工作用のノコギリと種類
今回は工作用のノコギリの種類と選び方について簡単に解説していきます。
主に使うのは下記の種類です。
横挽鋸(よこびき)
縦挽鋸(たてびき)
両刃鋸(りょうば)
縦横斜挽鋸(万能刃)
胴付鋸/導突鋸(どうつき)
折り込み鋸
糸鋸/弦架鋸(つるかけ)
横挽鋸(よこびき)
横引きのノコギリは木目に対して直角に使います。
刃が2枚重なっており、繊維を一定間隔で切り落とすような刃の仕組みになっています
木目に対して斜めに切る場合もこの横挽鋸をつかいます。
横挽鋸ですが、この刃だけのノコギリはなかなか売っておらず、大抵は縦挽きと一体になった両挽きになっています。
縦挽鋸(たてびき)
縦挽は木目に沿って切るときに使います。
こちらも刃が2枚重なってできていますが、刃の間隔が広くなり、より木くずをかきだしやすくなっています。
両刃鋸(りょうば)
よく見かける定番のノコギリですね。
両刃は縦挽と横挽が片方ずつについているのでこれ1本あれば十分です
木目の縦横に合わせて刃を使い分けることは、木をきれいに切るうえでとても大切。
めんどくさいと思ったら万能刃のものを使うのがおすすめ
縦横斜挽鋸(万能刃)
最近のノコギリでは、縦横、斜めのどんな状況でも対応できるように刃が作られた万能刃ノコギリが存在します。
慣れないうちは両刃のノコギリの縦横を使い分けるのを忘れてしまいがちなので、このノコギリを使うのはアリかもしれませんね
胴付鋸/導突鋸(どうつき)
胴付はノコギリの本体部分が非常に薄い金属でできており(0.2~0.3mm)それを補強するために背の部分に厚めの金属がついています。
用途は薄い板を切るときで、素材の切断面の割れやささくれを抑えやすくなっています。
逆に胴がついているので、太い木材を切るときには不向きです。
折り込み鋸
折り込み鋸は折りたたみ式のノコギリです。
取り回しやすく、携帯にも便利。
用途としては木に登って高いところの枝を落としたり、キャンプなどで使う機会が多いでしょうかね。
糸鋸/弦架鋸(つるかけ)
糸鋸は細かい形に切っていくときに使います。
使う刃の幅が狭いほど(細いほど)より精密に切ることが可能。
くりぬいた形を広げるときにも使います。
刃から弓の部分までの距離によって切れる木材の大きさが変わるので注意しましょう。
工作に使いたいとき
ここからは用途別にどのノコギリを使えばいいかを簡単に紹介します。
大型の木を切る
家具を作るような場合は、両刃鋸(りょうば)のものがおすすめ。
大きな木の場合は木目を縦に切ることと横に切ることの両方があるので、それができるものを選びます。
また、基本的には両手持ちのものを選びます。
片手持ちで太い木を切ろうとすると手が左右にぶれて安定せず、なかなかうまく切れません。
縦横斜挽鋸(万能刃)も選択肢としてはアリですね。
両刃の使い分けが忘れがちなら最初から万能刃にしてもいいですね。
小さめの木を切る
屋内で使うような工作用の小さめの木を伐りたい場合には片手持ちのノコギリもおすすめ。
片手持ちのメリットとしてはクランプなどを使わなくても手で押さえて気が切れる点で、取り回しが良いです。
また、刃が大きめの糸鋸を使うのもあり。
細かい形に切り抜く場合
薄い板材などを細かく切り抜きたい場合は糸鋸を使います。
弓状の形状になっており、刃も細いので自由な曲線で切るのに向いています。
机などにクランプで木材を固定して切り抜いて使います。
刃から弓の部分までの距離によって切れる木材の大きさが変わるので注意しましょう。
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