【美大受験の平面構成】絵の構図のコツまとめ

【美大受験の平面構成】絵の構図のコツまとめ平面構成
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美大受験の平面構成の構図をマスターしよう!

今回は平面構成における構図を一緒に勉強していきましょう!

僕自身、美大受験のころは平面構成が苦手で、構図の参考になる本を探しましたがなかなかありませんでした。

そのため、美大を卒業した僕が振り返って平面構成の構図のポイントを簡単にまとめてみました。

美大受験でデザイン科や工芸科を受ける人や、受験はしないけど絵の構図について知りたい人は是非参考にしてみてください

こざかい
こざかい

その辺の美大の受験の参考書以上に解説していきます。

美大に絶対に合格したい人は必読、、!

平面構成の要素や気を付けるポイント

美大受験の平面構成に抑えておきたい構成の要素と気を付けるポイントは下記のとおりです。

・連続、反復、リズム

・崩し

・動き

・アイキャッチ

・4隅のバランス

・コントラスト

・粗密と余白

・モチーフの役割を決める

こざかい
こざかい

必ずしもこれらすべてを抑える必要はありませんが、自分の作品がいまいちパッとしなかったときはひとつずつ確認していきたいですね

ここからはモチーフを三角や四角などの幾何形態に置き換えて構図の説明をしていきます。

連続、反復、リズム

まず基本となる配置が連続したものです。

同じものを2つ以上並べることで生まれます。

平面構成では、ほとんどの場合一つのモチーフを複数配置することになりますね。

置いたものの間隔によってリズム感も生まれてきます。

また、同じものが複数配置されている場合、人の目線はその配置の動きに目が流れやすくなることも覚えておきましょう。

崩し

連続したものに少し変化を加えていきます。

全く同じものが並んでいるとメトロノームのように静かで単調なイメージですが、変化を加えることで音楽のように動きが生まれます。

大きさや、色、傾き、コントラスト、描写の密度など、変化をつける方法はたくさんあるので、イメージに合ったものを使いましょう。

こざかい
こざかい

変化を加えることで絵の面白みが出てきますね。

前面に敷き詰めるような配置の仕方もありますね。

これも美大受験の平面構成ではよく使われる構成なので覚えておくと良いです。

動き

平面構成では動きも大切な要素です。

目線の動きをコントロールすることで画面にまとまりができ、見やすくなります。

目線の動きは同じものを複数置いた場合、流れやすくなり、大きさや目のつきやすさで目の流れる順番が変わります。

同じものが無い場合でも、モチーフの形や、色面、描写の密度で目の動きをコントロールすることも可能

動きを出す方法

・同じモチーフを配置する

・大まかに色面で分割した時に、縦長や横長の色面を作る

・複数のアイキャッチを作る

こざかい
こざかい

赤丸をアイキャッチ、赤矢印を目の動きで表現してみました。

アイキャッチ

アイキャッチはその絵の中で目を引くポイントです。

1から順番に3つぐらいあると良いですね。

アイキャッチの順番は目の動きの順番にもなり、動きにつながりやすいのも覚えておきましょう。

アイキャッチのポイントとしては、

・キーとなる数が少ない小さめのモチーフを配置する

・描写をめちゃくちゃする

・ロゴなどのあるモチーフを配置する

・色のコントラストや彩度、密度を上げる

これらの方法で目につきやすくなってきます。

こざかい
こざかい

アイキャッチの場所は画面の中央から少しずらしたポイントが王道です。

画面の端には1番のアイキャッチを置かないように注意しましょう。

4隅のバランス

画面のうち、端や4隅はとても大事な部分です。

4つ角の部分の配色やその比率が似通ると画面の動きが止まりやすくなるので注意しましょう

例えばこのような感じです。

上の2つは4隅が似たような感じになっているので、バランスが取れすぎてしまい、動きが止まっているのが分かります。

それを少し改善させると下のようになります。

少し配置を変えただけですが、動きが出たのがわかるでしょうか。

動きが出ると、画面の外への広がりも出やすくなります。

また、下記のような前面にモチーフを敷き詰めた場合も、画面の外にモチーフが切れるかどうかは重要な部分。

少しの配置で見え方が変わる点は覚えておきましょう。

こざかい
こざかい

上のものはきれいに整っている感じがありますね。

この場合は他のモチーフで動きを出す必要があります。

下の場合は4隅で四角が切れるバランスが変わっているので、少し動きが出ています。

こちらの方が自然な印象になりますね。

絵の表現の目的に合わせてどちらかを選ぶ必要があります。

コントラスト

絵はグレースケールで表したときに、かっこよく見えるものが良い絵とされています。

例えばこのような感じです。

悪いコントラストの例↓

良いコントラストの例

上のものはコントラストが弱く、一番目立ってほしいアイキャッチのコントラストがほぼ無いので、どこに目を合わせればいいかわかりません。

ですが、改善後はコントラストが全体的に明快で、目立ってほしい部分は特にしっかりとしたコントラストになっているので、自然と目を引きやすくなっています。

こちらも同じように改善してみました。

黒い三角形のところに目が行きやすくになりましたね。

こざかい
こざかい

絵をモノクロに変換する方法は、今だとスマホのカメラ機能で簡単に見ることができます。

また、モノクロにしたときの意識は絵を描く前のエスキースの段階でしっかりと持っておきましょう。

粗密と余白

絵は粗密や余白を意識して入れることで絵の動きや深みが増します。

目についてほしいところは密度を増し、逆に目についてほしくないところは大きな余白を作りましょう。

余白があることで、密の部分がより生きてきます。

例えば、こちらは粗密が全くありません。

ですが、丸の流れを縦に変えるだけで丸と四角の重なりに密度が生まれ、画面の左上に余白が生まれています。

別パターンで下の画像も作ってみました。

こちらも粗密ができたのが分かります。

こざかい
こざかい

粗密に関しても、モノクロにしたときに粗密になっているかが重要です。

モチーフの役割を決める

モチーフに役割を決めると構成がしやすくなることも覚えておくといいです。

役割は主に3つ

・主役(目立つもの、目立たせたいもの)

・補佐(主役を目立たせるために使ったり、目の動きをサポートする)

・脇役(背景的に使う)

・主役(目立つもの、目立たせたいもの)

主役は主にアイキャッチの部分に使います。

数はできるだけ絞った方がベターで、1~3個程度にします。

複数使う場合は一番目立つ1個はしっかりと描写し、ほかのものはあえてあまり描写しない(密度を上げない)という差をつけることが大切

・補佐(主役を目立たせるために使ったり、目の動きをサポートする)

主役だけでは作り切れない目の動きや、粗密のバランスを調整するときに使います。

縁の下の力持ち

・脇役(背景的に使う)

背景的に使うモチーフです。

主に大きなモチーフがこの役割を担い、画面全体の大まかなイメージや色面を作るときに使います。

こざかい
こざかい

モチーフが全部主役は無謀なのでやめましょう

演劇のように役割を作ることで、主役が生きてきてストーリーが生まれます。

背景的なモチーフも絵の全体のイメージをつかむので、役割としてとても重要な点は覚えておきましょう。

ちなみに役割が悪いとこのような感じになります。

どれも同じような大きさや数、扱いなのでかなり絵が単調になってしまっています。

改善すると下記のような感じです。

こちらは三角がメインで丸がサブ、長方形が背景的な役割を担っています。

展開パターン

ここからは実際に構図の展開のパターンを見ていきましょう。

実際に僕が考えていることをそのままか行くのでぜひ参考にしてみてください。

使うモチーフは丸、三角、四角のみで構成していきます。

こざかい
こざかい

最初はテキスタイルの模様っぽく四角を敷き詰めた感じにしようかな

この四角の隙間から見え隠れする面白さを出していきたい。

こざかい
こざかい

丸を使って大まかな目の流れを作ってみた。

左上の丸の配置によって四隅の変化を加えた。

下の丸は四角の上に出した方が配置に変化が生まれて面白そう

こざかい
こざかい

三角を配置してみた。

右下の三角が今回の見せ場。

四角をそこだけずらすことによって、アイキャッチになりやすく工夫してみた。

こざかい
こざかい

目線の動きはこんな感じ。

目線のところ以外にはモチーフの変化がないので、かなりわかりやすくまとまっていると思う。

モチーフを描写するときは、アイキャッチの部分をしっかりと書いていきたい。

また、モチーフ同士の影をうまく描くと奥行きも生まれてきそう。

こざかい
こざかい

ちなみにモチーフをそれぞれ同じ配置で役割だけ変えるとこんな感じになります。

印象が結構変わりますね。

2つ目のパターン

こざかい
こざかい

とりあえず四角を中央にドンっておいてみた!(笑)

平面構成には大胆さも結構大切で、ユニークな絵になりやすいです。

こざかい
こざかい

丸を適当に散らしていきます。

この時に四隅のバランスにも気を付けていきたいですね。

こざかい
こざかい

丸と四角だけでは目の動きがないので、主役の三角でアイキャッチと目の動きを作っていきます。

こざかい
こざかい

目の動きはこんな感じ。

こちらもかなり明快だと思います。

ほかの展開パターンもいくつか考えてみました。

平面構成の構図力を鍛える練習方法

平面構成の構図力は訓練で簡単に鍛えることができます。

方法は今回の画像のように、三角や丸、四角を使って構図のパターンを数100通り描きだしてみること。

大量に描くことで引き出しを作っていきます。

たくさん作っておいてから、今回の構図のポイントを意識して、良い構図とそうでないものを見極められるようになったり、

実際の試験の構成で同じように使えるものが出てきます。

クロッキー帳と鉛筆だけで練習できますし、illustratorやwordなどを使って作ってみるのもおすすめ。

資料集的にファイリングしてもっておくと良いです

ちなみに今回作った画像もPowerPointerで作っています。

こざかい
こざかい

家でできるので、休みの日にやって同級生と差をつけましょう。

日頃からの積み重ねが大きな差につながります。

美大受験の参考記事

他の参考になる記事はこちら↓

予備校でも教えてもらえないことを詳しく描いているので、合格のためにもぜひ参考にしてみてください。

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