭いで悩んでいる人はぺトロールの無臭タイプをメインに使うと良いです。

デメリットとして、やや溶解度が低いこと。

ダンマル樹脂などと併用すると溶け残る場合があります。

・ラベンダーオイル

ラベンダーオイルはほかの揮発性油と比べて溶けやすい特徴があります。

揮発度は低いため、揮発性油の中ではゆっくりと遅く乾燥します。

樹脂系油

ほかのオイルの補助剤として使われ、調合して使います。

主にオイルの粘りや光沢などの調整として使われています。

・ダンマル

ダンマルは天然の樹脂の油です。

乾燥を早めたり、塗膜を作ったり、絵の具のはじきを抑えたりなどいろんな用途があります。

基本的に単独で使われることは無く、ほかのオイルと調合して使われます。

・コーパル

コーパルは琥珀になる前の樹脂。

速乾性で塗膜も強く、艶も強め。

コーパルもダンマルと同様にほかの乾性油や揮発性油と調合して使われます。

その他

ここではその他オイルについてです。

調合されたオイルなどを紹介します。

・ペインティングオイル

リンシードオイルとぺトロールを混ぜて、促進剤を少し加えたもの。

乾性油と揮発性油の間のオイルで、どんな場面でも使える万能オイル。

乾燥が早すぎず遅すぎず、定着力や塗膜もあるという感じです。

慣れてきたら自分好みにペインティングオイルを調合するのもアリ。

・アルキドメディウム

アルキドメディウムは絵の具の乾燥を早める促進剤としてよくつかわれます。

油絵は乾燥に数週間の時間がかかるものですが、アルキドメディウムを混ぜるとその日のうちに乾かすことも可能です。

塗膜も強いのもうれしいポイント。

特に時間の制限のある美大受験では、下地を早く乾かすためにこのアルキドメディウムが重宝されています。

・ルツーセ

ルツーセはダンマルをぺトロールで溶かしたもの。

制作途中の油絵のつや出しに使われます。

油絵は乾燥するとツヤがなくなるので、その調整用に使用。

制作中に乾燥した場所とそうでない場所でつや違いから、色の見え方のムラができます。

このムラができた状態だと絵を描くのは結構大変。

そのため、乾いてつやが無くなった個所にルツーセを薄く塗って、つやを出して見え方を均一にします。

作品の完成後に塗るオイル

油絵は絵具が完全に乾燥した時に表面保護のためにワニスを塗ります。(油絵の完全乾燥には通常半年~1年ほどの時間がかかります。)

表面に塗布することで、たばこの煙やホコリなどの外部の刺激から作品を守ります。

なので作品を長期保存する場合は、完成したら必ず塗っておきましょう。

・タブロー

タブローは油絵が完全乾燥した後に塗ります。

塗膜が強いのが特徴。

筆やナイフの洗浄に使うもの

ここでは絵を描くとき以外につかうものを紹介します。

・筆洗液

筆洗オイルは使用済みの筆を洗浄するときに使うオイル。

筆洗器の中にいれて繰り返し使用します。

・ストリッパー

ストリッパーはすでに固まってしまった絵の具を剥がすときに使います。

筆やナイフを漬け込むことで、絵の具汚れを浮かせて落とすことが可能。

こざかい
こざかい

筆洗液は絵具が固まる前、ストリッパーは固まった後につかうという感じです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました